一般社団法人日本野球機構(NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメントが共同で開催するプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」の2019年シーズンが開催されています。
日本シリーズ、MLBワールドシリーズは終了したが、冬場はストーブリーグだけでなくeASEBALLの季節として定着していくかどうかが注目です。
eBASEBALLは、eスポーツを通して新しい野球の楽しみ方を提供することで、野球ファン拡大を目指すことを目的に開催し、「実況パワフルプロ野球」を使用する、プロ野球のeスポーツリーグです。初開催となった「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018-19」は、プロテスト、eドラフト会議を経て、11月に開幕しました。
eペナントレース、eリーグ代表決定戦を経て勝ち上がった、セントラル・リーグ代表の横浜DeNAベイスターズと、パシフィック・リーグ代表の埼玉西武ライオンズが、20191月12日に「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018-19 SMBC e日本シリーズ」(略称:SMBC e日本シリーズ 2018-19)で対決し、埼玉西武ライオンズが初代日本一に輝いています。
eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)とは、インターネットなどを介してコンピューターを使った対戦型ゲームをスポーツ競技として捉えるもので、選手は高校生や大学生、20~30歳代が中心で、本名ではなく「プレーヤーネーム」を使って、野球やサッカー、格闘技のほか、カードゲームなどで戦い、観客は会場の大型画面で観戦します。世界の競技人口は1億人以上とされ、米国や中国、韓国で人気があり、中には数億円を稼ぐプロ選手もいます。日本eスポーツ連合は約1500人にプロライセンスを発行しています。
2018年にインドネシアで開かれたアジア競技大会では初の公開競技として6タイトルが行われ、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」で、日本人選手が金メダルに輝き、4年後の中国・杭州大会では正式競技になる予定になっています。国際オリンピック委員会(IOC)はオリンピックでの採用も検討しているとのことです。
また、国民体育大会(国体)の文化プログラムとしてeスポーツを導入する動きも広がっています。2017年の愛媛国体では、野球が盛んな土地柄から、野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」の大会が開かれ、地元の企業チームなどが戦いました。2019年の茨城国体ではサッカーゲーム「ウイニングイレブン」などで都道府県対抗大会が開かれています。
今季2シーズン目を迎えた「eBASEBALLプロリーグ」は、プロ野球12球団はeドラフト会議によって4人の球団代表選手でチームを結成し、セ・リーグとパ・リーグに分かれ、日本一の座をかけて争う。今季の選手報酬総額は約3000万円となっています。
今シーズンの試合の模様は、会場席での応援のほか、総合スポーツメディア「SPORTS BULL(スポーツブル)」、ゲーム動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」、パシフィック・リーグ公式動画配信サービス「パ・リーグTV」での生配信、KONAMI公式サイトでのアーカイブ配信を行っており、既に総視聴回数が200万を超えるなど、大変高い注目を集めています。
また、eBASEBALLプロリーグ応援監督の真中満さん(元;東京ヤクルトスワローズ)を始め、野村弘樹さん(元;横浜ベイスターズ)、谷繁元信さん(元;中日ドラゴンズ)、斉藤和巳さん(元;福岡ソフトバンクホークス)、G.G.佐藤さん(元;埼玉西武ライオンズ)、森本稀哲さん(元;北海道日本ハムファイターズ)が解説を務めるという熱の入れようです。
今シーズンはeペナントレースとセ・パe交流戦を行い、eクライマックスシリーズは2020年1月18日と19日に実施。日本一を決める「SMBC e日本シリーズ」は2019年1月25日に開催される予定となっています。
(2019年12月13日時点の順位表です。ドラゴンズの順位がちょっと意味が分かりません・・・頑張って!)