徒然なるままに

趣味、日常について思いつくままに。クラシック、今日の出来事、おいしい食べ物などなど、とにかく雑多をモットーに。

CDを買い替える

2008-06-15 11:16:30 | Weblog
なぜか普通に聞いていただけのCDが聞けなくなった。傷もついてないのに…。
きっと家にあるプレイヤーの問題なんだろう。
とはいえ、買い替えるしかない。

でも、そういうものに限ってボックスだったりする…。おまけに抜粋が出るようなところがダメにならない…。

たぶん初の古楽器によるモーツァルトのピアノ協奏曲全集であろう、ビルソンとガーディナーの演奏。たしか高校か大学に入りたてくらいの時に、年末のDiskUnionのセールで買ったような。。。
インマゼールかどちらかが買える状況で、2台、3台のピアノのための作品も入っているという理由で選んだもの。おまけにインマゼールとガーディナーでは、当時はガーディナーしか知らなかったはずだし…。レーベルもArchivでDG系列だからね。

(まったく話は変わるけど、レヴィンがモーツァルトの協奏曲を録音していたオワゾリールが活動を再開したらしいですね。それも途中だし、ホグウッドのハイドンも途中だったので、契約の問題をクリアできるなら完成させてほしいものです)


全集のなかでもとくに好きだったのは第13番。マニアックな作品。出だしからわくわくさせてくれ、終わりのそっと消えていく感じがユニーク。いろいろな演奏を聴いたが、今でもこの演奏の白眉はこのビルソン×ガーディナー(次点は内田光子の引き振りのDVD)。

で、それが聞けなくなったわけ。。。それショックでしょ?

というわけで、そのうち安いの見つけたら買おうと思っていたら、ついに発見。
薄型の紙袋のボックスになってるもの。
で、さっそく家にあって聞けなかったもの(あくまでうちのプレイヤーで聞けなかっただけ)を売りに行くことに。
そしたら買い取ってくれました。再生の可・不可は調べているっぽいのできっと大丈夫だったんでしょうね。こちらとしては助かります。

で、金額を見ると・・・新たに購入したボックスとほぼ同額!即決でサインをして無事契約成立。

というわけで、こりゃあラッキー。

CDを買い替えて、聞けるようになっただけでなくて、省スペース(!)になったわけですから。

それにしても・・・
売りに行ったCDを見てたら、だいぶ古くなってますね。西ドイツ製のCDでしたが、色もなんか変色してるっぽいし。ちょこっとクリーナーで拭いてみても白っぽいのがとれないし。CDの寿命説は本当なんですかね…。

アバド×カルミニョーラ

2008-06-12 19:04:15 | Weblog
アバドの75歳記念で発売されたCDで、以前、このブログでも紹介した1枚を聞いてみる。

アバドとカルミニョーラの共演!
グラムフォンのwebサイトの情報では、古楽器による演奏らしい。
アバドが古楽器!!!ミラノ、ロンドン、ウィーン、ベルリンと現代楽器オケの頂点を極めた男が古楽器に挑戦となれば期待も膨らむ。

オケはオーケストラ・モーツァルト。アバドが組織した若手の楽団。溌溂とした若々しさ、輝かしさは演奏にもよく表れている。
それでいて、ちょっとしたフレーズにも強弱をつけるなど、全編にわたって細かな表情がつけられている。イタリア・オペラのようなレガートを基調ととしたというよりも細かい音を積み重ねていくというべき演奏。アバドも変わった。

一瞬、エネスコの無伴奏ヴァイオリンを思い出した(この演奏はすばらしすぎる!)。とはいうものの、エネスコほどの枯れた感じはオケの若さもあってでていないとはいえ、無駄なものを一切加えないという姿勢は共通しているように思えた。

政治権力などをしがらみを嫌い続けたモーツァルトの純真な心を表現しているとでもいいのか、久々にいいモーツァルトを聴いたという満足感を味わった。

それにしても、今までモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を聞いて退屈しなかったことがほぼゼロだというのに、まさか全曲聞きとおせるとは。個人的には、現代楽器(ユリア・フィッシャーはなかなか好印象だったなぁ。デュメイも協奏交響曲はかなりよかった。)、古楽器(クイケンにしてもカルミニョーラの前の録音にしてもひたすらに退屈だった。)を問わず、No.1に決定です。

これで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を買うのもやめられそうです。

というわけで、かなりのおすすめ盤です!

「復活」にはまってみる

2008-06-07 00:17:15 | Weblog
「復活」にはまってみる。そう書くと何か怪しい。。。

「復活」それはマーラーの交響曲第2番のタイトル。で、最近、マーラーの「復活」がお気に入りというわけ。何枚か聞いてみたので一口コメントを。

評判のよいバーンスタインは胃もたれしそうなテンポで無理。バーンスタインという指揮者とは猛烈に相性が悪いらしい。とりあえず耐えられたのは、ツィマーマンと入れたベートーヴェンくらい。
人間的には論外だと思うカラヤンの方がまだ相性がよいと思う瞬間がある。とくにモノラル期に真剣に音楽だけに向かい合っていたひたむきさはなかなかだ。

小澤征爾がサイトウキネンと入れた復活も評価は高いものの、終楽章で急にテンポをあげたりとしっくりこない。そういえば、小澤征爾とも猛烈に相性が悪いな・・・。バーンスタイン以上かも。とりあえず許せなくもないかなと思うのは、サイトウキネンでやったバルトークのオケコンだけかな。

他にもブーレーズやキャプランも聞いてみた。
なんか足らない。ウィーンフィルの演奏で聞くとどこか小奇麗にまとまりすぎてる気がする。もっとダイナミックにやってほしい感じ。あとは、合唱団がいただけないね・・・。最後に高揚する場面だけにクオリティは要求したくなるので。

変り種ではブロムシュテットとか。1楽章終わりに無音の時間がある。なんでもマーラーの初演時(楽譜の指示だったかも)を再現したんだとか。それ以外はあまり印象に残ってない。ブロムシュテットはコンサートで何回か聞いているし、好きな指揮者なんですが、ブルックナーのほうが良いみたい。
もう1つは山田一雄。これはすごい推進力。オケはぐっちゃりしてたりするけど、前に進もうとする力は圧倒的。先の小澤征爾と同様にテンポ設定に疑問はあるけど、それを補ってあまりある没入型の演奏だ。テンシュテットのマーラー(最晩年の6番とか)あたりに近いのかな。

で、結果的にどれがよかったかと言うと、アバドのルツェルン祝祭管の演奏。ベルリンフィルとやった悲劇的(とくに終楽章のハンマーは史上最高でしょ)もそうだったけど、思いっきりのよさがある。線の太さはないけど、芯がある音だと思うし、全体を通して聞いたときの高揚感はピカイチ。思わず涙が出そうになった。。。
それにしても、アバドとルツェルンのマーラーはすごいね。5番もこのコンビで聞いてから初めて聞けるようになったし。たしかに復活ほどの差はないけど。プレートルとかルイージ、マーツァルあたりはすごくいいので。そういえば、ドゥダメルもかっこいい演奏だったな。なんつーか、5番ってどの楽章も独立して演奏できそうな感じだし、全体としての構成感っていうのが復活ほどでもないのかも。
などど適当なことを言ってみる。

それはさておき、山田一雄