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ITシステムのマネージメントノウハウ

IT関連の会社で働く著者が日頃考えていることをメモしていくと、いつの日かマネージメントノウハウになるはずブログ

覇者の条件

2005-12-09 12:24:42 | 書籍
★成功とは自分の能力のかぎりにプレー(仕事)をすること。
 勝利はその副産物に過ぎない。

(メモ)
ビジネスに置き換えるならば、成功とは自分の能力の限りに仕事をすることで、報酬、ポスト、名声などはその副産物に過ぎないということだろう。
勝利は客観的に見えやすく、万人に分かりやすいが、運に左右される割合も多い。従って、勝利を基準にすると、達成感や敗北感が運に左右されてしまうことになる。
一方、努力は他の人から認められることも少なく、常に自分しか判断できないが、運に左右されることなく常に積み上げていけるものだ。

チェンジ・リーダーの条件 その3

2004-11-01 22:27:04 | 書籍


チェンジ・リーダーの条件

P・F・ドラッカー

から個人的に気になった言葉を抜粋。

その1はここから
その2はここから

事業の定義は3つの要素からなる
第1は組織を取り巻く環境であり、組織が何によって対価を得るかを明らかにする
第2は組織の使命についてであり、何を意義ある成果とするかを明確にすることである
第3はそのような使命を達成するためにひつような強みについてである。


知識労働者の生産性を向上させることが、マネジメントにとって、今日最大の課題である。NPOがそれをどのように行うべきかを教えてくれる。それは、使命を明らかにし、人材を的確に配置し、継続して学習を施し、目標によるマネジメントを行い、要求水準を高くし、責任をそれに見合うものとし、自らの仕事ぶりと成果に責任を持たせることである。


今日はここまで。
平日は時間が限られてしまっているので、週末に少し、読み進めることにしよう。



モノを売るにはコツがある

2004-10-31 19:49:03 | 書籍


唐津一さんの口調は物事をズバっとぶった切りするようで、わかりやすくて、面白い。
例によって、目についたところを抜粋。


商売には特別に難しいことはない。基本をおさえればよいのである。
じゃあ、基本とは何か?どうすれば売れるかを深く考えることだ。

そこで、4つの手順
1.目的を研究する。
利益を多くするのがいいのか、訪問客を増やすのか、固定客を作るのか。
その次は具体的にどれぐらいにしたいのか。

2.現場を調べる
リサーチだが、調査のための調査ではなく、あくまで現場現物主義。

3.規則性を調べる
現場でおきていることに規則性はないだろうか?
どんな場合、場面でお客さんはものをかうのだろうか?

4.規則性を適用する
規則性があれば、それをどうやって利用すればいいのか。



価格は消費者にとって、目安の一つではあるが、絶対ではない。大事なことは「買ってよかった」とお客様に思われることである。

後半の日本の底力は必見!


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私見:
商品は安ければ売れるというものではないのだろう。
安くするというのは、取り掛かりやすい方法ではあるが、決していい方法ではない。成毛さんの言葉のように、犬でも売れる(Dog can sell)方法なんだろう。誤解を招かないように補足しておくと、成毛さんはこの言葉を「誰でもが売れるよい方法」という意味で使ったわけではない。マーケティングは科学である以上、ある仮説をもって販売に臨むのがセオリーであり、とりあえず安くしておけば売れるというのは何も考えずにやるよくない方法だ。ということがいいたいのだろう。

ところで、安くすれば売れる。という根拠にウオールマートや吉野家を引き合いに出す人が多い。なるほど、確かにウオールマートは世界最大の安売りマーケットであり、社是にも「常に高品質の商品を低価格、優れたサービスで提供する」とあるし、吉野屋は牛丼1杯280円にして、マーケットを広げた。では、吉野家は販売価格をさげることでサービスや味が悪くなったのだろうか?そうではあるまい。品質を落とさないように徹底したオペレーションフローの改善を行うことで、あの価格を提供できたのだろう。

どれかの品質を削ってでも、価格を下げたくなる誘惑は常にあるが、それはよくない方法だ。


チェンジ・リーダーの条件 その2

2004-10-28 23:11:14 | 書籍


チェンジ・リーダーの条件

P・F・ドラッカー

から個人的に気になった言葉を抜粋。

その1はここから

企業とは何かと聞けば、ほとんどの人が営利組織と答える。経済学者もそう答える。だがこの答えは、間違っているだけでなく、的外れである。それは企業のいかなる活動も説明しない。


イヌイットに食物の凍結防止用として冷蔵庫を売ることは、新しい工程の開発や、新しい製品の発明に劣らないイノベーションである。イヌイットに売ることは、新しい試乗を開拓することである。凍結防止用として売ることは、新製品を創造することである。

