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呑兵衛風来堂

tannaru Nondakure-jan

ロケみつ

2010-05-16 07:39:57 | Weblog
あぶない!あぶない!
夕べは早めに晩酌しながら寝ちゃったので
危うく寝過ごすとこだった。

土曜日深夜…

トイレにはいって居間に行ったら
座椅子を倒して寝てた姫がまさにテレビを消したとこだった。
「え?なに?どうしたの?」
「♪ロケみつ~ロケみつ^^」
「え?ロケみつぅ?」
僕がテレビをつけたのと同時に姫は
「ああ…」と言って背中をむけて夢の中にはいっていった。

「ロケみつ」は
旅人の稲垣早希(漫才コンビ・桜)が
四国一周ブログ旅をするというもの。
TBSテレビ(東京の場合)で土曜日深夜2:48~3:48
に放送されてる面白旅番組である。
でも…元は関西のあさひ放送で放映されてた人気番組らしく
ずっと前見たときはたしか関西横断だった。

で。
ふとなにげに見たら
いつのまにか四国一周で今はめっちゃハマってるんである。
でも。
よくよく見てみたら番組は去年放送されたものらしく
リアルタイムではなく約1年遅れの放送なのだが
とにかく面白い。
なので関東では2本分毎週土曜日深夜に一挙に放送してるのだ。

旅の資金は
日々更新してる早希ちゃんのブログのコメント数で決る。
午前と9時と午後3時の2回のコメントチェックで
其のコメント数とサイコロを振って其の出目で金額が決るのだ。

出目が
1なら……全額没収!
2なら……コメント数×0.1円
3~5なら……コメント数×1円
そして6なら……なんと!コメント数×10円で
前回6が出て過去最高の6万円台という大金を手に入れ
高知の一泊25,000円ほどの最高級旅館に宿泊し
まさに極楽気分を味わった早希ちゃん。

過去には朝から一日中食事がなかったり。
駅に泊まったり悲惨だったが
旅も最終段階にはいって絶好調!……のようである。

大鳴門橋をスタートに
2か所の通過点と8箇所のチェックポイントを通過して
四国一周をする今回の旅。
今夜の放送は最後の通過点である
室戸岬の中岡慎太郎像をクリアして
駅に戻って切符を買おうとしたところで
午後のコメントチェックタイムになってしまった。

全額没収の前に電車の切符を買おうとしてた早希ちゃん。
「切符…買ってからじゃ…だめですか?」
「3時を大きくオーバーしてますから!」と無情なスタッフの声。
ちょっと狼狽する早希ちゃんの表情で番組は無情のEND!
いよいよ来週は最終回か?

なんといってもこの番組の魅力は
早希ちゃんのキャラの魅力が一番だろう。
可愛くてエバンゲリオンのアスカのものまねをしてるだけあって
声も魅力的でかわいい!
(とはいえ僕はちょっとしかエバを知らないけど^^)
とても賢い子で引き出しをいっぱい持ってるから話術も巧みで
あらゆるスタッフの切り返しにすばやく機転がきいて
軽快な言葉のキャッチボールに
番組中飽きることがない。
長い間一緒にいるせいだろうか?
スタッフとのやりとりはまるで漫才のようで実に楽しい。

そして何と言っても
番組を盛り上げるのは天国と地獄が同時に訪れるかもしれない
一日2回のコメントチェックタイムだろう。
ファンから届いたコメント数が多ければ多い程
ひいてはサイコロの出目で大金になるわけで
楽しいコメントチェックと背中合わせで
天国と地獄の分かれ目のサイコロタイムがどっきどきなんである。

それと企画がいいのかも。
「田舎に泊まろう」とは違った感じでオリジナリティもあるし
少人数のスタッフ編成のようなのでオール手持ちカメラの素朴感と
四国の風景の美しさや旅先で出逢う人々のやさしさや温かさが
すごくリアルに感じてきて早希ちゃんと一緒に旅をしてるようで
実に楽しい。

特に四国は霊場八十八ケ所お遍路さんの巡礼の御国でもあり
そんな御国だから人に対する思いやら
利益を求めない接待の風習がずっと残ってたりする。

僕らが忘れかけてる心のゆとりやら人情が
映像のちょっとしたところからも垣間見れて
何故か僕は感動しちゃったりするんだなあ。
でもって
そんなささやかな旅の中で
早希ちゃんの喜怒哀楽と自分との心の葛藤やら
対スタッフとの駆引きの妙やらが実に微笑ましい。

でもって
フェザータッチのようで実は濃厚な味わいに
四国旅情がやさしく織り成して見れる「ロケみつ」は
大金をかけたゴールデンタイムのスペシャル番組なんかよりも
ずっと楽しくって僕の心まで癒してくれるんである。

さてと…
いよいよ来週は最終回か?

