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不渡り2回の日記

2007年6月18・19日と不渡りを続けて出した経緯とその後の日々の出来事を記録として残していきます。

不渡り2回目当日。吉田猫次郎先生 来社!!

2007-06-28 11:20:39 | Weblog
当然のように、朝6時過ぎには、会社に到着し、まず、事務所の片付けとレイアウトを少し変えて、先生の到着を待ちました。
女の子にも、昨日の内に説明しておき、カメラも来るけど、モザイク入れてくれると言うと、安心していました。
昨日、1回不渡りを出した事・猫次郎先生が付いてくれたこと・昨夜のやくざとのやり取り などなどで、結構腹も据わってき始めて、今日2回目出ても同じだな。と考えるようになりました。

8時30分頃、猫次郎先生が ランドローバーに乗ってきてくれました。
カメラマンのTさんは、30分くらい遅れて、レンタカーで来ました。

早々に、挨拶を済ませ、現状の説明をし、今日の計画を指示受けました。

内容としては、
1・・まず、だめもとで今日の8社分の小切手を、3時前までに引き上げさせる。
2・・昨日の不渡りで、決済できなかった闇金の電話には全て対応する。
   (金が無い・払えない・被害届を出した・訴えてやる・追跡して捕まえる)
   とにかく、少しでも払うとか、分割で払うとか一切言わない。
3・・落ち着いてから、保証人を守るための、動きを始める。

こんな感じでした。
打ち合わせも、終わらない内から、昨日決済できなかった闇金から電話の嵐。
会社の電話には、耳のところにマイクをつけて相手の声が録音できるようになっています。(カメラマンのTさんも、それをイヤホンで聞きながら、カメラを回しています。)
昨日の件もあり、先生の言われるように強気で、がんばりましたが、どうしても折れない業者もいます。
「とにかく、払え。」
「払えない。」
「分割でもいいから払え。弁護士は付けたのか」
「弁護士はつけてないけど、吉田猫次郎先生がここにいる。」
ここで、7割くらいの闇金は、先生を知っていて電話を変わってくれという。
中には、これいつ放映するの?・俺の声テレビで流れるの?というような者もいました。
先生を知らず、強気で先生と電話をしている者も、「あなたたちは、違法の商売をやっている。こっちは、払うつもりは無い。」とか「システムだから、何社かで遣っているんでしょ?」とか「場所を突き止めるよ」とか言って、余裕です。

昼飯を3人で食べに行き、帰ってからは、今日の小切手をとめる作業に入りました。
8社を順番に電話を入れていき、今日の小切手を引き上げて欲しいと言い張りました。
殺し文句は、ここに吉田猫次郎先生がいる。テレビカメラが入っている。小切手の裏書等から、そっちの居所を割り出すぞ


吉田猫次郎先生登場。

2007-06-27 11:31:24 | Weblog
まず、電話をかけると男性の方が対応してくれました。「今日、不渡りを出しました。現状こんな感じで、明日も2回目の不渡りが出ると思います。闇金の嫌がらせも始まりました。(空のタクシーが何台も続けて会社に来ます。うちに頼まれたからといって)どうしたら、いいのでしょう」

「まず、警察に被害届を出しなさい。きっと民事事件と思って相手にされないでしょうが、取り合えず行ってきて、そのごは電話に出て、警察に被害届を出した。利息制限法・貸金業無登録は刑事事件となるので。それと、今日から2~3日は嫌がらせも続くから。保証人は絶対に守れます。」
もう、地獄に仏とはこんな感じだと思います。なんと、最初に電話に出たのが、猫次郎先生本人でした。(これは、のちのち神に感謝することとなりました。)

「先生、明日猫次郎研究所のどなたでもいいので、来ていただけませんか?」
「明日は、動けるのは私だけです。朝、9時前にはうかがいます。」
これは、たまらなかった。本当に嬉しかった。不安はまだ、一杯あったのですがちょっとの光が見えました。
夜7時過ぎに、再度電話が欲しいということで、その前に警察・客先に行きました。警察は案の定相手にしてくれません。「わかって借りているあなたが悪い。」利息制限法のことや、無登録のことを言っても、「捜査1課だから、わからない。良く知っているものは、もう帰った。」先生も言っていた通りなので、取り合えず警察と話したということで帰りました。
お客さんは、銀行に売掛金を振り込むと押さえられるから、今月から現金で渡す。今後仕事を続けるのであれば、今まで通りに仕事は出す。と嬉しい言葉。

