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「フレンズ」英語攻略

DVD活用で日常生活での会話をマスター

フレンズ1-9(その1)

2014-10-16 12:43:03 | フレンズ1

シーズン1 第9話 The One Where the Underdog Gets Away (感謝祭の大騒動)
原題は「アンダードッグが逃げた話」

セントラルパークの店長にお願いしているレイチェル。
レイチェル: Terry, I know I haven't worked here long, but I was wondering, would it be possible, if I got a $100 advance on my salary? (テリー、ここでまだ長くは働いてないことはわかってるわ。でも、お給料を100ドル前倒しで、もらえたりするかなー、って思ったりしてるんだけど。)
I was wondering if...で、「・・・かどうかと思っていたんですが。」という意味です。
この場合は、「100ドル前倒しでもらうことが可能かどうか」について、どうかな、いけるかな、と思い悩んでいたという意味になります。
これは遠回しな言い方で、上司に休暇を申請する場合に厚かましくならないようにお願いする場合などにも、I was wondering if I could take a day off. 「一日お休みをいただきたいのですが・・・。」という風に使えます。
さすがのレイチェルも、いきなり、前倒しで下さいとは頼めないようで、精一杯、控えめにお願いしています。

ジョーイが何故か化粧をしてセントラルパークに入ってきます。
ジョーイ: As of today, I'm officially "Joey Tribbiani: actor/model." (本日をもって、俺は正式に「ジョーイ・トリビアーニ: 俳優兼モデル」になったんだ。)
チャンドラー: I was thinking you look more like "Joey Tribbiani: man/woman."
(俺には、「ジョーイ・トリビアーニ: 男兼女」に見えるけど。)
as of todayは、「本日をもって、本日付けで」という意味です。
確かに、モデルというよりも、ちょっと女っぽいメイクのジョーイであります。

ロス: You were right. How can they do this to us? It's Thanksgiving!
(モニカの言ったとおりだったよ。うちの両親は僕らに何て仕打ちをするんだ。感謝祭だぞ!)
感謝祭に家にいない両親に大激怒のロス。
Thanksgiving Dayとは、米国の祝日で、11月の第4木曜日。
イギリスから1620年 Mayflower号で新天地アメリカにやってきたPilgrim Fathers(英国清教徒団)が、秋の収穫を神に感謝し祝ったのが始まりと言われています。
今回のエピソードにも出てきますが、roasted turkey(七面鳥の丸焼き)やパンプキンパイなどを食べるのが習わしです。
ところで、どうしてロスはこんなに怒っているのか?
アメリカ人にとっては、感謝祭は、家族が揃って食事をする大切な行事のようです。
アリーmy Loveで、アリーの同僚のジョージア(アリーの元カレの奥さん)が自分の悩み(確か不倫?)で頭がいっぱいで、感謝祭の七面鳥(焼く前のもの)を買い忘れたと言ったら、みんなに「主婦失格」みたいに非難されてた、というシーンがありました。
彼女は弁護士でキャリアウーマンですが、それでもそれを買い忘れただけで攻撃されてしまうほど、アメリカ人にとっては重要なイベントなのでしょう。

フィービーを感謝祭に誘うモニカ。
So you're free Thursday, then? (それじゃあ、木曜日は予定空いてるのね?)
フィービー: Yeah. Oh, can I come? (えぇ。あっ、私、モニカの家に行ってもいい?)
ここで、日本人が間違えやすい、comeとgoの話をします。
come=来る、go=行く、と覚えている人が多いのですが、実はちょっと違います。
comeは、話し手の方へ誰かが来る場合、さらに、相手の方へ行く場合にも使います。
ここでフィービーの使っているcomeは、「相手の方(モニカの家)へ行く」という意味です。
また相手が今いる場所でなくても、相手が行こうとしている場所へ一緒に行きたいという場合もcomeを使います。
"We're going on a picnic today. Will you come, too?" "Yes, I'd love to come with you."
「僕たち今日、ピクニックに行くんだけど、君もどう?」「私も一緒に行きたいわ。」という感じです。
つまり、comeは、"話者がイメージしている場所、話題の中心となる場所"に向かう、近づく、というのが基本的な意味になるのです。
一方、goは、イメージしている所とは、別の場所に行く、という意味になります。
日本語の、来る、行くは、あくまでも"話者のいる場所"を起点にして考えているという点で異なります。