ちなみに
どうやら今はブログ旅3の鹿児島を旅してるらしいが……

※稲垣早希
http://www.mbs.jp/888/blogtabi/

緑の季節2

2010-05-16 07:39:10 | Weblog
タイトルに「2」とつけたのは
たしか前にも書いた記憶があるから^^

僕の春のイメージとしてずっと心にある曲は
♪アルバート・ハモンド「カリフォルニアの青い空」
♪やまがたすみこ「風に吹かれていこう」
♪山口いづみ「緑の季節」
……である。

前2曲は僕が高校生の時
遣る瀬無い気持で病院のベッドで悶々としてるとき
ラヂオから聴こえてきた
まるで救世主のような曲たちで
そして
山口いづみの「緑の季節」は
高校1年の頃のたしか4月か5月ごろだったかなあ……
いつも家を出るちょっとまえにラヂオで聴いてた思い出の曲である。

「緑の季節」は
IBS茨城放送のラヂオから今月の歌ってことで
当時新人だった山口いづみのデビュー曲として流れてた歌で
僕の大好きな曲だったんだ。

でもって
毎朝歌を聴き終えてから
遠くの水戸は千波の学校へと自転車を走らせるんだ。

そんな学校へ向かう道すがら
赤塚の奥は高天原あたりだったか?
美しい田園地帯の道で毎朝すれちがう
自転車に乗った可愛らしい女学生との…まさにすれ違い。
目が会ってお互い頬を染めてるだけの
それだけの朝の「逢瀬?」
今思い出しただけでも頬が赤らんでくる。
あの子は今頃すっかりおばさんなんだろうけれど
どうしているかなあ……

ずいぶんと汚れてしまったけれど
こんな僕にも純朴だった頃があるんである。

まさに風景も心も「緑の季節」だったんだよね。
なんでまた
同じ事書いたかっていうと
先週の日刊ゲンダイのウェークリーが山口いづみで
「緑の季節」でデビューして、其の後2曲くらいで歌を辞めてしまって
女優業に専念してたんだけど
ふたたび歌に復帰したって書いてあったの
で懐かしくて再び書いてしまった。

あの頃綺麗なショートカットの都会のおねえさんだった山口いづみは
今はすっかりおばさんになってしまったけれど
それでもやっぱり素敵なひとなんである。

「山口いづみ」と「緑の季節」の
2つのキーワードを聴くと
あの頃の田園地帯の女学生との何気ない朝の情景を思い出すんだ。

嵐の夜食

2009-10-08 07:16:10 | Weblog
台風18号が明日東京に来るの来ないの
って騒いでる深夜。
僕は外に食べに行くのもかったるくって
Shonan Hotelsの中で
不二家のカントリーマアムの塩キャラメルと
LOTTEのプチ・チョコパイを夜食代わりに食べている。

夕べ
みぃとちゃんにでかポッキーをおすそわけしてもらってから
なんだかチョコ系が食べたくなって
コンビニに買いにいったものだ。

久々にLOTTEのラミーチョコを食べたが
昔よりマイルドになって苦みが薄れ
アダルティではなくなったが
なんだか…とても懐かしかった。
ラミー&バッカスチョコはお袋の記憶でもある。

カントリーマアムが予想外に
後味引いて溜まらない。

日が変わって8日の木曜日だ。
窓に吹き付ける雨音が少し五月蝿くなってきた
深夜3時すぎなんである。

韓豚屋で…Ver.10.6

2009-10-08 07:15:37 | Weblog
悩んだあげく
なんだか強い刺激的なものが食べたくなって
韓豚屋(ハンテジャ)に行った。
入ってすぐの指定席のところにWaccoちゃんが座ってた。
その向かいにはなんと!あっこまがいた。
あっこま韓豚屋でランチは初めてらしい。
彼女も僕より少し早くに来たらしくまだランチが運ばれてきていない。

Waccoちゃんは既に終わっていて
あいかわらず相当丼にご飯を残して食後のコーヒーと
煙草をくゆらせながらあっこまと会話を楽しんでた。

僕は…
辛冷麺の細麺で大盛りを注文した。
それと入れ違いにあっこまのランチが運ばれてきて
やがて
僕の冷麺も運ばれてきた。

それぞれが食べ始めたころ
Waccoちゃんのランチタイムは終わって
「お先に!」っと店を出てった。
あっこまは食べてるランチごと僕のテーブルに移動して
ふたりでランチを食べる。

