ちょっとブログを書くのをサボると、すぐに書くのが億劫になりますね。
というわけで、リハビリがてら、劇場版マクロスFの考察(というか感想)を書きます。
ネタバレだらけなので、見てない人はスルーしてください。
さて、書き始めます。
劇場版マクロスFの完結編サヨナラノツバサが公開されてもう一週間が経ちましたが、TV編と大分違うエンディングでビックリしました。
TV版は、最終的にバジュラクイーンと融合したグレイス・オコナーをアルトとブレラが共に撃破する、という話でしたが、劇場版はバトルフロンティアと融合してましたね・・・。
そもそもTV版はランカとシェリルとアルトの三角関係も宙ぶらりんのままエンディングを迎えたのに、劇場版ではランカの告白を受けず、シェリルへしっかりと好意を伝えたアルト。これだけでランカファンは絶叫してたんじゃないでしょうかね。
俺はシェリル派だったので大歓喜って感じでしたが。
さて、なんでアルトはランカではなくシェリルを選んだのでしょうか。
ランカのことは妹のようにしか思えなかったのか。そうは言ってもランカやシェリルやアルトの年齢は、それぞれそんなに変わりませんよね。
アルト(16歳、作中で誕生日を迎えてからは17歳)、ランカ(15歳、作中で誕生日を迎えてからは16歳)、シェリル(公称17歳、見た目は18~20歳)。
思春期男子的に年上っぽい女の子を好きになったのか、あるいは・・・。
アルトとランカの関係は、対等というよりはランカがアルトに頼っているという感じ。だから、一人の女性としては見ていなかったのではないだろうか。
しかしながら、劇場版パンフかファンブックのコラムで一つ気になる記述があります。
”今までのランカは星間飛行の歌詞『抱きしめて、銀河の果てまで』にもあるように、抱きしめて欲しいという保護願望があったと思うんです。それが劇場版になって、放課後オーバーフロウの歌詞『その人を守れなかったとつぶやいた君を ぎゅっと抱きしめる』のように。抱きしめてあげるっていうように懐の広さというか受け入れるように成長している感じがします”
んで、作中でランカ自身が言っているように、「この新曲(=放課後オーバーフロウ)は大切な人のことを書いた歌詞」って言ってたので、アルトに頼るのではなく、アルトの弱い部分があればランカ自身支えてあげる、という決意や変化の現れだと思います。
だから、ある意味でランカの心境はもう妹キャラからは離脱していて、成長したランカとしてアルトと接していればアルトもランカを好きになれた可能性があったんじゃないかと思うのです。
まぁこの曲が出来る事にはもうアルトはシェリルの事が好きだったようなので、一足遅かったというコトですけど・・・。
シェリルは逆に、今までの銀河の妖精としての強い女性から、弱さも寂しさも持つ等身大の年頃の女の子、っていう描写が強まった気がします。
かつてシェリルがスターダムをのし上がる以前、アルトの歌舞伎を見て感動したことがあった(劇場版での描写アリ)ので、アルトへの恋心ないしは特別な感情は以前からあった。(アルトは小さい時に楽屋で会った女の子をシェリルだと認識してなかったみたいだけど笑)。
で、アルトがシェリルのどこに惹かれたのかと言うと、きっと自分と同じくプロとして舞台に立つシェリルが、強いプロ意識の元でしっかりと演じきっているけれどその奥底に「一人にしないで」という寂しさを持っている事を知って、自信を持って演じているはずのシェリルも自分と同じで常に演じる事への不安や違和感を抱えていた事にシンパシーを感じたのだと思う。
それでもシェリルは自分と違って、しっかりと決意をして前に進んでいる。それに鼓舞される形で自分もかつて舞台役者であった時の葛藤やしがらみを断ち切って、今の自分を肯定して生きられるようになった。
そういう影響の大きさがシェリルという存在の重要さにそのまま繋がっていったのではないだろうか。
アルトへのランカの想いは、淡い初恋のような憧れであって、多分失恋しても立ち直れる。
それに対してシェリルは、生きるかどうかのギリギリのラインでの最後の拠り所としての、本当にかけがえの無い感情としてのアルトへの感情だから、代役の無い恋心なんじゃないのかな、なんて思ってました。