ロス: Well, I'm off to Carol's. (キャロルの家に行ってくる。)
be off toは、「・・・へ出かける、出発する」という意味。
もともとoffは「・・・から離れて」という基本的な意味がありますが、今いる所から離れて(off)、・・・へ(to)向かう、ということですね。

フレンズ1-8(その5)

2014-10-14 12:42:38 | フレンズ1

モニカと会話している間に、自分もモニカに干渉しすぎていたことに気づいてきたママ。
髪型を直そうと手を伸ばしますが・・・
ママ: Those earrings look really lovely on you. (このイヤリング、あなたにとってもよく似合うわ。)
モニカ: Thank you. They're yours. (ありがとう。このイヤリングはママのよ。)
ママ: Actually, they were Nana's. (もともとは、おばあちゃんの持ち物よ。)
actuallyは文全体を修飾して、「本当は、実は」という意味になります。
ママには小言ばかり言われてきたモニカ。
おばあちゃんという肉親を亡くして、かえって、祖母、母、娘と受け継がれてきたものの大切さを知ったのかもしれません。
ママとモニカの距離が少し縮んだ瞬間でした。
(でも、今後もママの小言がなくなることはないようですが・・・)

と、しんみりしていると、出席者の男性陣はラジオのフットボールで大騒ぎ。
パパ: Now I'm depressed! Even more than I was.
(今、すっかり落ち込んだよ。[ママたちににらまれて] ますます意気消沈だね。)
depressedは「意気消沈する、落ち込む」という意味。
depressionは「不景気、不況」という意味になります。
やっぱり義理の母なのでパパはあんまり悲しんでなかったようです。
now(今やっと、というニュアンス)落ち込んだ、と言ってしまいますが、気まずくなったので、前(お葬式)も落ち込んだけど、そのまた上にがっかりした、とおまけのように付け加えたのです。
あまりフォローになってませんが。

セントラルパークでおばあちゃんの遺品の写真を見る6人。
おばあちゃんと友達の写真のタイトルは
"Me and the gang at Java Joe's" (私とジャワジョーズの仲間)
レイチェル: Monica, you look just like your grandmother. (モニカ、あなた、おばあちゃんにそっくりね。)
ロス: It looks like a fun gang. (楽しい仲間みたいだな。)
gangは「ギャング、一団、一味」。
Javaは「ジャワ、ジャワ産のコーヒー」、javaも「コーヒー」という意味です。
また、joeにもコーヒーという意味があるので、Java Joe'sという名前はコーヒーハウスの名前のようです。
おばあちゃんが仲間と過ごしたJava Joe'sは、モニカたちのセントラルパークみたいなもののようですね。
カメラが引いていって、6人を映し出します。
おばあちゃんの仲間たちみたいに、自分たちも将来こんなふうに懐かしむことができるのかなぁー、みたいに、ちょっと照れてる6人です。
見ている方もちょっぴり恥ずかしいというか、何だかキュンとしてしまいますが、時代を超えて、楽しい仲間たちが集う風景というのは同じなんだなー、と友情の大切さを認識できるシーンです。

ジョーイ: Look, look, look! I got Monica naked! (見ろよ! モニカの裸、発見!)
ロス: No, no. That would be me again. (違う。それも、また僕の写真みたいだ。)
I'm just trying something. (ちょっと「何か」になろうと挑戦してるところだよ。)
somethingとは、girlのようです。「あるものを隠して」女の子のふりをしている写真のようですね。
あんまり見たくないけど・・・みんなもちょっと唖然としてましたね。