辛冷麺はことのほか辛くてうまかったが
いつになく激辛でそれは
後々響いた。
外は雨。

食事を終えて外に出た。
傘を差し出す僕に
あっこまは
「こんなの雨じゃありません。平気ですぅ」って
次のまがり角でまがって消えたが…
雨はけっこう降ってた。

台風が近づいてるせいかもしれない。

Fの告白

2009-10-08 07:15:05 | Weblog
遅い昼食へ行こうとエレベーターに乗ったら
ちょうどFが乗り込んできた。
無言の時間が続いていた。
一階についてドアが開いて
まさに降りかけたときFが突然口を開いた。

歩きながらFは一気に一人でしゃべり
僕は頷くだけだった。
小雨混じりの外に出てちょうど十字路にさしかかった時
僕は傘をさした。
「Kenさんにだけは言っておこうと思って…」
「わかりました。」そう言って
僕はFとその場で別れた。

あれから…
どうなったか?実は気にはなってたが
あえて触れずにいたが
とうとう告白されてしまった。
火曜日の…事だった。

ああ…またひとり…
なんだか
けだるさだけが残った。
Fの状況によっては僕も今後のことを
真剣に考える時期に来ているのは間違いない。

朝のチョコ色電車

2009-09-26 19:00:55 | Weblog
徹夜明けの土曜日の朝。
有楽町のホームで入って来た山手線を見てびっくりした。
おおおっ!!!!
まっ茶色だ。
「……………」
なんか…すごい!
一瞬昔の南武線を思い出した。

JR山手線が2009年に命名100周年を迎えるのを記念して、
旧国鉄時代の電車をモチーフにした「復刻調ラッピング電車」の運転が
2009年9月7日に始まったらしい。
電車は、現行のE231系車両1編成(11両)を
チョコレート色でラッピングしたもので
運行は12月4日までするらしい。

電車の中にはいって二度吃驚!
中もぜんぶがぜんぶチョコレート色なのだ。
しかし…良ぉ~く見てわかった。

コラボ(協賛)が明治チョコレートなんだね。
ドア横やら中づりやらモニターCMまで
全部明治チョコレートなのだ。
だからかぁ~な~るほどね^^。

でも…
僕はチョコレートはロッテかな^^あははは。
明治チョコっていうと昔のパチンコの景品のイメージと
チョコレートっていうよりチョコバー(昔石坂浩二がCMしてた)のイメージが
僕には強いし、チョコバー特にヌガーナッツが好きだったなあ。
まあ
いずれにせよちょっぴり楽しい朝だった。

18年振りの美人

2009-09-26 18:58:52 | Weblog
KDDIのCMでてるキム・ヒジョンさん。
いやあ~TVみて懐かしくなっちゃったなあ。

今は奥様でお母さんでもあるらしいけれど
ほとんどすっぴん状態のあの美しさが
全然変わってないのがすごい!
それと「ゼロ・ゼロ・ワンダフォ~!!」のあの声も
あの時のまんま!

今でこそ韓国は韓流ブームとかで
すっかりお馴染みの隣国になって
知らない人がいないくらいだけど
(ウチの両親も韓流ドラマにハマってた)
18年前っていったら
年輩の人や戦争経験者ならいざ知らず
いまいちわからない暗い国?とか
韓国と北朝鮮の違いもわからなかったほどだろう。

僕なんて
はじめて津軽弁聞いた時に朝鮮語かと思ったもん。
しかもフォークルの不滅の名曲「イムジン河」が
北朝鮮と韓国の間を流れてるって知ったのもここ何年かだもんね。

そんな18年前35才の僕が
TVで見て韓国の女性って綺麗だなあって思ったんだよね。
それがキム・ヒジョンさんだったんだけど。

今では旅行金額も手頃なせいもあって気軽に
旅行とか韓流スターのおっかけとか
韓国ドラマのロケ地をめぐったり気軽に韓国に行ける時代になった。
ウチの会社のスタッフのWaccoちゃんとかみぃとちゃんなんかが
東方神起のおっかけで気軽に横浜行く感覚で
韓国迄いっちゃったりしてるもんね^^
いやはやびっくりだよね。

まあ…
それもこれも
先日亡くなったキム・デジュン(金大中)元大統領が居なかったら
日本と韓国はここ迄の好関係になってなかった気がする。
彼の功績は偉大なんである。
場違いながらキム・デジュンに感謝と哀悼の意を表したい。

変わらぬ笑顔で
「ゼロ・ゼロ・ワンダフォ~!!」を再び聴ける。
いい時代なんだね^^。

ドライブ!ドライブ!ドライブ!

