No6 雨漏り欠陥の最大原因は、引き渡し3カ月前の施工

2019-06-25 19:19:46 | 日記
自宅欠陥は外壁全周、窓枠を中心にして全てに雨漏り、腐食が見られました。
特に最大の欠陥原因は、窓を強調する窓台(窓飾り=モール=木材)設置15か所だったのです。

 私・建築主が撮影した建築中の2006.9.16の写真の中にそれはありました。
なんと防水シートの上に貼ってあったのです。

 
 外側からの第一次防水となるモルタルの上ではなかったのです。

 その部分を拡大してみると、やはり窓台は防水シートの上=写真黄色〇の中に
貼ってあったのです。

 
 しかも信じられないことに、窓台には、水が壁の中に回らないように、
内部への浸入防ぐための「水切り」がなかったのです。

これが北側壁面の雨漏り最悪・最大の大欠陥原因でした。

 そのために窓台(窓飾り=モール=木製)は雨水を溜め込む機器に変身して
いわば「貯水槽」になってしまったのです。


 ただの木片建材に過ぎない窓台は壁、内部への防水機能(水切り)さえ
施工されていないのですから。

 窓台は「雨水貯水槽」に変身して、雨が降ったときにはより強力な
兼自動散水機器として、周辺壁内に雨水を増水散布させていたのです。

 好天時でも溜め込んだ雨水を、常に点滴注射のように壁内、内部に
注入、浸潤させていたのでした。
 
 そのため建築後10年目に発見された時は、好天続きだったにもかかわらず、
この大欠陥部分はずぶ濡れで、大腐食状態でした。

 自宅引渡し3か月も前から、大欠陥を抱えたまま。
もちろん「日本の独特」の各種防水、完了検査は「書類合格」されています。
手元にあります。

ふさいでいた壁が解放された瞬間、その地獄のような内部の腐敗臭は
周囲に一斉に解き放されて、撒きちらされました。

 信じられませんが、これがプロフェッショナル・ハウスメーカーの
住宅建築の実態の一つなのです。

 世界に冠たる技術立国にいったい何が起こっているのでしょうか。
何が問題なのでしょう。

 欠陥住宅問題は後を絶たないのは、なぜでしょうか。

No5 専門家の皆さん、これをみてどう思いますか?

2019-06-24 22:34:16 | 日記
この写真を見てください。窓枠下の腐った木材です。=書斎北東側



これからすこし建築用語がでてきます。
わかりにくいのですが、とても大切なことなのです。

 当時の新築工事設計図・仕上げ表をそのまま書きます。
外壁の項目のところに
「防風透湿シート+リプラス+モルタル下地 厚20㍉」
       「スタッコ コテ仕上げ(ファイン/ランダム)」