結果論ですが、アルトがシェリルを選んだのでちょっとホッとしました。
*
三角関係の終焉の話を終えた所で、次はエンディングの話をしましょう。
ブレラがギャラクシー船団の集合意識体を破壊したのち爆破に巻き込まれ(心中っぽかったけど)、アルトはラストでバジュラクイーンと心を通わせた所で他の新統合軍が多数のマクロスキャノンをクイーンに向けてぶっ放したために、クイーンはあると共々フォールドし母星から離脱。
つまりブレラとアルトが行方不明になり、シェリルも喉に巣食ったV型感染症のせいで意識不明の重体に陥る。ランカは無事、だけど失恋。
どうしようもない鬱エンドくさいけど、解釈次第でハッピーエンドを想像できる。
1、エンディングのモノローグで、ランカが「私は信じています。いつの日かアルトくんが戻ってきてシェリルさんの目を覚ますのを」って言っていた点。
2、意識不明で寝たきりのシェリルの耳についているイヤリング(片方だけ。もう片方はアルトが持っている)が光り、そこから何かを聞き、返事をしたかのように口を動かすシェリルの姿。
3、エンドロールで、シェリルとランカが二人でライブをしているかのような音源が流れた点。そこのシェリルの台詞が「私はみんなが願う限り、何度でも戻ってくるわ」と言っていた。
以上のことを踏まえると、エンドロールのライブは、終戦後何年か経った後に行われたライブであり、その時にはすでにアルトが帰還してシェリルの目を覚まさせており、ランカとも気まずいながらも以前のような関係にもどったのではないか、と想像できる。
そうなると、結局ランカだけ失恋エンドじゃないか!ということになるが、恋敵(しかも好きな相手を取られた)のシェリルと合同ライブをしていることから、アルトのことはもう吹っ切れたと考える事が出来る。
そう考えればハッピーエンドなんだよ!!
*
作中では相変わらず前作のオマージュが多かったですね。
アルカトラズでの慰問ライブは、ミシェルやクランがファイアボンバーのコスプレをしてて、しかもそのバンド名が「ラブリーボンバー」。それにしてもミシェルのバサラコスプレは似合い過ぎ。
あと、艦長が相変わらずのネタキャラ。「波に乗るぞ」とかアホだろうマジで・・・。マクロスクオーターで波乗りとかねぇよ笑
*
そういえば、アルトはいつの間にか歌舞伎役者だった自分とあっさり決別してその過去を受け入れてたのにビックリ。
知らない間にめっちゃ成長してた。そう思うと劇場版後編は成長の物語なのかな。
少女キャラからの脱却したランカ、過去から脱却したアルト、弱さを隠さずに受け入れてもらう事でより自由に前を向いて進めるようになったシェリル。
うーん、中々深い。
*
あとは今回やたらと描写がグロかったですね。政府に捕縛される際のグレイスとか体液とか血とか出過ぎだし、ミシマや大統領は銃撃されて頭貫通したシーンがアップであったし。
*
そしてやっぱりライブシーン!!
ランカの虹色クマクマのやつは別にどうでもよかった(シェリル派だし)けど、冒頭のシェリルのライブ(曲は「禁断のエリクシル」)はすごかった。錬金術をモチーフにした舞台に感動。
あと、アルカトラズでシェリルが合流した後の「get it on-flying rock」は振り付けも含めてかわいいしカッコいい。アップテンポでドライブ感があった。
でもやっぱり一番いいのは、ラストでシェリルが覚悟を決めて歌い出す時の、ゆっくり噛み締めるように歌うノーザンクロス~オベリスク~ランカも混ざってのライオンの部分ですね。
軍服シェリルのかっこよさがハンパ無い。敢えての露出度低めのハイウエストのパンツスタイルで、髪の毛も纏めて帽子に収める。
冒頭のライブの男装のシェリルもそうだったけど、どんな格好してもシェリルは似合う。ランカは相変わらずの可愛い系の服装が多かったですね。高校のブラウススタイルとか。
*
なんにせよ、これでマクロスFが一旦幕引きだと思うと寂しいです。
また武道館ライブあったら絶対チケット取って観に行こう。糞みたいなプラチナチケットになるだろうけど。前回そうだったし。
んで、劇場版DVDが出る頃までにでっかいテレビを買って、5.1ch(7.1chだと尚良し)の環境にして、じっくりライブシーンを鑑賞したい!
頑張って働いて稼ぎます!!!