あと、家が心配で家族は大学生の長男のところに非難してもらいました。(母・妻・次男)8畳に4人でいてもらうことに。ここで家族全員に、次の日に不渡りを出した銀行に行き、口座に入っているお金を出して置くように指示しました。特に母と妻は銀行の借入の連帯保証人となっていたので。

会社に帰って、猫次郎先生に電話をします。
明日の打ち合わせをし、明日はテレビのカメラマンも同行したいと言ってると聞き了承しました。

その間、闇金との電話も出るようになり、先生の言われたとおり「金は無い。払えない。警察に被害届を出してある。」のくり返しです。当然、脅してきます。でも、ここまで来ると何も怖くない。来るなら来い。(こんな気持ちになったのも、猫次郎先生が一緒にいるんだぞ。って思っていたからです。)

夜9時、会社に2人の見るからに、筋者の男が事務所の入り口に立っています。
先生の言われたとおり、入ってもいいよといわれないと入ってきません。(勝手に入ってきた場合、不法侵入で警察沙汰となるので、彼らは心得ています。)

一人は、30歳くらいでスキンヘッド・眉毛なし・身長175cm位・プロレスラー並みの体・指つめてある。
もう一人は、25歳くらい、いかにもシャブ中のような感じで、目がうつろ・やせている・身長 やはり175cm位。

ちなみに、私は182cmで、力仕事を常日頃やっているので、体格負けはしません。
「ある会社に頼まれたんだけど、金返してもらわないと帰れない。」
「金は無い。無いのは出しようが無い。」
「金目のものをもらいたい。」
「金目のものがあるんだったら、とっくに金に変えてる。」
「そこらへんにあるものもらってもいいか?」
「勝手に持っていったら、窃盗だからな。」
「目をつぶっていればいいじゃねえか。」
「つぶれない。」
「借りた金どうするつもりだ。分割でもいいから返せ。」
「そんなの、保証できない。」
「頼むから、一筆書いてくれ。元金だけでもいいから。」
「明日がどうなるかもわからないし、返せる当てもないのに一筆かけるわけが無い。ところで、お宅ら車は?」
「タクシーで来た。待たせてある。」(車のナンバーを見られるのが困るらしい。)
「どこから来た?」
「東京の方。場所はいえない。」
この間45分くらい。
結局最後には、諦めて「じゃあ、がんばって。」といって帰っていきました。
恐怖感はまったく無かったです。
ただ、家の方も何かしらあるかな。誰かが待っているかなと思い、家に帰りました。
誰もいない家でしたが、もう来るなら来いの気持ちでしたから、明日に備えて寝ました。


 

不渡り1回目当日。

2007-06-27 10:45:45 | Weblog
この日も、6時には家を出て、会社に。
今日当座に回ってくるのは、小切手14枚で総額500万弱。
朝から、心配そうな従業員をなだめて、友人と連絡を取ります。
やはり、だめ。私もあちこちに電話したり、銀行にお願いしたり必死です。
そんな中、今日当座決済の闇金業者からは、「今日の決済大丈夫だろうね?」の電話が次々入ります。
私も「大丈夫」としかいえません。
その反面、「融資しようか? いくら足りない?」の電話も次々来ます。
これに対しては、「大丈夫。いらない」と断り続けました。
もう、どうせだめになるかも知れないのに、傷口を大きくしたくなかったのです。

2時半になり、結局何も集まらず、決心しました。
このころ、今日決済の闇金からひっきりなしの電話が鳴りますが、出ませんでした。
そこで、弁護士協会に電話をしました。
「闇金に強くて、保証人を守れる弁護士を紹介してください。」というと「名簿順で紹介していますから、紹介した弁護士と相談してください。」ここでちょっと不安になる。
紹介してもらった、弁護士に電話、事情を説明したら「システム金融って何?・あなたと保証人は自己破産しかないね」といわれました。
これはだめだと、あわてて再度弁護士協会に電話。
「次の名簿の弁護士を紹介します。」おいおい、そんな状況じゃないぞ。今もひっきりなしに電話が入っているんだぞ。
結局3名の弁護士を紹介されるも、全員同じ答え。
ここで、弁護士はだめだ。昨日メモした、吉田猫次郎事務所に電話してみよう。

