地球あちこち旅あるき

まるい宇宙船地球号

アメリカ横断・絵はがき日記(9月12日旅の終わりに JFケネディ空港から)

2006-09-12 17:06:49 | Weblog

912日(木)NY

アメリカも終わり。830分朝食を食べ、ナイキまでくつを買いにいく。少し、だきょう。タクシーでJFKへ。1445で帰る予定。本当にあっというまの一ヶ月。けっこう、かんたんにいった。どこもうよかった気がする。また、行きたいかなあ――。日本が楽だしな――。とりあえず、今は日本に帰りたい。宿題もあるけど。とりあえず、アメリカ最高かな―。

12/09/2002, 1345 p JFK空港にて 記> (日本には、9月18日配達)

 【同行ノート】

私にとっては、たかが45日の最終日。しかし、息子にとっては30日のアメリカ横断の旅。最終日の朝があけた。嬉しいのだがちょっとさびしそうである。とうとうやって来てしまった朝である。旅の終わりはいつもそうである。

前夜の帰り支度、パッキングははかどらず寝てしまい。私は、暗いうちから起きてごそごそと始めた。いつもやたらパンフレットや新聞、それに書籍のたぐいがかさばる。
そうだ家族へのおみやげも買わねばならない。

最後の朝食は印象深いものにしたい。7時ちょっと前に、外に出ようと息子を起こす。今日もいいお天気である。ホテルから2、3軒離れたレストランで、コンチネンタルのブレックファースト。ひとり旅の間は、きちんと朝に食べることもなかったろう。

ホテルを11時ごろ出れば間に合うね、確認しあって、めいめい最後のニューヨークのために別れる。息子はナイキにスニーカーを買いに出かける。私は、家族へのおみやげを思い、ユニオン・スクエアをいったり、きたり。レコード屋のウインドウの奥深くに、ジョニー・キャッシュのサイン入りのマーチンギターがある。joan baezモデルのギターがあったら買っただろう。

11:00チェックアウト。空港には迷わずタクシーで向かう。このタクシーはめずらしく、マンハッタンを北上して、セントラルパーク、“いちご白書”のコロンビア大学、ハーレムあたり、ヤンキース・スタジアムのそばを通っていく。アメリカの出国手続きは簡単。航空会社のカウンターがやってしまう感じである。息子は、絵葉書の最後の一枚を書いている。持ち帰っては意味がない。書き終わった絵葉書をもって私が、メイルボックスを探した。

飛行機は、ノースウェストNW-017便14時45分発。いつの旅行も、帰りの飛行機は際限なく寝ている。機内食にも迷わず日本食と言い、コーヒーいかが、には、お茶と答えるのが常である。

9月13日(金)成田到着

予定通り17時40分、成田についた。もう日本である。入国審査などなんの不安はない、どの旅行者にも緊張はない。ここは混雑する前にさっと通過したい。余裕である。入国審査。そして税申告である。今日は申告するものは何もない。ほとんど調べない。
あれほどコンパクトな荷物の旅を目指しながら、両手に持てないぐらいになってしまう。しかし、キャスターを押すのは重いが気持は軽い。そうして帰国者の花道に出る。

少し離れたところにいた家人が、母親の顔でいた。家人の運転のライトバンで、息子も私もしずかに、わが家への道筋を過ごした。車で迎えてくれることはほんとうにありがたい。

次の日から、息子はパソコンに向かって、レポート課題たぶん夏休み課題をはじめていた。それから数日の間、息子の絵葉書が配達されてきたが、次第にもとの生活に戻っていた。

 【おまけ】

この旅で、息子は45枚の絵はがきを送ってきた。出発前に、私が、必ず1日に1枚の絵葉書を書くように言っていたのである。
しかし、外国のはじめての旅先で、絵葉書を書くことはそんなに簡単なことではない。その気になってもなかなかできない。
第一、短い旅では、本人帰着の方が早く、その後で家族宛に現地の感動が着いても、いささか間がぬけた照れくささもおきる。

急ぎ足の旅では、絵葉書を買ったとしても、ゆっくりペンを持つゆとりが持てない。それでも、その街での、その時の気持は、そこで書いておかなければならない。あとから再現することはとてもできないのだ。切手はどうする、どこで投函するか。もちろん、ツアー向きのホテルでは、カウンターのサービスでやってくれるが、そこでさえ口を開くのもけっこう勇気がいる。貧乏旅行なら、なおさらそうであろう。街歩きの中で、日本と同じように、郵便局は気軽に立ち寄れるところであることに気づいただろうか。ちよっときれいな切手を買うことができる。
ホテルのみやげものを扱うショップには、よく探すと切手(スタンプ)の自動販売機がある。少し高いし味気ない切手が多い。ホテルのフロント、ロビーで目をこらすと、どこかにメイルボックスがある。

私自身30年前、初めてのアメリカで、ポストはどこですか、と尋ねて、懸命に遠いポスト・オフィス(郵便局)を教えてもらったことがあった。そして、おお、メイルボックス!と笑われた経験があるのだ。

 【次回からの予告】
アメリカ・シェラ山系、ヨセミテ国立公園<ハーフドーム>登頂記を書きます。
2000年夏の記録です。