野球小僧

弔砲(ちょうほう)

2022年9月8日。英国のエリザベス2世女王陛下が崩御されました。TVニュースなどでも報道されていますが、要人が亡くなった際に大砲を撃つ画像が流れています。

ご存じの方もいると思いますが、あれは「弔砲(ちょうほう)」と言い、弔意を表すために「空砲(実際の弾が入っていない)」を撃っています。大砲を使わず、銃を使って行われることもありますが、そちらの方は「弔銃(ちょうじゅう)」と言うそうです。

2022年9月27日に行われる予定の安倍晋三さんの国葬でも、防衛省・自衛隊が「儀仗(ぎじょう)」「堵列(とれつ)」「弔砲」を行うことが9月13日に日本政府が閣議決定しました。これは、防衛省・自衛隊として独自に何かを決めているということではなく、日本政府からの要請によるものだそうです。

ちなみに、
儀仗:棺を警護し敬意を表すこと
堵列:棺を送迎し敬意を表すこと
という意味です。

そのなかで今回の弔砲は19発を撃つとのことです。ただ、防衛省・自衛隊には弔砲の発数を定めた規則はなく、外国の賓客が日本を訪れた際に敬意を表すために撃つ「礼砲」の発数(発数は国際的な慣例にしたがって)、栄誉礼や礼砲の実施要領を定めた「通達」において以下の6段階に定められているそうです。

■国家元首、大統領および皇族:21発
■首相、副大統領およびその他の国賓:19発
■閣僚、陸海空軍大将:17発
■陸海空軍中将:15発
■陸海空軍少将:13発
■陸海空軍准将:11発

そのため、今回の弔砲も上から2番目に多い「19発」となるそうです。

昭和天皇大喪の礼の際は陸上自衛隊が21発の弔砲を発射、近年では東日本大震災の際に災害派遣中の作業など、公務で亡くなった自衛隊員や、功績のあった自衛隊員の方の葬儀の際などに弔銃を発射しています。また、海上自衛隊では太平洋戦争中の戦死者を弔う「洋上慰霊祭」にて弔銃発射したりもしています。なお、陸上自衛隊、海上自衛隊では階級に関わらず3回、航空自衛隊では将補以上が3回、准尉以上が2回、ほかは1回と決められています。

ちなみに、式典などで発射される空砲の儀式についてはいつから始まったのかは定かではありませんが、最初に行ったのは英国海軍だと言われており、他国の港に寄るときなどに空砲を発射していたらしいです。これは、空砲を撃つことにより、「敵意はありません」というアピールだったとのことです。また、最大21発となったのは1675年に英国海軍が経費削減のために最大21発までということを決めたそうです。

ただ、2012年にエリザベス2世の即位60年記念日には、カナダ陸軍が60発、翌年の2013年にはエリザベス2世の戴冠60周年を祝い、国防義勇軍のロンドン連隊が62発の祝砲を発射していていたそうです。

本日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。

その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。

それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
まかろんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

私も「どうのこうの」とは論じる考えは持っていません。ただ、実施についてはもう少し慎重に決めたらよかったのかなとは考えてはいます。

>ともあれ、国葬が無事に執行され、無事に終わることを願います。
確かに、何か大事があったりすれば、それこそ、「日本は大丈夫?」と思われちゃいますですよね。

なお、
>空砲を撃つことにより、「敵意はありません」というアピールだった
ですが、昔は大砲を一発撃つたびに、次の弾を撃つ準備に時間がかかっていたため、空砲を撃って「空っぽです」ということを表したそうです。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。


私は政治・宗教的には思想・信条的なものを持っていません。今回の国葬は首相の一存で決めたことでしょうし、撤回することでの信用信頼を落とすことを恐れていることもあるのかなと、個人的には思っています。

なお、私のときには国葬規模でなくていいですから。化けて出ませんから、特に何もしなくていいです。ですから、「儀仗」「堵列」なしです。

ただ、「弔砲」の代わりに「ロケット花火」を一発打ち上げていただければ・・・。
macaronteaparty
おはよーございます😊
9月からずぅーっと大雨つづきですね。
天の弔砲でしょうか、ちょっとめいわ・・いや、えーと。😅

個人的には一部の人たちの、
英国の国葬が本物とかどうとかと言うのが哀しいことだと思います。
我々が国葬を本物にすればいいだけだと思うんです。
国民があれはダメだこれは許せんとかいうから、本物らしいことができなくなるわけで。
わざわざ日本の国葬をしょぼいものにしているのは日本国民ではないかと思うし、恥ずかしいことだと思ったりします。
(返事に困るコメント、すみません💦 ご不快ならスルーしてください💦)

英国はこれから国王の下で、連邦を維持できるのか、
他人事ながらすこし、心配です。
連邦から抜けようという動きが、世界の結束を崩さないか・・・
でもそうなったらなったで、新しい秩序をつくっていくしかないでしょうね😌

>空砲を撃つことにより、「敵意はありません」というアピールだった

それでよく、敵意がないって伝わったなー、と思いますが、
自動車のクラクションみたいなもの?

そう言えば国葬は27日、ちょうどお彼岸が終わった翌日ですが、
なんででしょうね?
26日に墓参りに行く人の邪魔をしないように?

ともあれ、国葬が無事に執行され、無事に終わることを願います。


まだ連休中ですね。
神秘の信州からのまたの記事を楽しみにしてますね😊🌸(まかろん)
eco坊主
おはようございます。

私は政治的な思想ではなく国葬に使う16億円が未だに納得できていません。
というか反対です!!!!!
もっと他の事に使って欲しい血税です。

「儀仗(ぎじょう)」「堵列(とれつ)」という言葉は初めて聞いたような気がします。「弔砲」「弔銃」はかろうじて知っていたと思いますが・・
国家に関わる言葉は難しいモノが多いですね。不勉強極まりない輩ですわ。

今日もありがとうございました。
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