コペンハーゲン出航からおよそ12時間後、
パシフィックビーナスはユトランド半島の先端を通過し、
「北海」 を北上 ・・
アムステルダムへの寄港以来、
今回のクルーズで3度目の 「北海」 航行です。
(2010年7月19日のブログ参照 )
見渡す限りの海原を、朝陽を受けて進む船 ・・
『Cruise クルーズ』
その語源は、ラテン語の 『Crux 十字架』 で、
16世紀ごろに、広い海域を 『縦横』 に行き交う
海賊を表わす言葉に転じ、その後 『海を横切る』 という意味で
使われるようになったそうです。
南はイギリスとフランスのドーバー海峡、
北はノルウェー海に至る広大な海 「北海」 は、
8世紀ごろから中世にかけては、
バイキングの海として知られています。
近世以降、ヨーロッパの主要な国に囲まれ、
しかも、漁場、油田などの天然資源に恵まれた 「北海」 は、
世界で最も多くの船が航行する海域となりました。
この日、時おり青空を覗かせる 「北海」 ・・
気候の比較的穏やかな夏は短く、
長い冬の 「北海」 は、低く雲が垂れ込める海域です。
19世紀後半、
明るい陽射しを求めて 「北海」 を抜け出し、
遥か南のカナリア諸島やカリブ海まで航海する
レジャーが生まれました。
それが、
今日の 『クルーズ文化』 の始まりであるといわれています。
パシフィックビーナスは、ノルウェーの四大フィヨルドのひとつ
「Lysefjord リーセフィヨルド」 に近づきました。
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