電算の記憶

2011年05月22日 | インポート

 うん十数年前、学生だったころ卒論のために、大学の電算室でFORTRAN(フォートラン)のプログラムを読み込むマークシートのカードを、うん数百枚持って読取り機械に入れて読み込んでいた。当時、科学計算をするにはFORTRAN(フォートラン)のプログラムを書かなければならないが、端末(キーボード)の前に座って打ち込めるコンピューターが学生に与えられているわけでもないので、マークシートでプログラムを記入できるものがあり随時大学のコンピューターで読み込み、実行、結果が出せた。結果はドットプリンターの帳票でプログラムと一緒に出力されていた。もちろんプログラムを読み込んでだいぶたってからの話である。プログラムの手違いで結果が出ない時はショックだ。10センチ厚さくらいの出力された帳票をめくりながら、何回もマークシートのカードを1枚づつチェックし、修正を消しゴムと鉛筆で直していたのを覚えている。それを知ってかどうかはわからないが、教授がセイコーエプソンのハンドヘルドコンピュータHC-20を貸してくれた。が、何してたかと言うとFORTRANの結果待ちの間、HC-20でひたすらBASICでゲームを作っていた。20桁×4行(120×32ドット/モノクロ)液晶画面で、パズルゲームやヘリコプターゲーム(横スクロールゲーム)など..マイクロカセットテープにプログラムを保存できたし..科学計算には向かなかったし..。そのころ、当時の4畳半の学生寮の各学生部屋からピコピコビユーンの電子音がよく聞こえていた。富士通のFM7やNECのPC-8000などの8ビットマイコンだ。それに刺激されたのか、カシオの8ビットマイコンFP-1100を買ってしまった。10進演算に興味をそそられたのだった。そして、時代はだれでもパーソナルコンピューター(パソコン)になっていった。