2009-09-24 01:09:10 | Weblog
22日火曜日のことである。
今日もねむり姫になりそうな姫を叩き起こして
ドライブに行く事にする。
男と違って女は時間がかかるのを計算して
早くに起したつもりだが
結局8時出発予定が9時になってしまった。

ほんとうは
山梨の昇仙峡あたりでも行こうかな?て思ったんだけど
テレビとかはシルバーウィークなんちゃらと
ETCで高速料金1000円で各高速道路は大渋滞!
やっぱり行きなれた大山ヤビツ峠越えコースにした。

国道16号を南下して
横浜・町田ICで東名高速に乗る。
いきなり渋滞7kmに捕まるが
動いているのでまだいい。

海老名SAでミル挽きコーヒーと中華四天王の
ミニ中華まんを買ってひとやすみ。
連休なので車と人の数も多い。
曇りだった空に陽射しもさしてきて
クーラーを弱でつけないとちょっと蒸し熱いほど。
しかし
丹沢連峰の山並にはどんより雨雲で覆われている。

「しかし、人がいっぱいだね。いったいどこへいくんだろう?」って姫。
「どこ…って…小田原もあるし箱根もあるし熱海や沼津もあるじゃん!」
「あ…そっかぁ」
姫の頭の中には全開のデータは存在しない。

BGMはBAY FM。
間もなく開局20周年らしい。
スペシャルウィークでゲストが沢山来るらしい。
DJは門脇知子。
たしか僕の好きだったアジアバグ-スで
当時アジア人気DJナジフのアシスタント司会をしてた子だ。
最初のゲストは平原彩香だった。

秦野中井ICを降りて
緑の街を抜ける。
広大な秦野の盆地を甞ように走り。
国道246を横断してからヤビツ峠に向かってひたすら登ってゆく。
途中大山豆腐の店とか素朴な蕎麦の店があって心が動いたが
お腹のなかに
先程の肉まんがまだ残ってる。
残念ながら別なところで食べることにする。

登る途中の道の両側は彼岸花が満開だ。
村の彼岸花はもう終りだが
やはり標高が高いからだろう。

ヤビツ峠を目前に控えた「菜の花展望台」でトイレ休憩。
眼前に広大なるパノラマが広がる。
左は微かに葉山や江ノ島の湘南から右は小田原の駿河湾へと続いてる。
少しだけコスモスが咲いてた。

そういえば
車と自転車も多いのだけれど
バイクツーリングも多いが
此の日は50ccのスーパーカブのおじいちゃんライダー二人が
あぶなっかしくも走ってた。
一件だけ出てた露天の焼そばをバイクに乗ったまんま
うまそうに食ってた。

峠迄の道路もまだ工事中だが
随分ときれいになって走りやすい。

登山客とツーリング客で
適度に混雑するヤビツ峠をすぎると
いきなりさみしくなる。

下ってすぐの「護摩屋敷の水」は人気の水源地で
こんこんと冷たい水が湧き出てる。

広告を左右に見たりしながら連続するカーブを下る。
これがまたスリル満点なんである。
しかしながら
BAY FMのゲストがアンジェラ・アキになったころ
あっというまに清川村に入り
そして
宮ケ瀬ダムに一気に下ってた。
気のせいかいつもより下りカーブが少なかった気がする。

宮ケ瀬の休憩所にトイレ休憩に入る。


前回入って不評だった店の向いの店で食べた山菜そば550円。
向いの山菜そばは950円くらい……
まあ。具は多いんだろうがしかし、この格差はなんだろう。
今回食べた店の名前を忘れちまったが
なかなか麺もつゆもうまい。
姫曰く。
「シンプル・イズ・ベスト」
「うんうん。たしかに。」
因にかけそば400円(わかめいり)とか
おでん7種で400円とか観光地なのに安くね?
煮込んだ蒟蒻玉200円もなかなかうまかった。


そばや通りの某店の垣根に通草(アケビ)がなってた。
おおっ!ちょうどたべごろだぁ!
そういえば先日
会社のよっすぃ~とアケビの話をしたら
「アケビってなんですかぁ?」って言ってたっけ。

