さて、「徳川埋蔵金」は未発見ではありますが、日本にはいろいろな埋蔵金伝説があります。徳川埋蔵金は未発見ですが、なかには実際に発見された埋蔵金もあります。
■東京・銀座 小松ストアー埋蔵金
1956年に改築工事を行っていた小松ストアーの工事現場から、慶長小判と享保小判が合計208枚、一分金60枚が発見されました。当時、「銀座のど真ん中から小判が!」ということで話題となっていたとのことです。当時、小松ストアーは所有権を放棄。国の「埋蔵文化財」として上野の東京国立博物館に寄贈し、現在も保管されています。
■山形・白鷹町 最上川小判
1961年に最上川の川底から江戸時代の小判23枚、二分金9枚、二朱銀358枚の計72両1分が発見されました。どうやら落とし主は商人からの依頼で金80両を届ける最中に、発見場所付近で溺れた飛脚ではないかといわれています。なお、小判は発見場所の白鷹町が文化財に指定し一括保管していますが、飛脚が落とした総額が80両という説が正しければ、川底にはまだ残りの7両3分が埋もれているという説があります。
■東京・新川 鹿島清兵衛埋蔵金
1963年に日清製油本社ビルの改築工事現場から、江戸時代の天保小判1900枚、天保二朱金約78000枚が発見されました。こちらは持ち主がわかっており、江戸時代半ばから、200年以上にもわたって酒問屋を営んでいた鹿島屋の先祖九代目・鹿島清兵衛さんが埋めたもので、埋蔵金はその子孫に返還されています。
■山梨・勝沼町 観光ブドウ園甲州金
1971年に観光ブドウ園で小判型の蛭藻(ひるも)金2枚と甲州金18個、さらに中国から輸入した渡米銭約5000枚が発見されました。18個の甲州金は重量にバラつきがあったり、16世紀以降の甲州金にあるはずの刻印がなかったりしたことから、軍用金に使われていたものではないかと推測されています。2011年に山梨県立博物館が1億円で買い取り、2013年には特別展として一般公開されています。
■富山・小矢部市 明治金貨
2002年に豪農の屋敷跡から小判12枚、二分金686枚、一分銀404枚、二朱金92枚、明治初期の10円金貨46枚が発見されました。当初は土地の所有者の国のものになる予定でしたが、金貨発見の2年前までその土地を所有していた方が、「先祖が埋めたものに違いない」と主張。金貨に刻まれた明治6年の年号と古地図から、元土地所有者の蔵が確かにその場所にあったと証明され、金貨は元土地所有者の手に引き渡されています。
■埼玉・長瀞町 光明寺小判
2002年に光明寺で排水管の埋設工事が行われた際に、境内の地下から瓶に入った小判38枚が発見されました。「昔の住職が後継者のために埋めたのだろう」と考えられていますが、詳細は不明のままです。
などなど、実際に埋蔵金が見つかっていますので、埋蔵金伝説には現実味があるということもわかります。
なお、日本にはまだ未発見の埋蔵金伝説もあります。
■結城家黄金
徳川埋蔵金に負けずとも劣らない人気案件とのことです。結城家の初代・朝光(ともみつ)さんが奥州征伐の功として源頼朝さんからの恩賞が、旧結城領(茨城県結城市から栃木県下野市にかけて)のどこかに埋蔵されたとのことです。結城家の古文書には、約8kgの金の延べ棒が約25000本、約7kgのものが25000本、30kgの砂金が入った樽が108個で、現代の時価に換算すると約1兆8千億円になるそうです。
■武田信玄軍用金
武田信玄さんの領地には、黒川金山、梅ヶ島金山など多くの金山がありました。そのため、金の一部がどこかに埋蔵されているという噂は当時からあります。一説には甲州金1千枚といわれています。
■尾張徳川家駿府御譲金
1615年の大坂夏の陣に勝利した徳川家康さんが、大坂城の豊臣家の金銀を手に入れ、尾張、紀伊、水戸の御三家に配分したのが「駿府御譲金」です。そのうち尾張家への御譲金が行方不明になっているとのことです。配分された内訳は大判3200枚、小判21000両、銀塊約7700貫とされています。
ほかにも「明智光秀護法救民の宝」「毛利家埋蔵銀」「旧日本軍隠匿財宝」「帰雲城(かえりくもじょう)埋蔵金」などもあるようです。
ちなみに埋蔵金を発見した場合、発見者は「遺失物法」の適用を受けることになりますので、発見から7日以内に警察に届け出る必要があります。
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