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試写会、ラブコメ、B級アクション、ゲイムービーが好き。

ねじれた愛

2012-02-21 20:23:17 | movie
今年も東京国立近代美術館フィルムセンターで「現代フランス映画の肖像2」
をやってます。

というわけで行って来ました。

1本目は『ねじれた愛 L'HOMME EST UNE FEMME COMME LES AUTRES』です。
英語題は『MAN IS A WOMAN』




個室サウナの狭い廊下を男が歩いていく。

タキシードに着替え、着いたところはいとこのダビッドの結婚式の会場。



この男シモンもいとこのダビッドもゲイなのだが、ダビッドは結婚を決意した。
一方シモンは家族と距離をおいて生活しているのだが、母も叔父も、未だに自分の結婚に期待していることをあらためて知らされるのだった。


左ダビッド(ガッド・エルマレ) 
右シモン(アントワーヌ・ドゥ・コーヌ)



この結婚式でシモンのクラリネットに魅せられてしまったのがロザリー(エルザ・ジルベルシュタイン)
彼女はシモンを訪ね、自分の公演にシモンを招待する。


厳格な父の元、ニューヨークのユダヤ人社会で育った彼女は、イディッシュ語の歌を歌い各地を回っている。




わりとあっさりとふたりは結婚し、けれどうまくいくはずもなく、離婚する。

何ヶ月か後、シモンはロザリーに会うためニューヨークに行く。

彼女は大きなお腹で、クラブ歌手をしていた。
しかも、赤いドレスで洗練されている!!
(女は強し。なのだ!!)
そして、シモンと話した後、伴奏者と帰っていった。


ハッピーエンドじゃないのがフランス映画


そもそもこのふたりの結婚というのは、初めからうまくいくようには思えず、
ロザリーはともかく、
シモンはなぜ結婚したのか私にはまったくわからなかったのだ。

家族、社会、宗教のなかで、ゲイとして生きることの難しさ、現実の問題などを言いたかったのだろうか……
実際まだまだ……ということ……



『今は別れてしまったが』アントワーヌ・ドゥ・コーヌとエルザ・ジルベルシュタインは当時実生活のパートナーだった。




なんとこの映画には続編がある
2009年製作の『LA FOLLE HISTOIRE D'AMOUR DE SIMON ESKENAZY』
英語題は『HE IS MY GIRL』


彼らの息子は10歳になり、シモンには若い恋人がいるらしい。


10年後「息子が20歳」もありそう。



1998年。左から二人目はロザリーのゲイの弟ダニエル(stephane metzger)



オマケ
2009年。左がシモンの若い恋人

















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