不渡り1日前

2007-06-27 10:26:35 | Weblog
そうこうしていると、今度は高校時代の同級生でガソリンスタンドの経営者の友人が駆けつけてきました。(これも、従業員の子が連絡したのです。

実は、彼には200万円の借金と、商工ローン500万円の保証人になってもらっていました。
ですが、彼は怒るわけでもなく、とにかく明日間に合うようにがんばって資金調達しようといってくれました。
彼のつて、それこそ闇金同様に危ないところにも連絡を取ったり、気がつくと夜10時です。
結果を出せないまま、明日に期待しよう(結果保留のところもあったので)ということで、彼も家に帰りました。

私は、ネットで最悪の場合を考えて、地元の弁護士協会の電話番号を調べメモを取りました。
やはり、気になるのが保証人問題であったので、「保証人 倒産」で検索し、内容を確認してる内、「吉田猫次郎」というブログに行き着きました。
有料の電話相談も受けており、日曜日の夜でいないのもわかっていながら、電話をしてみました。・・・やはり出ません。
弁護士でも、司法書士でもないので心配でしたが、最後はここに電話をしてみようと、電話番号をメモしておき、その日は家に帰りました。

当然、明日のことをいろいろ考えているうちに朝となり、会社に向かいました。

不渡り2日前

2007-06-26 07:58:00 | Weblog
金曜日の日は、当然のことながら、まったく眠れませんでした。(それまでも、毎晩次の日の当座が大丈夫だろうかと心配で、睡眠不足は続いていましたが)

土曜日、朝5時には会社に向かいました。家でじっとしていられなかったものですから。
会社に行ってからは、ネットで不渡りを出したら具体的にどうなるのか、どうすれば防げるのか、出してしまったらどのような手を打つのかを片っ端から調べました。
余り、自分にはとって、いい情報は得られませんでした。
というのは、私は会社が倒産しても、家を失っても、破産してもかまわないのですが、銀行関係・商工ローン関係で保証人になってくれている、身内・友人に対して迷惑をかけない事だけが頭にあったものですから。

昼前には、従業員の女性を呼び「来週の月曜日で不渡りが出ると思う。申し訳ない。給料だけはどうにかするから」と話しました。
長い付き合いだったので、このときはお互い泣きながら話をしていました。

その後も、とにかく金策をしてどうにか切り抜けようとやっていましたが、まったくだめでした。
取り合えず、土曜日は夜遅く家に帰り、また寝ようと思ってもなかなか寝付かず、日曜日の朝を迎えました。
この日も朝、6時前に家を出て、会社に行きました。

まず、この日にやった最初のことは、家族・親戚・友人・社員に個別に宛てた、遺書を書き始めました。
私の中では、もう私の生命保険で肩代わりするしかないかも知れない。このままでは、今夜(日曜の夜)には衝動的に自殺してしまうのではないかと思っていました。
その、遺書を書いている最中に、従業員の女の子がいきなり会社の着てしまい、遺書を書いているのを見られてしまいました。
そこで、ひと悶着ありましたが、もしものときの為に書いているのだから、大丈夫だからとなだめて、帰ってもらいました。

その、数分後隣の県の大学に行っている、長男から電話が入りました。
長男は、大学に行くときに、家に余裕が無いことを知っており、国公立の大学に進み、入学金は自分でアルバイトして払い、奨学金をもらい、アルバイトしながら授業料も払っています。
いきなり、長男が大泣きで、「お父さん、そんな人生じゃかわいそうすぎるよ。たのむから、早まらないで」と泣きじゃくっていました。
私も、涙をこらえながら、「大丈夫。たとえ、なにかがあっても、それは十分考えた上で、みんなに一番最良の方法を選んだものだから」と、会社に向かっているのをやめさせて、かえってもらいました。
会社の従業員が、たまたま昔の話の中で、長男のアルバイトをしているところを知っていて、電話をしてしまったのです。

