野球小僧

阪神大学野球連盟

阪神大学野球連盟は、主に阪神地域に所在する大学の硬式野球部により構成された大学野球リーグです。全日本大学野球連盟に所属しています。

2017年秋季リーグは上位2チームが最終節まで熾烈な優勝争いを展開し、天理大が連覇で17度目の優勝を達成しました。最優秀選手賞と最優秀投手賞を受賞した絶対的エース・森浦選手(一年・天理高)が5勝をマーク。打撃陣も、首位打者賞を獲得した主砲の田中秀(三年・明徳義塾高)、捕手・石原選手(二年・創志学園高)らを中心にした破壊力は健在でした。

■所属リーグ 勝敗は2017年秋季リーグ戦
一部リーグ
  天理大     11試合 9勝 2敗 0分 勝点4    ※勝率により順位決定
  関西外国語大  11試合 8勝 3敗 0分 勝点4
  大阪体育大   12試合 5勝 7敗 0分 勝点2
  関西国際大   12試合 5勝 7敗 0分 勝点2
  大阪産業大   13試合 5勝 8敗 0分 勝点2
  甲南大     13試合 4勝 9敗 0分 勝点1

二部東リーグ
 桃山大     10試合 6勝 4敗 0分 勝点18

 追手門学院大  10試合 6勝 4敗 0分 勝点18
 大阪経済法科大 10試合 6勝 4敗 0分 勝点18
 摂南大     10試合 5勝 5敗 0分 勝点15
 帝塚山大    10試合 4勝 6敗 0分 勝点12
 大阪電気通信大 10試合 3勝 7敗 0分 勝点9

二部西リーグ
 神戸国際大     8試合 5勝 3敗 0分 勝点15
 流通科学大     8試合 4勝 3敗 1分 勝点13
 姫路獨協大     8試合 4勝 3敗 1分 勝点13
 関西福祉大     8試合 4勝 4敗 0分 勝点12
 兵庫大       8試合 2勝 6敗 0分 勝点6

■リーグ優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
一部リーグ
 37回 大阪体育大
 20回 大阪商業大
 17回 天理大
 14回 大阪学院大
 10回 甲南大、大阪産業大
   7回 関西国際大
   5回 神戸学院大
   3回 桃山学院大
   2回 大阪経済法科大
   1回 姫路獨協大

二部リーグ
 17回 桃山学院大

 16回 関西外国語大、姫路獨協大、甲南大
 13回 追手門学院大
   9回 帝塚山大
   6回 大阪産業大
   4回 流通科学大
   3回 摂南大、大阪経済法科大
   2回 大阪電気通信大
   1回 神戸学院大、神戸商船大(旧:神戸大海事科学部)、関西国際大、天理大、神戸国際大

■かつて加盟していたことがある大学
 大阪商業大 1963年春季・1967年秋季・1968年秋季~1970年秋季・1972年春季~1982年の旧関六の解散時まで旧関六に加盟
 大阪学院大 1971年春季~1974年秋季に旧関六に加盟。現在は関西六大学野球連盟に加盟
 神戸学院大 1975年春季~1980年春季に旧関六に加盟。現在は関西六大学野球連盟に加盟
上記3校は旧関西六大学野球連盟昇格経験組。1982年のリーグ再編に伴い大阪学院大、神戸学院大は阪神大学野球連盟を脱退し、現;関西六大学野球連盟に加盟。大阪商業大は1972年以降は一貫して旧関六に加盟したまま、現・関西六大学野球連盟に移行
 神戸大海事科学部(旧:神戸商船大) リーグ創設から加盟。1955年春季~2003年9月末は神戸商船大、2003年10月~2015年秋季は神戸大海事科学部。2015年秋季終了後、近畿学生野球連盟に加盟する神戸大野球部と統合しリーグを脱退

■歴史

近畿地区大学野球連盟期
戦後の学制改革による新制大学の誕生に伴い翌年の1947年には全国新制大学野球連盟が発足し、その後、1952年に全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟の合併により、全日本大学野球連盟が誕生しました。新制大学連盟での地区制度がそのまま移行しましたが、1953年には全日本大学野球選手権大会の代表枠が近畿地区大学野球連盟として独立しました。当時、近畿地区の傘下には先行していた近畿大学野球連盟と京都六大学野球連盟が存在しており、その翌年の1954年に天理大、甲南大、神戸商船大が中心となって近畿地区3番目の連盟として阪神大学野球連盟が誕生します。