前回来た時姫が仲良くなった
某レストランのアイドル犬。
最初姿が見えなかったから
「死んじゃったのかなあ…」って言ってた姫。
そしたら奥からのそのそ現れた。
ペットと入れるレストランらしく
大小犬を連れたお客さんが次から次へとやってくる。

ふと見ると
いつのまにか地面にひっくりかえって
腹を出し姫に触られて完全に服従状態である。

宮ケ瀬の水の都を過ぎて
津久井に向かってすぐの
某村の某お寺の某場所でみつけた彼岸花の群れ。


予想はしてなかったけれど
もしかして
こんな風景になってるかも…っていう
予知…みたいなのを感じてた。
ほんとうは私有地なので入っちゃいけないんだけど
一挙に写せないのが残念なんだけどいたるところ彼岸花満開だった。
圧巻!
とはまさにこのことである。

普通は通過してしまう津久井湖(ダム)の
観光案内所にトイレ休憩。
人はけっこう入っているけれど
いまいち盛況にもみえず
ところどころ商品にホコリがかかってたが気になった。

車が16号にぶつかる橋本にはいって
まもなくドライブもゴールである。
BAY FMのゲストは小泉今日子になってた。

家に戻ったら午後の3時になろうとしてた。
ほぼ6時間のドライブか。
まあ…ちょうどいいね。

遠い日の石垣島.2~パナリへ~

2009-09-22 07:34:10 | Weblog
●panari-1
案内されて向かった石垣港の停泊所に
「パナリエキスプレス」と掛れた大型のシーバスが停まっていた。
パナリエキスプレス。
その舟はなんだか秋刀魚のような舟だった。
っていうか観光バスがそのまんま舟になったような感じなんだけれど
波間を高速でかっとんでゆく様はまるで
この船はもしかして秋刀魚なんじゃないか?って思えるような

勇ましくがんがん船底を鳴らしながら疾走する様は
まさしく秋刀魚かもしれないと思ってた。
高速で疾走するので
柔らかな水面もまるで荒れた道路のように
がつん!がつん!と衝撃がすごいし五月蝿い!

普段海の見えない丘かっぱな僕たちは
海上交通に普段遭遇しないので
交通手段の「船」はなんだか不思議なかんじである。

どれくらい走ったんだろうか?
太陽を左から右にみたり背中に見たりして
西表島を舐めたような気はしていたが
流石に海の上では方向感覚を失ってしまった。

いつのまにか
小さな桟橋のある島に着いた。
おおっ!憧れのパナリ島だ。

向い側にも島があり
たぶん…あれが下地島だったか上地島だったか
パナリはたしかふたつの島からなり
むかしは沢山の人々が住んでいたが
いつのまにか片方にわずかに人がいるだけらしい。
年に一度か旧島民が集まってするパナリの祭りは
門外不出の謎の祭りらしい…と
前にTVで伝えてたっけ。

向いの島はたしか無人と聞いている。
僕らが上陸した島は島全体が牧場の島で
沢山の牛が放牧されている。
またパナリは人魚伝説の島としても有名らしいし
貝を材料にした陶器のパナリ焼きでも有名らしい。

●panari-2
とにかく快晴。
静かで
海も空も美しい。
遥か彼方は西表島だろうか
島並みがハーフトーンで霞んでみえてる。

絵はがきの風景が
目の前に当たり前にあるのが
なんとも不思議であり可笑しな感じだ。

船を降りた僕らは桟橋を渡って少し島にはいったところにある
バーベキューハウスにゆきここで着替えシュノーケリングのセットを借りる。
たしか此の時のツアー客は10人くらいだったと記憶してる。

最初はビーチの近くでシュノーケリングを楽しんでたが
しばらくして
魚の餌付けにいくという。
ビーチから海へ100mほど離れたところに其の場所はあって
そこまで何回かにわけてゴムボートでつれてってくれる。

ボートを離れて
焦る。
足がつかない。
ゴーグルで海の中をみると
海底は遥か下で10mはあるんじゃないかっていう深さだ。
しかも
まじりっけなく透明である。
珊瑚の畑が果てしなく続いていて
色とりどりの南の魚達が無数に泳いでる。


す…すごい…
ことばを失う…とは…まさにこのことだろう。
感動だ!