イノベーションは技術に関わる概念ではなく、経済に関わる概念である。社会的なイノベーションや経済的なイノベーションは、技術のイノベーション以上に重要である。

今日の製品やサービスで「満たされていない欲求は何か」を問わなければならない。

つまるところ、マネージメントとは多様なニーズをバランスさせることである。そのためには目標は複数でなければならない。

マーケティングの目標:マーケットリーダーを目標にしてはいけない。市場のなかで最適を目指す。
イノベーションの目標:
経営資源の目標:
生産性の目標:
社会的責任の目標:
利益の目標:


今日はここまで。

チェンジ・リーダーの条件

2004-10-27 13:13:14 | 書籍


チェンジ・リーダーの条件

P・F・ドラッカー

から個人的に気になった言葉を抜粋。

ところで、こういうのって、著作権的にどうなんでしょ。まあ、あくまで自分自身へのメモということで

マネージャーとは・・「知識を行動に具現化することに責任をもつもの」

マネージメントは機能であり、組織である。
マネジメントの機能は人が共同して成果を上げることを可能とし、人の強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。
マネジメントは、組織とその成員を成長させなければならない。
マネジメントに必要な評価基準は、産出量や利益だけではない。
成果は常に外部に存在する。

マネージメントは人間学である。


マネージメントの役割
1.組織に特有の使命を果たすこと
2.組織に関わりのある人たちが生産的な仕事を通じて活き活きと働けるようにすること
3.自らの組織が社会に及ぼす影響を処理するとともに、社会の問題に貢献すること



熊とワルツを

2004-10-21 11:06:20 | 書籍
ISBN4-8222-8186-8
熊とワルツを

リスクのない仕事はするべきではない。
なぜなら、リスクのない仕事は既に誰かが手をつけているか、手をつけていないとしても、気が付けば直ぐに手をつけるだろうから。

リスクを無視して仕事をするべきではない。
それは、目隠しをして車を運転しているようなものだ。その直前に道が途切れていることに気づいても、既に回避しようがない。


激しく納得。

それがわかったとして、次の問題はリスクマネージメントがうまくできるかできないかだと思う。
本書はITシステムを基本にその管理手法などを解説した良書。
「ピープルウェア」のトム・デマルコ/ティモシー・リスターの最新刊。

アジャイルソフトウェア開発の奥義

2004-09-13 13:26:46 | 書籍
ロバート・C・マーチン著 ISBN4-7973-2336-1

概要:
agile=俊敏。多分、要求に対して、なるべく早く対応するということだと思う。
開発工数が短くなるわけではないが、品質は向上しそうだ。インクリメンタル開発やXPに近い。
どう違うのかはよくわかりませんが。。。

とりあえず、開発宣言と原則を抜粋


---- ここから ----

アジャイル アライアンス ソフトウェア開発宣言
 われわれは、自らソフトウェアを開発し、かつ他者のソフトウェア開発を援助することを通じて、よりよいソフトウェア開発方法を解明しようとしている。この過程において、我々は、

・プロセスやツールよりも、人と人同士の交流を
・包括的なドキュメントよりも、動作するソフトウェアを
・契約上の交渉よりも、顧客との調和を
・計画に従うことよりも、変化に対応することを

重視するにいたった。
 これは、上記の各行の左側にある項目の価値を認めながらも、右側にある項目の価値をより重視するということである。

---- ここまで ----


著書の中では、単なるお題目だけではなく、各項目について実務に即した説明がなされていて、説得力がある。

以上の4つの価値観から次の12の原則が導き出された。


---- ここから ----

原則

  1. 最優先事項は顧客を満足させることであり、価値あるソフトウェアを早い段階から継続的にとどけることでこれを実現する。
  2. 要求変更を歓迎し、たとえ開発過程の後半であってもそれを受け入れる。アジャイルプロセスは、変化に対応することで顧客の競争上の優位性を確保する。
  3. 実働可能なソフトウェアの納品を頻繁に行う。できるだけ短い期間で納品することを旨とし、数週間から数ヶ月間隔で納品する。
  4. 顧客と開発者はプロジェクト全般を通じて日々ともに働かなければならない。
  5. やる気のある開発者をプロジェクトの中心に据え、彼らが必要とする環境とサポートを与え、信頼して仕事の完遂を任せる。
  6. 開発チームで情報を伝達する最も効果的な方法は、直接話し合うことである。
  7. 実働するソフトウェアこそが進捗状況の尺度である。
  8. 持続できるペースで開発する。そうすれば、スポンサーも開発者もユーザーもずっと一定のペースを確保できる
  9. 高度な技術と優れた設計への配慮は、アジャイル性を高める
  10. シンプルさが肝心 -- やらなくていいことはしない。
  11. 最高のアーキテクチャ、仕様要求、設計は自己管理能力のあるチームから生まれる
  12. チームは定期的にプロジェクトを見直し、より効果的な方法を考え、対応方法の変更や調整を行う。

---- ここまで ----

とりあえず、抜粋しただけ。
この話題、もう少し続きます。