Raphael Room
通称 「ラファエロの間」
18世紀半ばから、
およそ100年の歳月をかけて現在のかたちに至った
「エルミタージュ美術館」 ・・
建物のすべてが芸術性の高い作品であるといえます。
ルネサンス期の建築物を再現したこの部屋は、
「イタリア マジョリカ ホール」 とも呼ばれています。
内装は、ルネサンス期の忠実な再現が試みられています。
15、6世紀のイタリアの建築物によく見られる
くぼみのある格間 (ごうま) 作りの天井 ・・
格間は、様式としては正方形、長方形、ひし形など様々ですが、
ここでは長方形が採用され、贅沢に紋様が組み込まれています。
また、金箔が施された裸体の少年像など
イタリア・ルネサンス期の様式が見事に踏襲されています。
*格間作りの例
イタリア ローマの 「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」
この部屋には、ラファエロの作品が2点展示されています。
1枚は 「コネスタビレのマドンナ」 (1503年頃)
そして 「マドンナと髭のないヨセフ」 です。 (1506年)
(2009年1月8日のブログ参照 )
Raffaello Santi
ラファエロ・サンティ (1483年ー1520年)
盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家、建築家 ・・
ダ・ヴィンチ (1452年ー1519年)、
ミケランジェロ (1475年ー1564年) と同時代に活躍しました。
その作風には、
年長であるダ・ヴィンチの影響が明らかに窺がえます。
自画像に見る繊細な面影 ・・
ラファエロは、
1520年の自らの誕生日に37才の若さで逝去しました。
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