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「藤子・F・不二雄大全集」第1期刊行スタート!

2009年07月27日 | 6.原作漫画情報


とうとう7月24日より刊行がスタートした、藤子・F・不二雄先生が生涯描かれた漫画作品の完全網羅を目指す「藤子・F・不二雄大全集」。予約してあった第1期(2009年7月24日~2010年6月)の第1回目の配本分3冊をゲットしました。

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初回7月24日発売の3冊は「ドラえもん(1)」(1,470円税込・09年末までの特別定価)、「オバケのQ太郎(1)」(1,260円税込・09年末までの特別定価)、「パーマン(1)」(1,155円税込・09年末までの特別定価)。A5判の大きめな紙面と、この素晴らしいズッシリとした分厚さ! 一番厚い「ドラえもん(1)」は782ページで背の厚さ5.2cm。ほぼ雑誌・コロコロコミックと同じサイズです。

ドラえもん 1 (藤子・F・不二雄大全集)
ドラえもん 1 (藤子・F・不二雄大全集)

内容はやはり素晴らしいものでした。「ドラえもん(1)」は開いてすぐにカラーの扉用イラストが4ページ。そして今回の編集スタイル「学年繰り上がり方式」の説明がされています。これは学年別学習雑誌「小学一年生」~「小学六年生」に同時連載していた作品を、連載時の世代別の連載順に編集した方式。「ドラえもん」の単行本(てんとう虫コミックス)とは違い、各世代の読者が連載時に読んでいた順番で作品を読む事が出来るので、よりリアルに連載時を追体験する事が出来る訳です。今回の第1巻は連載開始当初の為「1959年度生まれ世代」「1960年度生まれ世代」「1961年度生まれ世代」が読んだ作品をまとめていますが、次回より一世代分で1冊。第2巻は「1962年度生まれ世代」が読んだ「小学一年生・1970年1月号掲載分」から「小学六年生・1975年3月号掲載分」までで1冊の本となります。

また、藤子・F・不二雄先生が加筆修正をした原稿を最終形として収録する一方、先生の意図ではなかったセリフなどの改変は極力本来の姿へ戻す形で収録する事が宣言されています。巻末にも連載当時の表現が現在では差別・偏見を助長する不適切な表現とされる場合があるが、できるだけ当時のまま掲載するという基本方針が宣言され、資料的にも著作者人格権上もこれが適切な処置であると考えているとし、しかし「あらゆる差別や偏見をなくすために努力していくことが、藤子・F・不二雄の漫画創作の底辺に流れる志に添うものであると信じております。」とも説明しています。第1話「未来の国からはるばると(小四 70年01月号)」に初登場する「タケコプター」の名称が「ヘリトンボ」に戻されていたり、「けんかマシン(小四 70年03月号)」でのセリフを見ても、かなり連載時の作者のセリフに戻されている事がわかります。

さて、本編最初に登場するページはファンには有名な新連載の予告(小四 69年12月号)「正月号から新れんさい 出た!」の絵。まだドラえもんが描かれていない(先生の中で出来上がっていない)新連載告知のページです。これだけでもテンション上がりますね。

そしてやはり今回初めて掲載される、単行本未収録の話が凄い。幻の最終回と言われていた「最終回<1>ドラえもん未来へ帰る(小四 71年03月号)」や「最終回<2>ドラえもんがいなくなっちゃう!?(小四 72年03月号)」などもしっかりと掲載されています。

巻末には「初出掲載リスト」がまとめられ、単行本刊行時に加筆修正があった作品と原画欠落のため印刷物複写された作品とページが一覧できるようになっているのも資料価値があって嬉しいです。

オバケのQ太郎 1 (藤子・F・不二雄大全集)
オバケのQ太郎 1 (藤子・F・不二雄大全集)

事実上、今まで絶版扱いだった「オバケのQ太郎(1)」も帰ってきましたよ。

トキワ荘仲間で作ったアニメスタジオ「スタジオ・ゼロ」(メンバーは藤子・F・不二雄先生、藤子不二雄A先生、鈴木伸一先生、石ノ森章太郎先生、赤塚不二夫先生、つのだじろう先生など)の財務状況を救う為に所属メンバーで共作し、1964年に「週刊少年サンデー」にて連載を開始した「オバケのQ太郎」ですが、当初の不人気の為に連載9回目でいったん終了。連載終了後に読者から殺到した再開を求める手紙から3ヶ月に連載再開。再開後は藤子・F・不二雄先生がストーリーを全て担当する体制がとられ、翌年以降の社会現象的「オバQブーム」へと進展していきます。

今回の第1巻では、初期連載分9話と連載再開以降の作品を区分けし、藤子・F・不二雄先生の作品へと変化する変わり目をわかりやすくしているのも大きなポイントですね。改めてキャラクターごとに違うトキワ荘仲間の先生方のタッチを探すのも楽しい!

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)
パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)

パーマン(1)」も、「バードマン」は「スーパーマン」に戻されていますよ! これでパーマンの名前の由来も明確に(笑)。

分厚い3冊。個人的には製本強度には少々疑問あり。このコロコロコミックの様なドラえもん、読んでるうちにバラバラに壊れないかなー?

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とりあえず汚さない様に100円ショップで買ったビニール製ブックカバーを改造して専用カバーを自作しましたよ。小学館で専用カバー出してくれたら買うけどなー。

●情報元リンク
小学館:藤子・F・不二雄大全集
http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/

藤子・F・不二雄大全集

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2 コメント

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Unknown (修魑)
2009-07-27 09:38:49
以前からブログ拝見させていただいていましたが、コメントするのは初めてかもしれません。こんにちは。

私もブックカバーつけようかと試したんですがドラえもんはA5用だと当然のように無理でした…
記事のようにB5で再挑戦しようと思います。
返信する
全集にピッタリなブックカバー (としお(管理人))
2009-07-28 02:26:24
どうも修魑さん!初めまして。

実は、今日改めて書店に立ち寄り、偶然良さそうなブックカバーを見つけました。
透明ブックカバー「ブッカー君(A5版用)」(10枚入・190円)
http://www.daiwa-book.jp/products/bookcover.html
という商品で、「オバQ」と「パーマン」はそのままピッタリOK。「ドラえもん」だけちょっと改造が必要ですが、仕上がりは綺麗でした。
後日ブログで解説します!
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