考察おしまい!やっぱり感想になった!
というわけで、リハビリがてら、劇場版マクロスFの考察(というか感想)を書きます。
ネタバレだらけなので、見てない人はスルーしてください。
さて、書き始めます。
劇場版マクロスFの完結編サヨナラノツバサが公開されてもう一週間が経ちましたが、TV編と大分違うエンディングでビックリしました。
TV版は、最終的にバジュラクイーンと融合したグレイス・オコナーをアルトとブレラが共に撃破する、という話でしたが、劇場版はバトルフロンティアと融合してましたね・・・。
そもそもTV版はランカとシェリルとアルトの三角関係も宙ぶらりんのままエンディングを迎えたのに、劇場版ではランカの告白を受けず、シェリルへしっかりと好意を伝えたアルト。これだけでランカファンは絶叫してたんじゃないでしょうかね。
俺はシェリル派だったので大歓喜って感じでしたが。
さて、なんでアルトはランカではなくシェリルを選んだのでしょうか。
ランカのことは妹のようにしか思えなかったのか。そうは言ってもランカやシェリルやアルトの年齢は、それぞれそんなに変わりませんよね。
アルト(16歳、作中で誕生日を迎えてからは17歳)、ランカ(15歳、作中で誕生日を迎えてからは16歳)、シェリル(公称17歳、見た目は18~20歳)。
思春期男子的に年上っぽい女の子を好きになったのか、あるいは・・・。
アルトとランカの関係は、対等というよりはランカがアルトに頼っているという感じ。だから、一人の女性としては見ていなかったのではないだろうか。
しかしながら、劇場版パンフかファンブックのコラムで一つ気になる記述があります。
”今までのランカは星間飛行の歌詞『抱きしめて、銀河の果てまで』にもあるように、抱きしめて欲しいという保護願望があったと思うんです。それが劇場版になって、放課後オーバーフロウの歌詞『その人を守れなかったとつぶやいた君を ぎゅっと抱きしめる』のように。抱きしめてあげるっていうように懐の広さというか受け入れるように成長している感じがします”
んで、作中でランカ自身が言っているように、「この新曲(=放課後オーバーフロウ)は大切な人のことを書いた歌詞」って言ってたので、アルトに頼るのではなく、アルトの弱い部分があればランカ自身支えてあげる、という決意や変化の現れだと思います。
だから、ある意味でランカの心境はもう妹キャラからは離脱していて、成長したランカとしてアルトと接していればアルトもランカを好きになれた可能性があったんじゃないかと思うのです。
まぁこの曲が出来る事にはもうアルトはシェリルの事が好きだったようなので、一足遅かったというコトですけど・・・。
シェリルは逆に、今までの銀河の妖精としての強い女性から、弱さも寂しさも持つ等身大の年頃の女の子、っていう描写が強まった気がします。
かつてシェリルがスターダムをのし上がる以前、アルトの歌舞伎を見て感動したことがあった(劇場版での描写アリ)ので、アルトへの恋心ないしは特別な感情は以前からあった。(アルトは小さい時に楽屋で会った女の子をシェリルだと認識してなかったみたいだけど笑)。
で、アルトがシェリルのどこに惹かれたのかと言うと、きっと自分と同じくプロとして舞台に立つシェリルが、強いプロ意識の元でしっかりと演じきっているけれどその奥底に「一人にしないで」という寂しさを持っている事を知って、自信を持って演じているはずのシェリルも自分と同じで常に演じる事への不安や違和感を抱えていた事にシンパシーを感じたのだと思う。
それでもシェリルは自分と違って、しっかりと決意をして前に進んでいる。それに鼓舞される形で自分もかつて舞台役者であった時の葛藤やしがらみを断ち切って、今の自分を肯定して生きられるようになった。
そういう影響の大きさがシェリルという存在の重要さにそのまま繋がっていったのではないだろうか。
アルトへのランカの想いは、淡い初恋のような憧れであって、多分失恋しても立ち直れる。
それに対してシェリルは、生きるかどうかのギリギリのラインでの最後の拠り所としての、本当にかけがえの無い感情としてのアルトへの感情だから、代役の無い恋心なんじゃないのかな、なんて思ってました。
結果論ですが、アルトがシェリルを選んだのでちょっとホッとしました。
