戦場からの手紙/GNO2・GTO

一年戦争ジオン軍【GNO2】ケービイン・コロスナー氏、【GTO】A・ショーワルダネガ氏の手紙・日記・メモ等を公開

ダメMSだらけの水泳大会(前)

2006-03-27 22:17:01 | 妄想経緯・歴史
UC0079
一年戦争が始まりジオン軍の第一、二次降下作戦は電撃的な戦力投入が功を奏し成功した。
が、第三次降下作戦の頃になると雲行きが妖しくなって来た。連邦軍が各地で軍を再編し組織的な反攻を行いだしたのだ。地上で戦線を拡大しすぎたジオン軍は各所で分断、各個撃破され占領地の維持だけで精一杯の状況に陥った。
それまで、「産めよ増やせよ増産だ!」の勢いで作り続けてきたMSの中でMSM-04(アッガイ)は宇宙での生産が仇になり作るだけ使い道の無い余剰機となっていた。
地表用のMSで地球に送られなければ、標的曳宙航も出来ないMSの駐機格納庫はいつしか体育座りのMSで一杯となり「アンドロ軍団格納庫」と意味も判らず呼ばれる様になる。
生産ラインを他機種に変更できれば良かったんだけど、他のラインは新型MSや次期主力MS MS-14の為、随時施設の更新をしていた反面、MS-06ザクⅡ「も」作れるアッガイ生産ラインは、更新もされず、いつしかアッガイとザクⅡ「しか」作れないラインと化していた。ロールアウトした機数だけ発注機数が増えるずさんな契約の為、ジオニック社もザクⅡよりあがり多いアッガイを作り続けた。
ジャブロー攻略の目など霧散した時点で開発局は己の行為に恐怖した。こんな無駄なMSを生産し続けた事が上層部に漏れれば「テキサスコロニーで星を数える」どころか試作試験部隊でもでっちあげられて前線送りになりかねない。
そこでアッガイ再生計画MSM-04改良コンペを開催する事にした。余談だが、開催が決定する前に酔狂なジオン士官がリックアッガイの開発を上申したとかしないとか、外圧耐性の機体を内圧耐性に変更するなんて無理だって。
開発局が各社に送った内容は簡単に言えば「ジャブロー攻略の為、アッガイをもちっと使える機体に改良してくれよぅ。時間も無いから今ある出来合の機材で作ってね♪」てな感じ。
なぜジャブローかって?そうしとけば、おそらく無いであろうジャブロー攻略作戦まで表に出さなくて済むし「ジャブロー攻略の為のMS」って言っとけば誰もケチをつけないからさ~なんくるないさ~♪
通達を受けた各社は他のMSの生産に忙しく、開発局のつじつま合わせな改良コンペなんか真剣に取り組む気も時間もなかった。でも開発局の機嫌を損ねて後々貧乏クジ引かされるのもなんなんでサクっと捏造MSを作って提出した。


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