シェリーがデートさせようとしたローウェルと休憩室で会ったチャンドラー。
チャンドラー: I don't know what shelly told you about me, but I'm not.
(シェリーが僕のことなんて言ったか知らないけど、僕は、(ゲイとは)違うぞ。)
ローウェル: I know. That's what I told her. (わかってるよ。僕もシェリーにそう言ったんだ。)
チャンドラー: Really? So you can tell? (本当? じゃあ、君は(ゲイかそうでないかの)違いが分かるの?)
ローウェル: Pretty much. Most of the time. We have a kind of radar. (大体は、ほとんどわかるよ。僕たちはその手のレーダー(探知機)を持ってるんだ。)
ゲイだと思われてずっと悩んでいたチャンドラーですが、本当のゲイの人には区別がつくようで、
「君は違う」とのお墨付きをいただきました(笑)

ローウェル: By the way, your friend, Brian, from Payroll? He is. (ところで、君の友達の、給与担当のブライアンだけど。彼は、そうだよ。)
チャンドラー: He is? (彼はゲイなのか?)
ローウェル: And way out of your league. (君には高嶺の花だけどね。)
チャンドラー: Out of my league? I could get a Brian. If I wanted to get a Brian, I could get a Brian. (高嶺の花? 俺だって、ブライアンくらい落とせるさ。もし、その気になれば、ブライアンくらい、ものに出来るよ。)
たまたま入ってきた男性に、
チャンドラー: Hey, Brian. (やぁ、ブライアン。)
チャンドラーが密かに(?)狙っていたブライアンはやはりゲイでしたが、シェリーだけでなく、ローウェルにまで「高嶺の花」だと言われてしまいます。
むっとしたチャンドラーは一人ぶつぶつ言いながら出て行きますが、偶然ブライアンが居合わせており、彼に挨拶をしてチャンドラーは去っていきます。
聞いてたブライアンの心中やいかに!?

こういう風に最後の最後のエンディングで、劇中で名前の出てきた人が実際に登場するのも、演出として非常に面白いですよね。
何となく、みんなの話から、漠然とした人物のイメージを持つものですから、その期待を裏切らないような人が出てきた時、観客は爆笑してしまうのです。
キャスティング担当のセンスの見せ所ですね。

フレンズ1-8(その4)

2014-10-10 12:38:53 | フレンズ1

お葬式に行くために、モニカの部屋に集まるみんな。
フィービー: Hi! I'm sorry I'm late. I couldn't find my bearings.
(どうもー! 遅れてごめんね。ベアリングが見つからなくて。)
レイチェル: You mean your earrings? (イヤリング、じゃないの?)
フィービー: What did I say? (私、何て言った?)
bearingは「方角、方面」という意味で、lose one's bearingsは「道に迷う、方向がわからなくなる」という意味になります。
フィービーの言葉は、「道に迷った」とも取れるのですが、レイチェルの言うようにやはりイヤリングを言い間違えた可能性が高いです。

チャンドラー: Don't we look nice all dressed up? (みんなドレスアップして、いい感じに見えない?)
でもこれからお葬式に行くところ。
やはりアメリカでもこういうことを言うのは不謹慎なようです。
でも、みんなの服装を見ていると、確かに日本の喪服に比べておしゃれな感じ。

墓地を歩いている時、
フィービー: God, what a great day! ...What? Weatherwise.
(あぁ、今日はすっごく良い日ね! [みんなににらまれて] 何? 天気の話をしてるのよ。)
wiseは接尾語で、この場合は「・・・関連の」という意味になります。
ここでは、さきほどのチャンドラーと同じく、フィービーの不謹慎な発言をみんなが非難したのですが、天気のことだと言い訳するフィービーです。
いや、言い訳というか、実際天気が良いことを言おうとしただけなんでしょうけど、やはりお葬式にgreat dayという表現はまずいようで。

埋葬用の穴に落っこちて腰を打ったロス。
フィービーが診察しています(彼女はマッサージ師なので、その辺は専門だから?)
フィービー: You missed a belt loop. (ベルト通しを1個ぬかしてるわよ。)
missは「・・・を取りそこなう、乗りそこなう、見逃す」など、「・・・しそこなう」という意味です。
この場合は、ズボンについているベルトを通す所をひとつ、「通し忘れた」ということ。

