日々是口実~引っ越し版~

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カスパール・ハウザー事件

2009-12-17 20:54:53 | 歴史
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と言われてもピンとこない人のほうが多いかな?

今日12月17日は、「謎の野生児」カスパール・ハウザーが亡くなった日。カスパールは19世紀最大の謎といわれ、ドイツ中を騒がせた人物。

1828年、バイエルン王国ニュルンベルクに突然現れたカスパール。
幼児のようにヨチヨチ歩き、言葉は3語しか話せなく、夜は座ったまま眠る。
ロウソクの火を指でつまんでやけどしたり、鏡に映る自分にビックリしたりと、奇妙で無知な少年で「野生児現る」と有名人になった。そんな彼は、高貴な家柄の落とし子だと噂になる。
1833年12月14日、謎の男に左胸を刺され、3日後の17日に亡くなった。いや、消されたのだ。

彼の死後、バーデン大公国の王子だという説が唱えられた。その根拠は以下の通り。

バイエルンの隣国、バーデン大公フリードリヒには、先妃カロリーネとの間に3王子、後妃ルイーゼは4子女をもうけた。
フリードリヒ大公の子カールには、夭折した第一王子がいて出生年、体の母斑の位置がカスパールと同じ。
第一王子の死亡時の解剖記録には母斑の記述がない。
その後、大公家には不審な死が頻繁におこり、ルイーゼの子に公位が巡ってくる。
王子が生まれる3日前、ある家に男の子が生まれ、その子は洗礼名簿に出生登録されているが、死亡年は記されていない。
また、その父親はルイーゼの会社の工員だったが、のちに宮廷勤めに大出世しているので、この赤子と王子ががすり替えられたのではないか。
カスパールの夢に出てくる紋章が、生まれてすぐに移されたバーデン大公国ボイゲン城主の紋章と同じ。
その後に幽閉されていたと思われるピルザッハ城から、カスパールが記憶していた部屋と同じ構造の隠し部屋が見つかった。
そこには、幼い頃に遊んだ2頭の木馬もあった・・・等々。

次々と有力な証拠が出てきたというが、あくまでも仮説。いまだ真相は謎のままだという。



写真はカスパール・ハウザーとカール大公。似ていると思うのだが・・・。


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