北から祇園に流れ入る白川の清流は、
祇園新橋と呼ばれる最も賑やかなあたりで
西へと方向を変え、
川筋は鴨川へと向かいます。
せせらぎには、いつも鷺 (さぎ ) の姿 ・・・
つがいの鷺も ・・・
花街の風情があふれる川辺 ・・・
小橋は、
お茶屋や料理旅館につながっています。
多くの観光客がここで写真を撮ります。
明治から太平洋戦争の頃まで、
「祇園白川 」 には、両岸にお茶屋が並んでいたそうです。
磯田 多佳 (いそだ たか 1879年ー1945年 )
祇園新橋の伝説のお茶屋 『大友 (だいとも ) 』 を
営んでいた女将。
博識で文学に造詣が深く、
馴染み客には夏目漱石、谷崎潤一郎など ・・・
いわゆる 『女将 』 という存在の先駆者かも知れません。
吉井 勇 (よしい いさむ 1886年ー1960年 )
伯爵の家系に生まれ、粋人として生涯を送った歌人。
祇園をこよなく愛し、『大友 』 の顧客のひとり。
『いのち短し 恋せよ乙女 あかき唇 あせぬ間に ・・・ 』
の歌詞で知られる 『ゴンドラの唄 』 の作詞者。
かつて 『大友 』 があった場所には、
吉井勇の歌碑が立っています。
祇園を偲んだその歌は ・・・
『かにかくに 祇園はこひし寝るときも
枕のしたを水のながるる 』
夜の訪れとともに白川にはさらなる情緒が ・・・
そして、宴は佳境に。
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