ついにシステム金融に手を出す。

2007-06-25 17:06:06 | Weblog
最初は、1件のFAXをよこした、ホット○○ンと言う会社に電話を入れてみました。
このときの金利は、10日で2割。
方法はまず、1・電話で契約をする。(この際、支払い決済が当座か、振込か相談) 2・小切手をその額面分作って、FAXを入れる。  3・業者から確認の電話が入る  4・FAXで送り先の住所をよこす。(半分くらいの業者は、○○郵便局留)  5・書留速達で小切手を送り、その控えをFAX入れる。(この際振り込んでもらう口座を記入する。)   6・入金される。

ここで、ひどい業者は、書留速達のFAXを入れた後に、使っている業者が多いだの、今日の借入業者数が多いだの、難癖つけて振り込んでくる金額を下げ始めます。
当日の当座の余裕があり、次の日の分を用意している場合は、直ぐに郵便局に行って小切手を引き戻します。(5~6回ありました。)
当日分の時には、それでもいいから入れてくれと頼む形になります。
だいたい、ごねるときは当座締め切りの時間午後3時近辺まで、やり取りをし結局業者の言いなりの格好となります。

振り出した手形が、落ちないと不渡りとなるので、だんだん利息が高くなっても、借りるしかなくなります。
そうなると、毎日9時から3時までは、当座の資金繰りでとても仕事は出来なくなります。

システム金融の特徴は同じ事務所で、別の会社名で次々にFAXを入れてきます。
FAXの形態が似ていたり、小切手の送り先が同じだったり。電話の声も今となっては同じだったところがあったように思えます。

当然、金利はどんどん高くなっていき、不渡りが出る頃には業者数24件・残金額が1200万まで行きました。

業者の中で1社、札幌のモン○ランという会社が、不渡りを出す2週間前に、大口融資をするといってきました。
おまけに、小切手は送らなくとも信じるからというのです。
そこで、毎日がパニックの様な状態だったので、わらをもつかむ状態で感謝し借りました。(業者間のデータには入れないからとのことです。確かに他の業者は知らなかったようです。但しモン○ランの系列の業者は除きますが。)

次の週に、今度はその時に借りたものを返すことになります。(なんだかんだ言っても、週4割でした。)
その時に、今度はモン○ランの担当者は、次の週にもっと大口を出せるから、一度自分のところのを他社からどんどん借りて返してもらっても大丈夫。

これが手なんですね。
自分のところが終わったとたん、金曜日の夜に月曜日(6月18日)に振込は急遽出来なくなったと、一方的に言われました。

もう、頭の中は真っ白です。
調べたら、月曜日は490万用意しないと、不渡りになってしまいます。



不渡りが出るまでの経緯。

2007-06-24 09:33:54 | Weblog
15年前に、脱サラをして会社設立。15年前は3人で事業をはじめ、5年前にはパート・アルバイトを含め50人前後の会社までになりました。
取引先の倒産・ライバル会社との価格競争に敗れたりと、不振が怒涛のように襲い掛かり、今では2人で細々とやっている現状でした。
50人くらいの時に、銀行に借り入れた金額が重荷となり、その後は借金に継ぐ借金で事業を継続していました。
本来ならば、見切りをつけて直ぐにでも廃業・倒産処理をすればよかったのですが、既に借り入れていた借金に連帯保証人が着いていたことで、やめるにやめられず、「きっと、その内にいいことがある。」と言い聞かせて、あがいていました。

当然のごとく、会社の借金を返すために、クレジットカードのキャッシングはもちろん、サラ金にも手をだしそれでも、間に合わず今度は商工ローン(保証人は友人達)・はたまた、妻・2人の子供(大学生と人材派遣勤務)のクレジットカードのキャッシング・子供たちにはサラ金に行ってもらったりと、とにかく会社をつぶしたくないと、もがき苦しんでいました。

昨年からは、仕事量も減っていき、社員も現場作業をしている女性と二人にまでなりました。
当然、返せる当てもなく、兄弟・親戚・友人からも借金をお願いし、いつでも返済の電話がきたらどうしようと思いつつ、借金は膨らむ一方でした。

そして、今年の3月中旬、銀行・商工ローンへの返済をするために、以前よりFAX・電話で勧誘があったシステム金融に手を出してしまったのです。(当時はシステム金融という言葉も、存在も知らず街金と思っていましたが)