京都ふれあい工房

精神に障害を持つ人たちが
それぞれの目標を持って作業や人との交流を行い
自分らしく生活をするための場所です。

嬉しいお客さんⅡ

2009-09-05 20:44:00 | スタッフのひとりごと♪
スタッフNのひとりごと


先日「スタッフのひとりごと」のコーナーで紹介させていただいた、京都ふれあい工房のTさん(仮名)が先日、再び京都ふれあい工房に来られました




私(スタッフN)がメンバーたちと外での作業を終えて工房に帰ってくると、明るい話し声がサロンから聞こえてきました。

のぞいてみるとそこにはTさんがおられました。
お顔を見ると、お話しをする前から来られた理由がすぐにわかりました

そう、Tさんが元気な笑顔と一緒に持ってこられたものは、以前からお約束していた「製菓衛生師の免許証」だったのです。



インフルエンザの流行から試験の日程が変更されたりと、決して状態が万全だったとはいえないTさんでしたが、それこそ必死に勉強され国家試験に合格されたのです。


目標に向かって走ってこられたTさんにとって、これまでの道のりは決して容易な真っ直ぐの道ばかりではなく、大きな曲がり角があったり、さらに大きなデコボコの道もあったと思います。そんなTさんにとっての「免許取得」というゴールは言葉にできないくらい本当に大きなものだと感じます



現実的に考えて、現代はすべての人が努力をすれば報われるという世の中ではないと思う方もおられるかもしれません。しかしTさんは自分の目指す目標に向かってがんばり、大きな結果を勝ちとってこられました。


私自身、Tさんが京都ふれあい工房の次のステップとして「製菓学校に入学する」という道を選ばれたことだけでも本当に嬉しかったです。正直な話、結果は後からついてくるオマケのようなもので、目標に向かって頑張ることに対して素晴らしさを感じていました。

しかし頑張っている人を見ると応援したくなる性格からか、やはり必死で勉強をされているとなると、「ぜひ合格をしてほしい」と強く感じていました。


Tさんは製菓学校に入学が決まり、無事卒業もされ、国家試験に合格されるというサクセスストーリーを歩まれましたが、そこには人には見えない、Tさんの大きな努力があったことでしょう。


私は「努力をしても報われない」という世の中ではなく「努力をしないと報われない」という世の中の方が言葉としては近いのかなと感じます。
努力した結果、誰もが思い通りのものを得られるとは限りませんが、その努力は決して無駄ではなく、自分の次へのステップへの原動力に必ずつながります。

そしてその頑張りは必ず誰かが見ていてくれると思います







今回Tさんとお話をさせていただいて、合格の知らせ以上に嬉しいことがありました


Tさんは今は充電期間ですが、いつかは「パン教室の先生」や「ケーキ教室の先生」になりたいというをお聞かせ下さいました。

Tさんにとって資格取得は大きなゴールではありましたが、もうすでに新しいスタートを切っておられたのです


そのお話をされている姿が本当に活き活きとされていて、たくさんの元気をいただきました。私の周りの人たちは本当に尊敬のできる人たちばかりで、Tさんもその中の御一人です。





そのような方たちと日々関わることのできるこの仕事はやっぱり好きです
そして日々様々な方から多くのことを学ばせていただいていると実感したスタッフNでした








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