最後に保護できた子(じゅり君)は鳴かないので、本当に見つけられませんでした。
雨はどんどんひどくなり、びしょびしょになりながらの捜索です。
捨てられていた場所は竹と背の高い植物に覆われており、さらに暗闇というのも手伝って、中に入るとまるで樹海のよう。
見えるものは竹と植物だけで方向感覚も失われてしまい、冷静さを保っていないとパニックに陥ります。
とめさんも竹藪をなぎ倒して探してくださいました。
背の高い植物を掻き分けながら進んでいくと
「ぴぃーぴぃー」
と鳴き声が!
「あ!鳴いてる鳴いてる!頑張って!」
「お願い!頑張ってもうちょっと鳴き続けて!」
「頑張れ!頑張れ!頑張れ!!」
みんなで声を掛け続けました。
最後の力を振り絞ってじゅり君は
「ぼくは ここにいるよ!」
と教えてくれました。
「よく頑張ったね、よく鳴いてくれたね」
抱き締めると、あとからあとから涙が溢れてきました。
あの時、一匹でも残してしまっていたら、諦めてしまっていたら、
恐らくずっと気にかかり探し出せなかったことを悔やみ続けなければいけなかったでしょう。
怖かっただろうしお腹も空いていただろうに、この子たち6匹全員が
私たちが見つけやすいようにと精一杯鳴いてくれたことに、本当に感謝しました。
また、この子たちのために力を貸してくださった
マ行様、はと姉さん、そらまめさん、
捜索を手伝ってくださったとめさんとご家族様、
一晩預かって様子をみていただいたHIROさん、
ケージを貸し出してくださったTさん、
そして一番大変な時期の子育てを手助けしていただいたMさん、
本当に本当にありがとうございました
とりあえずは保護までの経緯は完結?です。