ママに貰った痛み止めの薬を飲んだロスは、妙にハイになっています。
女性と話しているチャンドラーのそばへ来て、
ロス: I love you, man. And listen, if you wanna be gay, be gay! It doesn't matter to me. (愛してるよー。なぁ、いいか。もしゲイになりたいんだったら、なっちゃえよ。俺は気にしないからさ。)
アンドレア: [隣の女性に] You were right. (あなたの言ったとおりね。)
せっかく女性と親しくなりかけたのに、またゲイの話を持ち出されてしまった・・・と残念に思うチャンドラーですが、なんとその女性の友達も、チャンドラーのことをゲイだと疑っていたのでした。
ありとあらゆる人にゲイと思われるチャンドラーって一体・・・。

ハイになった勢いで大胆になるロスはレイチェルに
I love you the most. (一番、君が好きだよ。)
レイチェル: Well, you know who I love the most? You! (ねぇ、私が一番好きなのは誰か知ってる? あなたよ。)
ロス: Oh, you don't get it! (あぁ、君はちっともわかってない!)
レイチェルをデートに誘うのもなかなか勇気が出ないロスですが、薬の力ってすごいですね。
アメリカ人は、簡単にI love you.を口にするようなイメージがありますが、フレンズを見ている限りは、かなり相手のことを思うようになってからでないと使わないようです。
付き合ってすぐにloveという言葉を言っているのは、あまり聞きません。
I love you.と言われて、「私のことを、そこまで本気で思ってくれてるの? 軽い付き合いじゃないのね?」と感動するシーンが、後のエピソードでは何度か出てきます。
それほどの告白をしたロスですが、いかんせん、薬でヘロヘロになっているのが明白なので、レイチェルに真に受けてもらえず、ジョークで返されてしまったロス。なかなか前途多難です。
get itは「理解する」という意味です。
言っている意味を「つかむ、ゲットする」わけですね。

お葬式の食事会の最中なのに、フットボールの試合をラジオで聞いているジョーイ。
ロスのパパが近づいてきて、
パパ: What do you got there? (それは何をしてるんだ?)
ジョーイ: Just a hearing disability. (聴覚障害があって・・・)
パパ: What's the score. (スコアは?)
ラジオのことをとがめられると思ったジョーイは、聴覚障害だと言い、イアホンを補聴器だと思わせようとしますが、パパはフットボールの試合だと気づいていたようです。

おばあちゃんの話をするモニカとママ。
ママ: Do you know what it's like to grow up with someone who is critical of every single thing you say?
(自分の言う一言一句に批判的な人と、一緒に生活することが、どんな感じかわかる?)
モニカ: I can imagine. (想像は出来るわ。)
モニカは、自分も全く同じ境遇(モニカのママは口うるさい)なので、その気持ちは痛いほどわかるのです。が・・・

ママ: I tell you, it's a wonder your mother turned out to be the positive, life-affirming person she is.
(<そういう人に育てられた>あなたのママは、前向きで人生を肯定的に捉える人間になったなんて、驚くべきことね。)
モニカ: That is a wonder! (それは、驚きね!)
当のママはちっとも自覚症状がないようで、ママは自分が「人生を肯定的に捉える母親」であると思っていることに、モニカは驚いているのです。

フレンズ1-8(その3)

2014-10-07 12:38:09 | フレンズ1


おばあちゃんの遺品があふれかえっている棚。その奥に入ったロスは、
Here's my retainer! (僕の歯列矯正器だ!)
retainerとは、歯並びを矯正するために歯に取り付ける固定器具のこと。
アメリカ人はほとんど子供の時に歯を矯正するらしいですね。
だからみんなあんなに歯並びがきれいなんだ。
日本人は八重歯がかわいらしいアイドルも多いですが、アメリカでは八重歯はチャームポイントではないそうです。
ファインディング・ニモでも、ニモを欲しがっている女の子(歯医者さんの姪)が歯列矯正器をつけていました。
かなりのわがままやんちゃ娘で、あの矯正器が良いアクセントになってましたね。
また、Mr.インクレディブルでも、赤ちゃんのジャック・ジャックのベビーシッターをしていたカーリという女の子が、同じく歯列矯正器をつけていました。
歯列矯正器って、まだ子供であることを示すわかりやすいアイテムなんですかね。