連合結成期
近畿地区大学野球連盟が関西六大学野球連盟(旧連盟)と合併し、関西大学野球連合を組織しました。旧近畿地区の一員として下部を構成しました。1部リーグ戦優勝校は、関西六大学野球連盟との入れ替え戦への代表決定戦に出場しました。

連合解体・独立
関西大学野球連合が解散し一部を再編成しました。全日本大学野球選手権へ代表権に関して、阪神大学野球連盟として独立しましたが、連合解体直後から当面は5リーグでの関西地区としての枠を争う形で割り当てられました。数年後には全国の再編成に伴い、関西地区各連盟と共に各連盟1代表の単独枠を獲得しています。

1946年 学制改革が実施
1947年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が発足

近畿地区大学野球連盟期
1952年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が合併し全日本大学野球連盟が発足。近畿大学野球連盟は近畿・中国・四国地区に編入
1953年 全日本大学野球選手権大会の代表枠において、近畿地区が独立。近畿地区大学野球連盟の傘下に編入
1954年 近畿地区大学野球連盟の傘下の3番目の連盟として、阪神大学野球連盟が発足。創設時の加盟校は、大阪商業大、甲南大、神戸商船大(現:神戸大海事科学部)。第1回リーグ戦を阪急西宮球場で実施。天理大が加盟
1959年 桃山学院大が加盟

関西連合期
1962年 近畿地区と関西六大学野球連盟が合併し関西大学野球連合を結成。旧近畿地区各連盟の3連盟は並列の形で下部を形成。阪神大学野球連盟の優勝校は関西六大学野球連盟最下位校との入れ替え戦に出場する為の代表決定戦に出場するシステムに変更。同年秋に大阪商業大が関西六大学野球連盟に昇格
1963年 大阪商業大が関西六大学野球連盟から降格し阪神大学野球連盟に所属。大阪電気通信大が加盟
1965年 大阪学院大が加盟。7大学によるリーグ戦を実施
1967年 大阪商業大が関西六大学野球連盟に昇格。秋には降格し再び阪神大学野球連盟に所属
1968年 大阪商業大が関西六大学野球連盟に昇格。大阪体育大、大阪産業大が加盟
1970年 秋季に大阪学院大が関西六大学野球連盟に昇格。入れ替わりに大阪商業大が関西六大学野球連盟から降格し阪神大学野球連盟に所属。追手門学院大、神戸学院大、関西外国語大が加盟。二部リーグを創設
1971年 秋季に大阪商業大が関西六大学野球連盟に昇格
1974年 秋季に神戸学院大が関西六大学野球連盟に昇格。入れ替わりに大阪学院大が関西六大学野球連盟から降格し阪神大学野球連盟に所属
1975年 大阪経済法科大が加盟
1977年 摂南大が加盟
1980年 神戸学院大が関西六大学野球連盟から降格し阪神大学野球連盟に所属

連合解散以後
1982年 関西大学野球連合が解体。それまで下部を構成していた他の2連盟とともに下部組織から独立。同時に関西地区全体の再編が行なわれ、連合解散直後に阪神大学野球連盟に所属していた大阪学院大と神戸学院大が脱退し共に新編成の関西六大学野球連盟に移籍。また春秋の全国大会への代表枠は再編後の関西地区5連盟で1代表を争う形に変更
1983年 全日本大学野球選手権大会の関西地区の出場権が2つに確定
1986年 大阪体育大学が連盟代表としては初の全日本大学野球選手権大会に関西地区第一代表として出場
1988年 帝塚山大が加盟
1989年 姫路獨協大が加盟。全日本大学野球選手権大会の関西地区の出場権が3つに拡大
1990年 八代学院大(現:神戸国際大)が加盟
1991年 全日本大学野球選手権大会の出場枠再編成に伴い単独出場権を獲得
1994年 関西地区大学野球5リーグ対抗戦を開始。秋季より流通科学大が加盟。三部リーグを新設
1997年 関西地区大学野球5リーグ対抗戦で初優勝
1998年 兵庫大が加盟
1999年 関西福祉大が加盟
2001年 関西国際大が加盟
2003年 神戸商船大が近畿学生野球連盟に野球部が所属している神戸大と統合するが、野球部は神戸大海事科学部野球部として、別チームのままリーグ加盟を継続(2015年秋季限りで神戸大野球部と統合されリーグから脱退)
2005年 秋季に行なわれる明治神宮野球大会において関西地区の代表枠が1校増の2枠に拡大。また、秋季リーグ戦において、関西外大・天理大の第4回戦で前代未聞の没収試合が発生(DHで先発登録の選手が試合開始に間に合わなかった為、連盟規約により適用)
2006年 全日本大学野球選手権大会で大阪体育大学が、連盟所属チームとして初優勝
2011年 二部と三部を統合し、新たに二部西リーグと二部東リーグを創設。一部との入れ替え戦出場を決定する東西両二部リーグ優勝校による「入れ替え戦出場決定戦」を新たに開始
2016年 神戸大海事科学部が脱退

