北鎌倉の明月院近くの薬膳カフェ「KIRYU」(キリュウ)

マクロビ系のお店は今までの経験から敬遠したいけど
こちらは薬膳カフェというので入ってみました。

ウッディな店内は昔の木造小学校のような懐かしさもあり
それでいてお洒落。

奥全面には薬膳や健康本がたくさん並んでいます。

サラダプレートをいただきました。

豚の背脂のテリーヌ。まったく口に合いませんでした。
臭みを消すという作業を行っていない。

シメジなどが入ったオムレツは薄味だけど唯一食べられたもの。

サラダはこのドレッシングが無理。かけずに生野菜を食べました。

パンは大豆や体に良いものばかりで作られているのでしょうが…
また、一見、ポテトサラダに見えたサーモンのパテも何か変わった味で…

せめてお茶だけでも美味しく頂きたかったのですが
「浄循茶」なるこのお茶…
大麦、枸杞、枇杷、茉莉花、小豆、菊花、烏龍、陳皮、ヨクイニン
の9種をブレンドで、かなり薬草っぽい。
お茶というより煎じ薬を飲んでいるみたい。

よくよく後から調べてみますと、こちらは単なるカフェだけでなく
2階でセミナーや鍼灸などもやっていて完全に東洋医学がベースにあるのですね。
店名のキリュウは「気流」から。
お店の説明文から→東洋医学は「気の医学」気の流れがスムーズだと
心身ともに健やかでいられます、云々。
中華街やデパートのレストラン街での美味しい薬膳料理の感覚で入ったのですが
どうやらそれは間違いだったようです。
こちらでは完全に糖質オフにしているらしいのですが
薬膳=糖質オフではないでしょう。
コンセプトは素晴らしいし、私自身、東洋医学や鍼灸はわりと好きですので
このお店自体をとやかく言うつもりはありませんが、お味となると……?
お隣の席の中年ご夫婦も食事を始めるまでは饒舌だったのに
食べ進めるうちにだんだん寡黙になっていき
「…」「どう…?」「…うん…」「…」………

他のお店が満席だったり、定休日だったりで
たまたま見かけて空いていたので入りましたが
鎌倉観光で来た人たちが普通に食事する感覚でぶらっと入ると
当てが外れるのではないかと思います。
かなりのマニアにはこの上なく貴重でありがたいお店だと思いますが。