モニカのパパ: When my time comes, I wanna be buried at sea. (私が死ぬときがきたら、海に埋葬して欲しい。)
my timeは「私の時、つまり私の死期」。
「私が死んだら・・・」などと言い始めるので、「その時は、後を頼むぞ。」とか悲しい話になりそうかと思ったら、埋葬場所を指定しているだけでした。
それも楽しそうという理由だけで。
「埋葬する」という意味のburyはブリーではなく、「ベリー」と発音しますので、注意して下さい。

同僚はチャンドラーに昨日ゲイだと勘違いしてたことを謝りますが、チャンドラーは、
Don't worry about it. Apparently, other people have made the same mistake.
(気にしないでよ。どうやら、他の人たちも同じ間違いをしてたようだから。)
同僚のシェリー: Okay. Phew! (そうなの。ふうー。)
apparentlyは文章全体を修飾して、「どうやら・・・(以下の文章)らしい」という意味になります。
phewは「ヒュー」と発音しますが、手を顔からパッと離す仕草がつくことが多いようです。
冷や汗をぬぐう仕草かと思うのですが、どうなんでしょうか。
後のエピソードでも、フィービーが同じジェスチャーでPhew!と言ってるシーンがありました。
日本語でも安心した時に、「ふうー。」と言いますが、音も何となく似ていますよね。

ローウェルならお似合いだったという同僚に
チャンドラー: Lowell? Financial Services Lowell? That's who you saw me with?
(ローウェル? 財務課のローウェル? 彼とデートさせようとしたの?)
同僚: What? He's cute. (何で? 彼、可愛いわよ。)
チャンドラー: He's no Brian in Payroll.
(ローウェルは給与担当のブライアンほどじゃないよ。)
紹介しようとした人が、大した人じゃないと知って、自分から名前を挙げてしまうチャンドラー。
墓穴掘ってます(笑)。

チャンドラー: The point is, if you were gonna set me up...I'd like to think it'd be with somebody like him. (俺が言いたいのは、もしデートをセッティングするつもりだったなら、彼みたいな男を選んで欲しかったって思うだけだよ。)
同僚: I think Brian's a little out of your league.
(ブライアンはちょっと高嶺の花なんじゃないの?)
チャンドラー: Excuse me. You don't think I could get a Brian? Because I could get a Brian. Believe you me...I'm really not.
(ちょっと待て。俺にはブライアンを落とせないとでも? ブライアンみたいな男なら、ものにできるさ。本当だぞ。・・・[気まずくなり]俺はゲイじゃないからな。)
言い訳すればするほど、深みにハマっていきます。
The point is...は「私が言いたいのは・・・ということだ。」という意味。
「私の話のポイントは、重要な点は」というニュアンスです。
leagueはメジャーリーグのリーグで、「グループ、仲間」という意味なので、out of one's leagueは「グループの仲間以外の、同類ではない、手の届かない」、つまり「高嶺の花の、高望みの」ということになります。
ブライアンとは釣り合わないと言われて、ムキになるチャンドラー。
やっぱりチャンドラーはもしかして・・・。
捨てゼリフで「ゲイじゃないぞ」、というのも却って寂しく聞こえます。

おばあちゃんの靴を探していて、あるものを発見して、懐かしむロス。
Just Nana's stuff. (おばあちゃんのものだよ。)
それは、どこからでもくすねてきたという(笑)、ダイエット甘味料のSweet'N Lowの袋。
どれだけ貯めてあったのか、ロスの頭の上に、雪崩のように落ちてきました。
おかしいけれど、ちょっとしんみりしちゃうシーンですよね。