♪鯛や平目の舞踊り…
 ではないが
 なんだか竜宮城が実在するような気がするから不思議だ。

はじめての海外のROTA島のテテトビーチで
友達が言った言葉を思い出した。
「いや…もっと綺麗な海が日本にありますよ」って。
「え?おいおい!ここはグアムだよ!これ以上綺麗な海が日本にあるんだって?」
「ええ…ありますとも。日本のもっと南。沖縄より更に南にパナリ島があるんです。」
「パ…パナリ?」

それから僕は気になって気になって
こんど沖縄いく機会があれば
ぜったい言ってみようと思ってた。
そして
今…僕らはパナリにいる。

グアムほど強烈では無い陽射しだが
やはり南の陽射しは強烈だ。
南国の植物が溢れる島と
珊瑚の白いビーチにエメラルドグリーンの独特の海がひろがってる。
空と海が溶け合うところ……。

しかしながら
あくまで静かに…静かに
波の音だけが終わる事なく空に木霊してる。

黙ってたら沈んでしまうので
教えてもらったように海に立って
足ヒレを前後にゆっくりと動かせば沈むことはない。
いわゆる立ち泳ぎだ。
それでも
姫や女の子達は馴れない泳ぎに戸惑い
臨時用の浮き袋につかまってしまう。

僕は仰向けになり寝た状態の「浮き」で
なんとか疲労とスタミナのコントロールをした。
海と言うのは夢中になって知らず知らずに余計な運動をしてしまい
大体があとで疲労困憊になるのだ。

しばらくすると
スタッフの人がツアー客に餌をわけてゆく。
それが何だったのかは記憶に乏しいが
なんか白いパンのようなものだった気がする。
水中に身を沈め
ゆっくり立ち泳ぎで餌をかざすと
あっというまに魚達に囲まれて手が見えなくなった。

まわりの他のメンバーを見ても同じ状態だった。
面白いし
可愛いし…何度もゴーグルに突進してくる輩もいたりして
なんだかくすぐったいような不思議な感じだ。
いままで魚がこんなに可愛い!って思ったことなんてなかった。
クマノミからはじまって
僕にはとんと名前のしらない色とりどりの魚の饗宴は
手許の餌が無くなったと同時に終りをつげる^^。

●panari-3
ランチは来たとき着替えたバーベキューハウスにゆき
ステーキランチだった。食事はまあまあ。
バーベキューハウスのまわりは殆ど熱帯植物に囲まれているが
南側の庭先に咲いてたプルメリアの美しさとあま~い香りが忘れられない。

姫とふたりで食後に軽く島を散歩してみた。
バーベキューハウスの近くには普通の民家が2~3件だけあって
おじいさんが落ち葉の掃除をしてた。
「こんちわ~^^」
「こんにちわ」
「沖縄のほうでも紅葉ってあるんですね」
「え?紅葉?そんなものないよ!」
「え?だって…この落ち葉とか周りが茶色に染まってますけど?」
「あ~あ。ははは。これは3日前に颱風がきたからだよ。」
「颱風?」
「颱風の強風で海の塩水が植物に吹付けたから塩分で枯れたんだ。
 一週間もすりゃあ元の緑にもどるんだよ」
「へぇ~!!そうなんですかぁ~」
 とふたりで納得して茶色の景色を改めて見渡す。

このおじさんちの家はいいなあ…って思った。
こんなジャングルに囲まれたような波の音が聞こえる島の家なんてあこがれである。
…いいなあ。

牧場はことのほか広かった。
一番奥に展望台があったがそこまでいくと時間がなくなりそうなので止めた。
のんびりした牧草地に真っ黒な牛がのんびり草を食べている。
え?
ほんとうに
ここは沖縄なの?
北海道じゃね?
なんだか不思議な感じだった。

島には先程の民家と
牧場のスタッフの宿舎しかない。
いわゆる観光客が泊まる施設はないのだ。
(※このあと簡易の宿泊施設が出来たと風の噂に聞いたが…どうだろう?)

ランチ休憩を終えた僕らは。
再びビーチに向かった。

アトラクションに
バナナボートや水上バイクがあったが
僕と姫はシュノーケリングのほうが楽しいので
そっちを専門に海を楽しんだ。

●panari-4
そっか…
グアムと基本的に違う事を思い出した。
グアムがコバルト・ブルーな海の色なのに対し
琉球の海は独特なエメラルド・グリーンなのだと。

楽しい時間はあっというまに過ぎ
帰途。
帰りの秋刀魚船…じゃなかったパナリエキスプレスは
あれほどがんがん!言ってた船底の激しい振動も
いつしか子守唄に変わって
ツアー客の殆どははしゃぎ過ぎて石垣港までぐっすりである。