【スポーツゴジラ】
──こんなフリペもあっていいですね
●概要
スポーツ文化の研究、普及、スポーツ活動の支援に取り組む団体が発行する学会誌的フリペ。一般の学会誌よりも柔らかく読み物的な内容を志向すると共に、読者対象は広く開かれている。冊子のもくじ下および、団体のホームページによれば、種目を問わずスポーツそのものの魅力や価値を語るスポーツ総合誌(フリーペーパー)です、とある。
●雑記
この『スポーツゴジラ』は、取材で訪れた某大学で体育棟の事務局前に置かれていたものをいただいてきました。その誌名、そして可愛いネズミのイラストが、いわゆる学問研究の世界の発行物とは違っていて「おっ?」と思わせる存在感がありました。
スポーツに限らず、学問研究の世界にはいくつもの派閥や流派があって、縦の繋がりは強い代わりに横の連携に弱い部分があります。それぞれが本流を競って難しい論を並べるので、われわれ一般にはその主張がわかりにくくなりがちだったりもします。スポーツで言えば競技ごとの団体もあり、それらの垣根を取り払ってスポーツ全般の行く末を考えるのは難しそうです。
発行母体の日本スポーツ学会は、そうした枠を外したフラットな繋がりを目指しているようです。その割に団体名が堅いですけど(笑)。肝心の『スポーツゴジラ』はというと、編集は先週紹介した『ウフ.』に似ている…というのはヘンですが、文芸誌系の冊子のような作りです。モノクロで文字中心。ビジュアルはほとんどなく、寄稿や講演会の再録などを一般の人にも読みやすいようにまとめています。コレはコレでありデス。テーマは柔らかく、手許にある第2号の特集テーマは「どこへ行く?日本のプロ野球」です。もちろん一般雑誌より相当にマニアックで深いのですが、充実した注記で十分読めます。編集の目で言えば、それでももう少し柔らかくしたくなりますけど(笑)
これまでこのブログで紹介したスポーツ系のフリペには『スポプレ』と『ランパゲ』があり、そのいずれもクオリティの高いものでしたが、最初から一般読者に向けて企画され編集されるこれらの雑誌系フリペと違い、その道の研究者や専門家がダイレクトに発信する媒体が生まれたことは、今までと違った情報や視点をわれわれが得る貴重なチャンネルですし、研究者や専門家とわれわれの距離を縮める機会でもある気がします。ネット全盛の昨今とはいえ、紙媒体でこうしたものが出てくると嬉しいです。フリペがこうした役割も果たせる、といういい見本になるといいですね。
発行は協賛してくれる多くの企業に支えられているようです。出広しているのは、スカパー!、WOWOW、ベースボールマガジン社、コナミの財団、自転車振興会、デサントなど。ある意味健全な発行形態といえそうです。もっと多彩なスポンサーに支えられるようになって中立性が高まるといいですね。
ふじポンの勝手に評価
・編集品質★★★☆☆
・雑誌系度★★☆☆☆
・総合評価★★☆☆☆
●プロフィール
・冊子名: スポーツゴジラ.
・発行所: 日本スポーツ学会(東京都)
・発行サイクル: 不定期刊?
・発行部数: (不明)部
・配布エリア: (不明)
・配布方法: 賛同する団体や研究室など?
・冊子仕様: A5版・一部カラー64P
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──こんなフリペもあっていいですね
●概要
スポーツ文化の研究、普及、スポーツ活動の支援に取り組む団体が発行する学会誌的フリペ。一般の学会誌よりも柔らかく読み物的な内容を志向すると共に、読者対象は広く開かれている。冊子のもくじ下および、団体のホームページによれば、種目を問わずスポーツそのものの魅力や価値を語るスポーツ総合誌(フリーペーパー)です、とある。
●雑記
この『スポーツゴジラ』は、取材で訪れた某大学で体育棟の事務局前に置かれていたものをいただいてきました。その誌名、そして可愛いネズミのイラストが、いわゆる学問研究の世界の発行物とは違っていて「おっ?」と思わせる存在感がありました。
スポーツに限らず、学問研究の世界にはいくつもの派閥や流派があって、縦の繋がりは強い代わりに横の連携に弱い部分があります。それぞれが本流を競って難しい論を並べるので、われわれ一般にはその主張がわかりにくくなりがちだったりもします。スポーツで言えば競技ごとの団体もあり、それらの垣根を取り払ってスポーツ全般の行く末を考えるのは難しそうです。
発行母体の日本スポーツ学会は、そうした枠を外したフラットな繋がりを目指しているようです。その割に団体名が堅いですけど(笑)。肝心の『スポーツゴジラ』はというと、編集は先週紹介した『ウフ.』に似ている…というのはヘンですが、文芸誌系の冊子のような作りです。モノクロで文字中心。ビジュアルはほとんどなく、寄稿や講演会の再録などを一般の人にも読みやすいようにまとめています。コレはコレでありデス。テーマは柔らかく、手許にある第2号の特集テーマは「どこへ行く?日本のプロ野球」です。もちろん一般雑誌より相当にマニアックで深いのですが、充実した注記で十分読めます。編集の目で言えば、それでももう少し柔らかくしたくなりますけど(笑)
これまでこのブログで紹介したスポーツ系のフリペには『スポプレ』と『ランパゲ』があり、そのいずれもクオリティの高いものでしたが、最初から一般読者に向けて企画され編集されるこれらの雑誌系フリペと違い、その道の研究者や専門家がダイレクトに発信する媒体が生まれたことは、今までと違った情報や視点をわれわれが得る貴重なチャンネルですし、研究者や専門家とわれわれの距離を縮める機会でもある気がします。ネット全盛の昨今とはいえ、紙媒体でこうしたものが出てくると嬉しいです。フリペがこうした役割も果たせる、といういい見本になるといいですね。
発行は協賛してくれる多くの企業に支えられているようです。出広しているのは、スカパー!、WOWOW、ベースボールマガジン社、コナミの財団、自転車振興会、デサントなど。ある意味健全な発行形態といえそうです。もっと多彩なスポンサーに支えられるようになって中立性が高まるといいですね。
ふじポンの勝手に評価
・編集品質★★★☆☆
・雑誌系度★★☆☆☆
・総合評価★★☆☆☆
●プロフィール
・冊子名: スポーツゴジラ.
・発行所: 日本スポーツ学会(東京都)
・発行サイクル: 不定期刊?
・発行部数: (不明)部
・配布エリア: (不明)
・配布方法: 賛同する団体や研究室など?
・冊子仕様: A5版・一部カラー64P
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もちろん存在は知っていたのですが、まだ現物は目にしておらず。
「意思」は買うがそれを伝える表現性が伴っていないというフジポンさんの評価でしょうか。
あ、そのうち2つほど送ります。
ご提供品、お待ちしております♪