私のブログにお越しいただいてありがとうございます。どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。
さて、「東京攻略」は面白い(物騒な)タイトルですが、東京を舞台にしたトニー・レオンさん主演の香港映画です。日本では2001年3月10日に公開されています。日本人俳優も多く出演しており、2005年には「韓城(ソウル)攻略」、2018年に「欧州攻略」が製作されています。
消息を絶った婚約者を追って香港から東京に降り立つメイシー(ケリー・チャンさん)とユン(イーキン・チェンさん)。婚約者の高橋(仲村トオルさん)を探し、マンションにやってきた二人を待っていたのは、何故か日本のヤクザでした。その2人を私立探偵リン(トニー・レオンさん)たちが助ける。 リンも依頼を受けて高橋を探していた・・・。
ほかに、ヤクザの組長・伊藤に阿部寛さん、リンの部下の役で遠藤久美子さん、小沢真珠さんらが出演しています。
私はこの映画を広東語バージョンでしか観たことがないため、肝心なところの内容がチンプンカンプンですが、日本が舞台であり、アクション映画好きなものとしては、この「東京攻略」は面白いと思いました。
さて、「東京攻略」ならぬ「東京脱出」が今、話題になっています。
先日、東京都を含めて7都道府県対象に「緊急事態宣言」が発令されたことで、「東京脱出」「コロナ疎開」といった言葉が話題になり、インターネット上などでも感染拡大を防ぐためにも移動を自粛すべきだという話が相次いでいます。
現に、非常事態宣言が発令された4月7日には、JR新宿駅に直結する日本最大級の高速バスターミナル「バスタ新宿」は、行き先によっては利用客であふれ、高速バス乗り場には大型キャリーバッグや荷物を手にした人が目立ち、それまで空席が多かった車内はほぼ定員状態だったとのことです。
緊急事態宣言対象地域から別の地域に移動することについては、新型コロナウイルス対策専門家会議などから、「出かけた地域でほかの人に感染を広げる、出かけた地域の医療従事者や保健所・行政に大きな負担をかける」として、今いる場所や地域にとどまるよう呼びかけています。
今回、トイレット・ペーパーが店頭からなくなってしまった時には、「買い占めが起きている」という情報によって、「買わなきゃいけない」という心理が起こって、買い占めという状況が発生しました。今回も「しないでください」と言われることで「しなきゃいけない」と思ってしまうことからこの事態が発生してしまっているのかも知れません。
東京脱出を考える人の気持ちはわからなくもないです。確かに、大学など長期休校であったり、一部の企業においては在宅勤務(テレワーク)となったりして、緊急事態宣言対象地域内にいる必要性もないことでしょうし、仕事がなくなり、生活ができないと困り、帰省する人もいると思います。何しろ、今の状態では感染の可能性もありますので逃げ出したい気持ちはわかります。ほかにも、本当に自身の健康、家族の健康を考えて、やむを得ず脱出をしなければならない人など、いろいろと事情もあることも理解が出来ます。
ニュースになっている、一部の方々の行動ばかりが目立っていて、本当に大事な人のことはニュースになっていません。
しかし、病院数が多い都市部に比べて、地方はベッド数が少なかったり、医師が十分にいなかったり、医療体制が脆弱なところが少なくないことも事実です。非常事態宣言が発令された7府県と、どちらが安心なのか・・・ただ、「いざ自分が」「自分の家族が」と考えた場合にはどう行動できるのか。
何にせよ、不幸にしてそういう人が地元で感染を広げてしまう場合があるでしょう。ただ、そういう方がいたとしても、理解することは大事だと思います。
あくまでも、ウイルスが悪いのですから。
私たちの出来ること、一人ひとりが考えて行動することによって、新型コロナウイルスの「東京攻略」を防いでいかねばならないと考えています。
二度と来ない今日のために、大切に過ごしましょう。そして、また、明日、ここで、お会いしましょう。