花月 と並ぶ丸山の有名茶屋 ・・・
『中の茶屋』
花月より上にあり、
(画面奥が門、向かって右は民家)
花月より古い茶屋。
(向かって右)
高い塀に囲まれた立派な建物。
残念ながら
昭和46年に焼失してしまいました。
しかし、昭和51年ほぼ原形が復元 ・・・
私たちはいま、
往時の姿を窺い知ることができます。
さて、大正末期か昭和初期か
定かではありませんが、
丸山華街で、
ある男女の意気投合がありました。
古賀十二郎 (こが じゅうじろう)
明治12年長崎市生まれ、昭和29年没。
明治12年の生まれ、
また、雑貨や食品などを扱う大店の
12代目であることが
名前の由来といわれています。
郷土史研究家。
『長崎学』 という
独自のジャンルを築き上げた人物です。
松尾サダ (明治7年ー昭和9年)
漁村の生まれ。
10歳で丸山華街で見習い奉公。
18歳でお座敷へ ・・・
愛八と名乗る丸山の有名芸妓。
古賀十二郎と意気投合した頃は、
愛八は芸妓としては盛りを過ぎ、
若い芸子を指導する立場にありました。
古賀十二郎は、愛八に
『長崎に伝わる古い歌を探さないか』
と持ち掛けます。
元来聡明で長崎の伝承文化に
興味があった愛八 ・・・
加えて人から頼まれれば
断れない人の良さ ・・・
愛八は古賀十二郎の提案を受け入れます。
ふたりは歌探しの行脚を開始しました。
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