一乗の短刀を市重文に指定

2023-06-04 15:27:53 | 日記

一乗の短刀を

市重文に指定

福山市

福山市重要文化財に指定された短刀

 福山市は、室町時代に備後地方で活躍した刀匠「一乗」が作成した短刀を、市重要文化財(重文)に指定した。刀剣での指定は初めて。現在も残る法華一乗派の11作品の中では最も古く、制作当初の姿を伝えている点が評価された。

 短刀は室町期の応永年間(1394〜1428年)に作られ、「備後国住一乗作 応永 十八年八月日」と刻印がある。応永と十八年の間には穴があるため、作られたのは応永18年(1411年)か同28年(1421年)とみられる。全長36.1センチ。刃の反り具合が室町初期の短刀の特徴に合致しているという。

 茎と呼ばれる10.3センチの握る部分は、使う人によっては削ることもあるが、この短刀は作られた時のままだという。尾張藩の家老の家に伝わっていた。福山市の住民が専門業者から5年前に入手した。住民は「宝として地元で伝えていきながら、展示会などの機会があれば公開したい」と話す。

 法華一乗派は、作品が残る1411〜1505年にかけて活動。「草土一乗」との銘もあり、同市草戸町に関係が深いとみられている。市文化振興課は「備後地域の刀剣研究において非常に重要な資料」としている。

 「福山に開花した刀の世界」と関係する短刀が福山市重要文化財に指定されました。

 



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