野球小僧

地盤沈下注意報

2020-2021年の冬シーズンが始まったばかりの2002年12月には、群馬県や新潟県を中心に記録的な大雪となりました。また、天気予報でも再び寒気が南下してくる可能性があり、大雪による交通への影響や、雪崩、落雪などに警戒・注意が必要です。

今シーズンの記録的な大雪の原因としては、日本付近に早くも12月としては強い寒気が流れ込んだことと、今年は日本海の海面水温が平年よりも高く、雪雲が発達したためといわれています。たとえるならば、お風呂の中の室温が低い場合に、湯面からより多くの湯気が上がる現象と同じことです。

そのような中、新潟県は12月18日に、大雪の影響で消雪用の地下水が大量にくみ上げられ、地盤沈下を引き起こすおそれがあるとして、県南西部の上越地域に「地盤沈下注意報」を発令しました。雪国ではない地域の方にとっては耳慣れない注意報です。

一般的に私たちがよくニュースなどで耳にするのは、気象庁が発表する「気象注意報」であり、「気象災害」「水害」「地盤災害」「地震」「噴火」などの自然災害が起こるおそれがある場合に、注意喚起のために発表する予報で、以下の16種類の注意報を発表しています。

■大雨注意報:大雨による土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したとき。雨が止んでも、土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続

■洪水注意報:河川の上流域での大雨や融雪によって下流で生じる増水により洪水災害が発生するおそれがあると予想したとき。対象となる洪水災害として、河川の増水及び堤防の損傷、並びにこれらによる浸水害

■大雪注意報:降雪や積雪による住家などの被害や交通障害など、大雪により災害が発生するおそれがあると予想したとき

■強風注意報:強風により災害が発生するおそれがあると予想したとき

■風雪注意報:雪を伴う強風により災害が発生するおそれがあると予想したとき。強風による災害のおそれに加え、強風で雪が舞って視界が遮られることによる災害のおそれについても注意を呼びかけます。ただし「大雪+強風」の意味ではなく、大雪により災害が発生するおそれがあると予想したときには大雪注意報を発表

■波浪注意報:高波による遭難や沿岸施設の被害など、災害が発生するおそれがあると予想したとき

■高潮注意報:台風や低気圧などによる異常な潮位上昇により災害が発生するおそれがあると予想したとき

■雷注意報:落雷のほか、急な強い雨、竜巻などの突風、降ひょうといった積乱雲の発達に伴い発生する激しい気象現象による人や建物への被害が発生するおそれがあると予想したとき

■濃霧注意報:濃い霧により災害が発生するおそれがあると予想したとき。対象となる災害は、交通障害など

■乾燥注意報:空気の乾燥により災害が発生するおそれがあると予想したとき。大気の乾燥により火災・延焼等が発生する危険が大きい気象条件を予想したとき

■なだれ注意報:なだれによる災害が発生するおそれがあると予想したとき。山などの斜面に積もった雪が崩落することによる人や建物の被害が発生するおそれがあると予想したときに

■着氷注意報:著しい着氷により災害が発生するおそれがあると予想したとき。水蒸気や水しぶきの付着・凍結による通信線・送電線の断線、船体着氷による転覆・沈没等の被害が発生するおそれのあるとき

■着雪注意報:著しい着雪により災害が発生するおそれがあると予想したとき。雪が付着することによる電線などの断線や送電鉄塔などが倒壊するなどの被害が発生する(気温0℃付近で発生しやすい)おそれのあるとき

■融雪注意報:融雪により災害が発生するおそれがあると予想したとき。積雪が融解することによる土砂災害や浸水害が発生するおそれがあるとき

■霜注意報:霜により災害が発生するおそれがあると予想したとき。春・秋に気温が下がって霜が発生することによる農作物や果実の被害が発生するおそれのあるとき

■低温注意報:低温により災害が発生するおそれがあると予想したとき。低温による農作物の被害(冷夏の場合も含む)や水道管の凍結や破裂による著しい被害の発生するおそれがあるとき

なお、注意報対象の災害のうちいくつかは、より重大な災害が起こる恐れがある場合、気象警報(警報)が発表されることがあります。

さて、地盤沈下注意報は、新潟県が地下水のくみ上げが多い地域を県生活環境保全条例の規制対象にして、地下水の水位が一定量を超えて低下した場合に注意報を出し、節水を呼び掛けるときに発表されます。今回は、上越地域において、地下水の水位観測用の井戸が2箇所あり、そのうちの1箇所で水位の低下量が注意報発令の基準(水位低下5m超)を超える5.2mとなったためです。

冬の上越地方に行きますと、主要な道路には消雪パイプが設置されており、井戸を掘り、ポンプを設置して地下水を汲み上げ、パイプをとおして道路に散水し、雪を溶かす設備が設置されています。地下水は冬でも13~14℃と温かいため、雪を溶かすことができるようになっています。長野県の中部地方にも欲しいと思うのですが、年に数回しか活躍しそうもないので、無理なのでしょうけど。

つまり、上越地域振興局は「雪が降りだしてから水位に大きな変化があったため、今回の大雪が原因」とみています。

地下水のくみ上げ量が増えると、地盤に含まれる水が減少し、水を含んだスポンジを絞ったように地盤がへこんでしまうそうです。上越地域では、降雪が多い年には年間2cm以上の地盤沈下が発生するそうです。

大雪の対応だけでも大変なのですが、その雪を溶かす地下水が足りなくなり、地盤沈下も防がなくてはならない。アクセルとブレーキの踏み具合のコントロールが難しい状況です。

いろいろなことに振り回されてきた1年です。不安な心持で毎日を過ごしていますと、1日1日が本当に愛おしく感じられます。

あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。

良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

>気づいていないんですかね~
>といったのは日本国政府の偽政者の政治屋さんたちのことですよん♪
そこは、ちゃんと気づいていますよん♬

私は、このオチを付けられなかったことが、悔しい~です。
eco坊主
気づいていないんですかね~
といったのは日本国政府の偽政者の政治屋さんたちのことですよん♪
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

長年、生きてきましたが、私も初めて見聞きした注意報です。そもそも、気象情報ではないので全国的にもニュースなどでは報道されないでしょうけど。

こちらでは、霜や低温注意報が出て冬が始まり、大雪や着雪注意報で冬本番になり、なだれ注意報で冬が終わります。

>日本国政府には地盤沈下警報が発出されていると思いますけど・・・
これは気が付きませんでした。一本取られてしまいました。
eco坊主
おはようございます。

地盤沈下注意報・・此方(私?)では耳慣れない言葉です。
やはり強風・風雪・大雪・着雪・波浪注意報が気になる土地柄です。
この年末年始は何日出るのでしょうか?

日本国政府には地盤沈下警報が発出されていると思いますけど・・・
気づいていないんですかね~


感謝の気持ち忘れず事実を見つめて冷静な言動・おもいやりの心で人と接します。
ここにお越しの皆様もどうかお気をつけください。
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