簡単なテストです。
1. 片手の親指と人差し指で輪を作ります。
2. この輪を自分の顔の30cmくらい前に置き、輪の中心に両目で見る物が収まるようにします。この物は何でもかまいません。輪の中にすっぽりと収まるくらいの大きさと距離がベストです。
3. 両目を開いて輪の中の対象物を見ます。
4. 次に左目を閉じた状態で右目だけで見ます。
5. 次に右目を閉じた状態で左目だけで見ます。
この4と5で片目をつぶった状態で見ると、対象物が輪の中から消えて、見えなくなります。
輪の中に見え続けた方が利き目。消えたほうの目が利き目ではない方の目ということです。
「芸能人は歯が命(東幹久)」、「女優は顔が命(いとうあさこ)」ではありませんが「野球人は目が命」だと考えます。
野球でバッターボックスでのスタンスには三種類あります。
【スクエアスタンス】
基本の構え方。足の爪先をピッチャーとキャッチャーを結ぶ線に合わせて、体が正面(ホームベース側)を向くように構える。
【クローズドスタンス】
ピッチャー側の足をホームベース寄りに踏み出して構える。体の開きを抑えることができるため、センターや流し打ち方向に強い打球が打てる。
【オープンスタンス】
ピッチャー側の足をホームベースから遠ざけて構える。ピッチャーからの投球が見やすく、引っ張り、流し打ちのどちらにも対応できる。
通常は【スクエアスタンス】で構えることを教えられ、そのように構えているバッターが多いです。
さて、
「バッティングの基本はまずボールをきちっと目で捉らえること。そのためには片目ではなく両目で見たほうが有利だ」
という理論があります。
普通、バッターはピッチャーに近い方にある方の目でボールを追います。その理由は長い時間見られるためです。ということは、右バッターの場合は左目が利き目だと有利と言う理論になります。でも、日本人の70%近くは利き目が右という統計があります。
ということは、ピッチャーに正対する【オープンスタンス】は理にかなっているそうです。
ドラゴンズの和田は球界屈指のオープンスタンスです。そして、利き目は右目。
右バッターがスクエアに立つとピッチャーに対して利き目の右目が遠くなり、見やすい左目でボールを追うことになります。だから、利き目でない左目だと正確に追うことが少し悪くなります。
それをオープンスタンスにして、顔がピッチャーと正対しやすいように立つと、両目を含めた利き目でしっかりとボールを捉らえられるようになるとのこと。
あの独特の構えは、こんなところからも来ているとのことです(昨日は打てませんでしたが)。
また、ブランコもしかり。オープンスタンスで打席に立つようになってから、変化球にも対応できるようになったという(昨日は打てましたね)。
練習を積み重ねてつかんだスタイル。野球の世界も奥が深いものです。