■運営方法
加盟校数の関係から前シーズンの成績を基にした各部6校を基本に一部及び東西の二部に分けたブロック運営を行なっています。兵庫県の大学は二部西リーグ、大阪府及び奈良県の大学は二部東リーグと称するリーグに所属します。

対戦方法
一部~二部:春季と秋季にそれぞれリーグ戦を実施します。各シーズン終了後に東西二部リーグの優勝チーム同士で入れ替え戦出場決定戦を実施し、その勝者は一部最下位後チームとの間で入れ替え戦を実施します。
一部:2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制で、引き分けは再試合となります。
二部:1カード2戦固定の総当たりによるポイント制です。
入れ替え戦出場決定戦および入れ替え戦:2戦先勝方式
※2戦先勝方式:同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとして対戦を終了します。1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付けます。1勝1敗1引き分けの場合は第4戦以降が行われます。

順位決定方法
勝ち点制:同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定します。勝ち点も勝率も同じ場合で優劣の決定が必要な場合は、1試合制の決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。
ポイント制:1勝を3ポイント、引き分けを1ポイント、敗戦は0ポイントで計算し、合計ポイントが高い順に順位を決定します。ポイントが同じ場合は、当該校同士の直接対決の試合結果で順位を決定しますが、直接対決が引き分けだけの場合や3校以上の同一ポイント校がある場合など、優劣の決定が必要な場合は1試合制の決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。

入れ替え戦:各部のリーグ戦の終了後に、東西二部リーグの優勝校は入れ替え戦出場決定戦を行い、その勝者は一部リーグの最下位校と入れ替え戦を行ないます。勝者チームを次シーズンの一部リーグの所属とし、もし一部最下位チームが二部に所属替えになる場合は、チームの所在地により東西二部のどちらのリーグに所属するかが決まります。対戦方法は入れ替え戦出場決定戦・入れ替え戦ともに2戦先勝方式です。

なお、関西連合時代の阪神大学リーグでは、当該リーグを含めた下部リーグの優勝校は、関西六大学リーグとの入れ替え戦を行なう為に下部3連盟間との出場校決定戦に出場していました。

試合会場
万博記念公園野球場を中心に舞洲ベースボールスタジアム、大阪市南港中央野球場も利用しています。

全国大会成績
 大阪体育大   全日本大学野球選手権大会 出場17回:優勝 1回
         明治神宮大会       出場  5回
 関西国際大   全日本大学野球選手権大会 出場  4回:ベスト4 1回
         明治神宮大会       出場  3回
 天理大     全日本大学野球選手権大会 出場  5回
         明治神宮大会       出場  1回
 大阪産業大   全日本大学野球選手権大会 出場  1回
         明治神宮大会       出場  1回
 甲南大     全日本大学野球選手権大会 出場  1回
 大阪経済法科大 全日本大学野球選手権大会 出場  1回


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
もう、訳が分かりませんぞ関西地区(関東地区も同じでしょうけど)。

関西外国語大が強いのは確かに意外でした(失礼)。

6大学構成は、東京六大学の影響かも知れません。プロ野球も6球団ですし。

ま、野球は3の倍数から成り立っている競技ですから。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

関西地区といえどもわからない学校が多くなってきました。
大阪体育大といえば上原浩治選手ですね!
今シーズンは竜は勿論のこと虎燕鯉湾を抑え通算100ホールドは勿論のこと200セーブは無理でも150セーブは行くと思いますよ~躍動する#11が見られると思いますので乞うご期待!!

関西外国語大って野球強かったんですか~?(ゴメンナサイ)
関西外国語大は書道家紫舟氏の母校っていうぐらいの知見しかないです。ホント申し訳ないです。

天理大は言わずもがなですな。

3部まであると連盟の運営も大変でしょうね。
6つの大学で構成が多いですがこれはメリットが大きいのでしょうか?

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