
フランスでは、
ベルサイユ宮殿に次いで多くの観光客が訪れる城 ・・・

堀は、敵から城を守るためのものです。
しかし、安寧の時代につくられたこの城の堀は、
あくまでも形式的なものであり、
防衛的な目的よりも
見た目の美しさのほうが重視されています。

城に向かって真っ直ぐに伸びる木立 ・・・
それは、珠玉なるものを
ほんのつかの間覆い隠すベールのような存在です。

木立を抜けると突然目の前に現れる優美な佇まい ・・・

シャンボール城に続いて訪れたのは、

「Chateau de Chenonceau シュノンソー城 」 です。

来客を迎えるかのような左右一対のスフィンクスは、
19世紀以降に置かれたものではないかと思います。

19世紀、パリのコンコルド広場にエジプト ルクソールより
『オベリスク 』 が運び込まれたフランスでは、
貴族や知識人の間に静かなエジプトブームが起こりました。
(2013年6月12日のブログ参照 )
注: 1922年のツタンカーメン王墓発見によりブームはピークに。

女性的な感性にあふれた庭園 ・・・

誕生の時 (16世紀 ) から近年まで、
この城の歴史を彩ったのは女性たちです。

かつて、男性にとっては権勢の象徴であった城 ・・・
女性にとってそれは、寵愛を受けることの証でした。
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