午前9時、ヴィクトリーチャイムズは
アイルズボロー島沖 を出航 ・・・
複雑に入り組んだ島々の間をさらに南下 ・・・
右舷に、
大きな屋敷が見えてきました。
Charles Dana Gibson
チャールズ・ダナ・ギブソン (1867年ー1944年 )
アメリカ マサチューセッツ州生まれのイラストレーター
彼が描いた女性は (主に書物の挿絵 )
「Gibson Girl ギブソン ガール 」 と呼ばれ、
理想の女性像といわれました。
注: 最も有名なこの絵のモデルは
チャールズ・ダナ・ギブソンの妻 アイリーン
ペンとインクによる繊細なタッチが、
どこかコケティッシュ (なまめかしい ) です。
Anais Nin
アナイス・ニン (1903年ー1977年 )
フランス生まれの作家
奔放な生き方と、
自伝ともいえる性愛小説で知られる。
彼女は、チャールズ・ダナ・ギブソンの絵の
モデル (ギブソン ガール ) のひとりです。
ちなみに、写真の文章は彼女自身の言葉 ・・・
『私は初心 (うぶ ) な娼婦でひねくれた天使
不吉なふたつの顔を持つ聖なる女 』
さて、この大きな建物は
チャールズ・ダナ・ギブソンが暮らした家です。
広大な敷地の中には、
敬虔なクリスチャンだったチャールズ・ダナ・ギブソンが、
フランスの田舎町から運んできた
石造りのチャペルが建っています。
「ギブソン ガール 」 が
多くの人々の心を虜にしたのは1920年代 ・・・
ふたつの世界大戦の狭間で、
アメリカが華やかさを享受した時代 ・・・
注: Roaring Twenties
狂乱の20年代、または黄金の20年代などと呼ばれる。
そんな時代の気分を
ドラマチックに描いた映画 『華麗なるギャッツビー 』 ・・・
2度映画化された
この映画の原作 『The Great Gatsby 』 は、
1925年に出版されました。
やがて点景に変わっていく
チャールズ・ダナ・ギブソンのお屋敷 ・・・
ひとつの時代が遠ざかっていきます。
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