JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

社会交流会館

2024年08月18日 | 国内旅

栗生楽泉園 の広大な敷地に、
(東京ドーム約15個分)



療養所にしては異質な建物 ・・・



「社会交流会館」



ここは、栗生楽泉園、
およびハンセン病についての
理解を深めるために
一般公開している施設です。


(公式ウェブサイトより写真借用)
最初は草津温泉にあった湯治場から
患者を受け入れるかたちで開所した
栗生楽泉園 ・・・



昭和7年のことです。


(引湯管の今昔)
楽泉園には、当時もいまも
草津の湯が引かれています。
かつては、
木管(赤松)だったのですね。



これは、中央会館の前身 ・・・
患者 石黒さとさんが逝去に際し
当園に寄付した遺産で
改修したことから石黒会館と。
生活のすべてを園に委ねる入所者は、
死に際し、感謝の気持ちとして
遺産を園に寄贈することが
多いそうです。



日常生活に支障をきたす
患者のQOL向上のためには ・・・



石膏模型を使って試行錯誤。



滑り止めを施した湯呑 ・・・



この湯吞は、
指先の感覚を失った入所者が
やけどをしないように、
熱が外に伝わらない。



点字ならぬ舌読(ぜつどく)も。



入所者の
余暇の過ごし方も紹介されています。



書道 ・・・



碁の達人がいたようですね。



編みものや、



裁縫も ・・・



自分たちが使うものは
自分たちでつくろう ・・・
そんな意気込みで始まった活動は、
平成10年まで続いたそうです。
ものがあふれる時代になって
手づくりが廃れる ・・・
一般社会と同じです。



社会交流会館は見応えがありました。
知らないことを知るのは楽しい。


(入所者が暮らす一般棟)
さて、このあと、一般公開している
もうひとつの施設
「重監房資料館」に移動しました。


吉田拓郎
♪どうしてこんなに悲しいんだろう♪

JFK-World
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