
数日前に、お客様より、「コナラが毛虫に食べられて、葉が無くなっているので消毒してほしい」と連絡頂きました。
通常、あまり殺虫剤は使わないのですが、お子様がいるので刺されたくないという事で、本日伺いました。
伺ってみると、確かに葉は沢山食べられているのですが、肝心の毛虫が見当たらない。
数日で毛虫が消えてしまったのですが、その理由は・・。
奥様によると、毛虫が大量に葉を食べてしまい、隠れる場所が無くなった為、鳥に見つかって食べ尽くされてしまったとのこと。
そのお話を聞いて、内心、ポンと手を叩いてしまいました。
お客様には「これが自然の摂理ですね」とお話ししたのですが、殺虫剤を使うという事は、食物連鎖のサイクルを壊してしまう事。
お庭作りをさせて頂いて一年未満ですが、数年経てば、葉の絶対量が増えて食べ尽くされる事はありません。
例え食べられても、葉は復活するので心配ありません。
早急に「農薬」となりがちですが、環境を整え、生態系を作り、鳥が来れば虫の被害も減ります。
特に被害が大きい、「悪虫」、チャドクガとカミキリムシは注意が必要ですが、これだって捕食対象です。
肝心なのは、十分な水遣りと風通しを確保して、樹木を健全に育てることで、数年が経てば生態系が形成されます。
例えば、今回の事をお子さんに話して頂ければ、きっと関心を持って頂けると思いますし、自然と自分との関わりを学ぶ気がします。
虫が嫌いといっても、地球上に住む以上は、虫がいない場所は無い。
人間も自然の一部、驕ってはいけない・・と鳥と虫との自然のドラマに教えて頂いた気が致しました。
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