女の掟

女社会において、いろんなタブーが存在する。
以前にも「女世界」というものを書いたことがあるが
今回も女世界の掟をひとつ。

現在の私はこんな彼氏ではあるが
日々、ラブラブに過ごしている。
オアツイのである。

しかし、女世界ではそんなモノ、望んじゃいない。
女世界で喜ばれるモノは不幸だ。

こないだ、元同僚と飲んだ。
久々にあった彼女、自分磨きに精を出してる。
そんな彼女に彼氏は居ない。

「最近フジコさん、どぉ？」なんていう抽象的な言葉の言わんとしてることは分かる。
ネタだ、恋愛ネタをくれって言われてる・・・。

しかし、そんな身も心もシングルな彼女に
「うふっ。フジコ、今、シアワセ～♪」
なんて言ってみても、相手の欲しいネタじゃないことは、女性ならわかるはずだ。

「なにか、不幸話をきかせてくれよぉぉ～」
そんな怨念にも似たオドロオドロした空気が張り詰める。

・・・仕方ない。これも女世界の生きる道。
彼女が嫌がりそうな彼氏エピソードを相談風に持ちかける。
「彼ってばＸＸで、●●なの・・・。ほんと嫌になっちゃう・・・。」
「えぇぇ～。ヤッダー！そんなの、私耐えられな～い！！」
・・・シメシメである。。いや、ヤレヤレである。

女っていうものは、自分が不幸だと思えば
それ以上に不幸なモノや同等のモノを探して
安心したり、大丈夫だって思ってしまう節がある。
この彼女にして言うと、
”この私に彼氏が居ないなんて！でも、彼氏が居ても、そんな嫌な彼氏なら居ない方がマシ。あぁ～あ、シングルでよかった♪”
と爽快な気分になってもらえる。

能ある鷹は爪隠す。
幸せ者は口慎む。

それが「女の掟」である。