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ふじポンのblog ☆ Firefox推奨デス

#44◆PLUSPORT

2007-08-18 | 土・フリペ探検隊
【PLUSPORT】
──生き残れるか、新参スポーツ系フリペ

●概要
プロスポーツ関連の情報をメインとしたスポーツ系フリペ。表紙のコピーには、スポーツバラエティ情報フリーマガジン、とある。またサイトに掲載される発行目的には、人気プロスポーツ、オリンピックなどのナショナルスポーツ、そして人気アスリートたちの情報、そして私たちの生活を活性化し健康を維持するためのノウハウなどを世界中からセレクトし、メインコンテンツにしたスポーツバラエティ情報フリーマガジン、とある。

●雑記
この『プラスポ』は今年4月1日の創刊。スポーツ系のフリペは、かなり高品質なものがすでにいくつか出ていますし、昨今のフリペ飽和状況ですから、かなりの勝負になりますね。これまでにこのブログで取り上げたものを改めて挙げておくと…。

『スポプレ』
『ランパゲ』
『スポーツゴジラ』

などがあります。スポーツには自分自身が体を動かし参加する側面と、競技を観戦する側面とがあって、身近でもありショーでもあり、そこに鍛え上げられた人間の可能性を垣間見たり、人間の成長ドラマを見つけたり、はらはらドキドキ心を揺さぶられたりで、フリペに限らず媒体に取り上げるテーマとして格好の素材です。一方でスポーツは非常に多面的な捉え方、取り上げ方ができる素材ですから、どこを切り取ってどう見せるか、料理の腕が問われるテーマでもあります。

プロスポーツを観る立場から切ったフリペには『スポプレ』という大御所がありますし、自らが楽しむスポーツという切り方では『ランパゲ』が面白い。さて、この『プラスポ』は…、基本的には『スポプレ』カテゴリーでプロスポーツメインです。ただ若干評論寄りの読む記事が中心ですね。スポーツこうあるべし、という内容では『スポーツゴジラ』が柔らかい学会誌ですから最右翼ですが、もちろんそこまで学究的ではなく、一般のスポーツ好きに十分読める内容です。

誌面のレイアウト・デザインは白地を多めに残したシンプルで大人しい雰囲気。ジャンルを気にせず1つの雑誌デザインとして見る分には、まぁキレイに整理整頓されているしいいんじゃないですか、となるのですが、スポーツをテーマに据えたフリペとしてはどうでしょう? あくまでもセオリーではありますが、スポーツを取り上げるときにはその躍動感や熱さ、情熱などを読者に伝えるため、表情や肌、筋肉などを印象的に捉えた選手の大写し写真や、プレーの様子が伝わる写真を大きくあしらうレイアウト、大きなタイトル、グリッドや水平垂直からずらしたレイアウト要素などの工夫が欲しいところです。特に写真のセレクトやあしらいには、ちょっと貧相な物を感じてしまうのが残念です。

ことにスポーツというテーマでは、読者の共感をどう取り付けるかが重要です。何を伝えたいのか、どんなエモーションを共有したいのか、そこを明確にして、誌面からそれがストレートに伝わるように工夫するといいと思うのです。現状では大人しすぎて、よい子すぎて、一歩引いているような冷めた感触が少々です。もう少し熱さを!

スポーツをテーマにしたフリペが増えれば、大本営発表的な報道にチクリともの申す多面的な見方が広がって、結果的にスポーツをより楽しめる環境ができるんじゃないかと思っています。メジャースポーツをフィールドとする『プラスポ』、制作にはコストがかかるでしょうし、コストをケチるとクオリティがガクンと下がるリスクを抱えてキビシイ戦いをしていると思いますが、ぜひ頑張って欲しいデス!


ふじポンの勝手に評価
・編集品質★★★☆☆
・雑誌系度★★★☆☆
・総合評価★★★☆☆








●プロフィール
・冊子名: PLUSPORT
・発行所: 株式会社インデックス・ライツ(東京都)
・発行サイクル: 月刊
・発行部数: 公称100000部
・配布エリア: 首都圏中心、提携の店舗所在地
・配布方法: 賛同する店舗や機関など
・冊子仕様: A4変形・カラー24P+表紙



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