フレンズ1-8(その2)

2014-10-03 12:37:58 | フレンズ1

おばあちゃんのことを話す家族たち。
ロス: You know what I love? Her Sweet'N Lows. How she was always stealing them from restaurants.
(何が懐かしいと思う? おばあちゃんのスウィートンロウ(ダイエット甘味料)だね。いつもレストランからくすねてたろ。)
父: Not just from restaurants, from our house.
(レストランだけじゃない。うちの家からもだ。)
Sweet'N Lowと言えば、第1話で、ウェディングドレス姿のレイチェルが、これを使っていました。
おばあちゃんは、ダイエット甘味料フェチなのか?

おばあちゃんが亡くなり、別れの挨拶をしていると、おばあちゃんがピクっと動いてびっくり!!
ロス: She's not passed! She's present! She's back!
(おばあちゃんは亡くなってないよ! 今ここにいるんだ! この世に戻ってきたんだ!)
父: She may have died. We're looking into it.
(いったんは死んだのかもしれない。目下調査中だ。)
passは「通過する、過ぎ去る」という意味です。そこから、「亡くなる」という意味にもなります。
普通はdie(死ぬ)の婉曲語として、pass awayという形で使います。
may have diedは、may+have+過去分詞で、過去についての不確実な推量を表します。
look intoは「・・・を調査する、詳しく調べる」という意味ですが、パパはこのおばあちゃんとは血のつながりがないので(ママのママだから)、ひとごとみたいで、緊迫感に欠けています。

病院からセントラルパークに戻ってきた二人。
ロス: I know she's gone, but I just don't feel... (おばあちゃんが亡くなったのはわかってるんだ。でも、なんかそういう感じがしなくて・・・)
フィービー: Maybe she's not really gone. (多分、おばあちゃんは亡くなってないのよ。)
ロス: No, no, she's gone. (いや、死んだ。)
モニカ: We checked. A lot. (チェックしたんだから。何度も。)
goneも死ぬ、という意味です。あちらの方へ「行ってしまった」という感じ。
ロスとモニカは、ちょっと不謹慎ですが、「生き返った」騒ぎで、精魂尽き果ててしまったのでしょう。A lot.「たくさん(チェックした)。」という単語に二人の、「もう勘弁してよ。」という気持ちが見えますね。

フィービー: No, I mean, maybe no one ever really goes. Ever since my mom died, every now and then...I get this feeling that she's, like, right here, you know? (いいえ、多分誰も本当には死なないのよ。私のママが死んでからも時々、感じるのよね、ママが、ほら、ちょうどここらへんにいる、ってね。)
ギョッとした顔で、「ちょうどここらへん」から離れるチャンドラー。

フィービーの死生観は続きます。友達のデビーは死んだけど、
フィービー: I always get this strong Debbie vibe...whenever I use a little yellow pencil. (いつも強い「デビーの霊気」を感じるの・・・ちっちゃい黄色の鉛筆を使ってるとね。)
vibeはvibrationの略で、霊気や精神波などのことです。
フィービーはちょっと霊感が強いタイプで(本人がそう思ってるだけかも)、この手の発言は多いです。

現実的なジョーイは
I think when you're dead...you're dead. You're gone. You're worm food.
(人が死んだら、確かに死ぬんだ。どこかへ行っちゃうんだ。虫のエサになるんだよ。)
ここでのyouは他の5人を指しているのではなく、世間一般の人を指しています。
「あなたを含んだ一般の人」というニュアンスです。
友達の身内の死があったばかりなのに、あまりに不謹慎な発言で、みんなににらまれるのでした。

デビーを思い出すフィービーに、レイチェルは自分の持っている黄色い小さな鉛筆を貸してあげますが、
フィービー: I don't know who this is, but it's not Debbie. (これは誰だか知らないけど、デビーじゃないわ。)
デビーじゃない、だけならいいんですが、やっぱり誰か知らない人のvibeは感じるらしい。
鉛筆をこわごわ受け取るレイチェルでした。