JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

ピョートル大帝の最初の宮殿

2010年09月20日 | ロシア

サンクトペテルブルグの街づくりにあたり、
ピョートル大帝は、
ネヴァ川沿いの泥湿地に粗末な丸太小屋を建て住まいとし、
そこから街建設の指揮を執ったと伝えられています。



1714年、「夏の宮殿」 が完成します。
ピョートル大帝の最初の宮殿です。
(2009年1月31日のブログ参照 )



宮殿とはいっても、2階建ての質素な建物です。
「夏の宮殿」 とは、暖房設備がなかったため、
夏の間だけしか住めなかったことに由来するそうです。
後の1723年に完成させた、サンクトペテルブルグの郊外、
フィンランド湾を望む景勝地にそびえる
「夏の離宮」 とは雲泥の差です。
(2009年2月16日のブログ参照 )



ロシアを代表する詩人 プーシキン (1798年ー1837年) が
「ヨーロッパへ向けて開かれた窓」 と表現したように、
サンクトペテルブルグにはヨーロッパの建築様式だけではなく、
文化、芸術、思想が旺盛に取り入れられ、
帝政ロシアの貴族文化がここに花開きました。



モスクワが 「ロシアの心臓」 なら、
サンクトペテルブルグは「ロシアの頭脳」といわれ、
遷都以来多くの文化人たちが移り住みました。



1918年、革命によって再びモスクワに首都が遷されるまでの
およそ200年間、華麗なる首都として君臨することになります。



ピョートル大帝は、
自らの守護聖人であるロシア正教の聖人 「聖ペテロ」 にちなんで、
この人工都市をサンクトペテルブルグと名付けました。



ちなみに、英語では St.Petersburg セント ピーターズバーグと
表記、発音されます。

jfk-world


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界遺産 サンクトペテルブルグ | トップ | Saint Isaac\'s Cathedral ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ロシア」カテゴリの最新記事