*
三角関係の終焉の話を終えた所で、次はエンディングの話をしましょう。
ブレラがギャラクシー船団の集合意識体を破壊したのち爆破に巻き込まれ(心中っぽかったけど)、アルトはラストでバジュラクイーンと心を通わせた所で他の新統合軍が多数のマクロスキャノンをクイーンに向けてぶっ放したために、クイーンはあると共々フォールドし母星から離脱。
つまりブレラとアルトが行方不明になり、シェリルも喉に巣食ったV型感染症のせいで意識不明の重体に陥る。ランカは無事、だけど失恋。
どうしようもない鬱エンドくさいけど、解釈次第でハッピーエンドを想像できる。
1、エンディングのモノローグで、ランカが「私は信じています。いつの日かアルトくんが戻ってきてシェリルさんの目を覚ますのを」って言っていた点。
2、意識不明で寝たきりのシェリルの耳についているイヤリング(片方だけ。もう片方はアルトが持っている)が光り、そこから何かを聞き、返事をしたかのように口を動かすシェリルの姿。
3、エンドロールで、シェリルとランカが二人でライブをしているかのような音源が流れた点。そこのシェリルの台詞が「私はみんなが願う限り、何度でも戻ってくるわ」と言っていた。
以上のことを踏まえると、エンドロールのライブは、終戦後何年か経った後に行われたライブであり、その時にはすでにアルトが帰還してシェリルの目を覚まさせており、ランカとも気まずいながらも以前のような関係にもどったのではないか、と想像できる。
そうなると、結局ランカだけ失恋エンドじゃないか!ということになるが、恋敵(しかも好きな相手を取られた)のシェリルと合同ライブをしていることから、アルトのことはもう吹っ切れたと考える事が出来る。
そう考えればハッピーエンドなんだよ!!
*
作中では相変わらず前作のオマージュが多かったですね。
アルカトラズでの慰問ライブは、ミシェルやクランがファイアボンバーのコスプレをしてて、しかもそのバンド名が「ラブリーボンバー」。それにしてもミシェルのバサラコスプレは似合い過ぎ。
あと、艦長が相変わらずのネタキャラ。「波に乗るぞ」とかアホだろうマジで・・・。マクロスクオーターで波乗りとかねぇよ笑
*
そういえば、アルトはいつの間にか歌舞伎役者だった自分とあっさり決別してその過去を受け入れてたのにビックリ。
知らない間にめっちゃ成長してた。そう思うと劇場版後編は成長の物語なのかな。
少女キャラからの脱却したランカ、過去から脱却したアルト、弱さを隠さずに受け入れてもらう事でより自由に前を向いて進めるようになったシェリル。
うーん、中々深い。
*
あとは今回やたらと描写がグロかったですね。政府に捕縛される際のグレイスとか体液とか血とか出過ぎだし、ミシマや大統領は銃撃されて頭貫通したシーンがアップであったし。
*
そしてやっぱりライブシーン!!
ランカの虹色クマクマのやつは別にどうでもよかった(シェリル派だし)けど、冒頭のシェリルのライブ(曲は「禁断のエリクシル」)はすごかった。錬金術をモチーフにした舞台に感動。
あと、アルカトラズでシェリルが合流した後の「get it on-flying rock」は振り付けも含めてかわいいしカッコいい。アップテンポでドライブ感があった。
でもやっぱり一番いいのは、ラストでシェリルが覚悟を決めて歌い出す時の、ゆっくり噛み締めるように歌うノーザンクロス~オベリスク~ランカも混ざってのライオンの部分ですね。
軍服シェリルのかっこよさがハンパ無い。敢えての露出度低めのハイウエストのパンツスタイルで、髪の毛も纏めて帽子に収める。
冒頭のライブの男装のシェリルもそうだったけど、どんな格好してもシェリルは似合う。ランカは相変わらずの可愛い系の服装が多かったですね。高校のブラウススタイルとか。
*
なんにせよ、これでマクロスFが一旦幕引きだと思うと寂しいです。
また武道館ライブあったら絶対チケット取って観に行こう。糞みたいなプラチナチケットになるだろうけど。前回そうだったし。
んで、劇場版DVDが出る頃までにでっかいテレビを買って、5.1ch(7.1chだと尚良し)の環境にして、じっくりライブシーンを鑑賞したい!
頑張って働いて稼ぎます!!!
考察おしまい!やっぱり感想になった!