「造作窓飾り(モルタル下地/外壁同様仕上げ)」
  下には「造作モール<窓台>15カ所」
       「窓廻り造作モール3か所」と指示されています。

家の壁まわりは雨・防水のため我が家はモルタル塗りです。

これが外側からの第一次防水です。次にリプラス、防風透湿シート、
通気層の順で、つぎに防水シート(これが二次防水)をなります。

それから壁用構造用合板が住宅本体の外壁になります。

リプラスというのは、モルタルをぬっても落ちないように
定着させるワイヤーなどネット状の、いわゆる金網状のもののことです。

その金網の上に水、砂、セメントを練りまぜたモルタルを
厚さ20㍉にぬりなさいと、指示されているのです。

ところが、つぎの写真では、腐った窓下の木の内側にはモルタルは
まだぬってないのです。モルタルをぬっていない段階で、
もう窓下の木材をはりつけています。

それは15カ所もあって、その下はすべてが腐りはてています。=写真



 窓台の台は窓下の外側にはる窓飾り(モール=ここでの建材は
木材使用です)のことです。
 
はがした直後は、窓台建材の周囲を中心にドロドロのものから、
あとの窓台は大部分がペースト状になったドロ化したものでした。

各種アリはもちろん、昆虫の幼虫がうごめき、ちょっとサイズが
大きいコガネムシの幼虫と思われるものまで=写真赤〇の中=いました。



 次回は、当時の木材のはりつけとモルタル吹きつけ時の写真をおみせしましょう。

No4.なぜ、わが家の壁はこんな無残に腐食したのか

2019-06-24 19:20:07 | 日記
湿った木材や土中で生活しているヤマトシロアリの加害は建物下部が多いのです。

だから地上5㍍でのシロアリとオオハリアリの攻防は聞いたこともなく、
さすがに震え上がりました。

そのため下から1m位までシロアリ防蟻剤を塗るのです。
しかし、今回の現象はこれまでの定説を覆すものかも知れません。


写真=大量のアリの出現に思わずのけぞる大工さん

シロアリの被害は腐朽と同時に起こることが多いのです。

木材は、微生物、特に腐朽菌(いわゆるキノコ類)によって、腐ります。
キノコ類が繁殖するために必要な、水分、養分あるいは、温度がシロアリの
エサ場=巣とほぼ共通して、いわば「共存共栄」するのです。

 そのあとを追う黒アリ。それがオオハリアリだったのか、
どうか、わかるはずもありません。

しかし引っ越し一年目から、基礎コンと基礎土台(木材)の合間の
通気口から黒アリの行列が家の中に侵入していました。
決まった場所からです。


写真=防水シートを剥がしたら、、数千匹のアリが逃亡

 当時、別件(※1)で通い詰めていた、現場監督に指摘しました。
床下に入って見てましたが、何もないという。
では「なぜ入るのか」と聞くと、首をかしげるばかりでした。

 (※1 別件とは、2006年12月8日の自宅引渡しから
翌年4月末まで手直し・不具合補修工事のため)

 当初、予定もしていなかった北側の壁剥がしで発見されたのは、
壁構造用合板で残っているものは繊維だけでした。

 基礎土台、下枠と呼ばれる木材は汚泥化し、その間の床構造用合板、
支柱(縦柱=スタッド)の下も泥に変わり果てていました。

築後わずか10年の姿です。
 雨漏りによって、住宅そのものの主要躯体を完全に腐食させてしまいました。
北側のコンクリート上の基礎、床、壁などを溶解消滅させてしまっていたのです。


写真=何もかもが腐り、朽ち果てた基礎

 次回は必見、これを見て専門家はどう思うのでしょうか。

住宅欠陥に悩む人々に少しでも情報を提供して、事実、何が起きているのかを、
皆さんのお知恵を拝借して、どうすればいいのか、考えていきたいと思っています。

No3 シロアリとオオハリアリ 地上5㍍の攻防

2019-06-24 15:30:00 | 日記
 県の鑑定結果は、オオハリアリを複数、確認しました。

 シロアリが建築材を侵食し、巣を造ったあとに、シロアリを追って、
オオハリアリが営巣したと考えられる、というものでした。


 この場所は、ごく普通の住宅の基礎コンクリートの
上3.75㍍、地上5㍍のわが家の2階窓下の台(飾り=モール=木製)で、
いわば洋風の窓そのものを強調するものです。


 この高さにシロアリとオオハリアリなど5種以上が、「共棲(きょうせい)」
していた、ということです。



=写真・この高さに

 オオハリアリは、森の倒木や朽ち木、切り株などのシロアリの営巣木に同居し、
毒針で刺殺するシロアリ専門の捕食者です。

人間でも刺されると、アナフィラキシー・ショックを起こすことが知られ、
年に数例報告されています。

 
大工さんの一人が刺され、痛さに悲鳴をあげ、翌日午後から現場を離れています。




=写真・その真下1階、湿った断熱材の裏にもアリのタマゴ。

 ヒアリの国内侵入が話題になったのと同時期でした。
実はこのオオハリアリは1930年代に米国へ逆浸出しています。
森林地帯から、近年ではニューヨーク市内でも見られ、
恐れられているといわれています。


オオハリアリが、日本ではあまり話題にならないのは、森の奥に棲息しているからです。
シロアリを追って、輸入住宅の地上5㍍で攻防しているとは!




=写真・上から1階を見下ろす。

次回は、なぜ、わが家の2x4の壁はこんなに無残に腐食したのか。


※ 参考文献 英科学誌「Scientfic Reports」(電子版2017.11.3号)松浦健二京大昆虫生態学教授ら。

No2.シロアリ、オオハリアリ、アカアリ、ハネアリ、、ああ欠陥住宅

2019-06-24 00:11:54 | 日記
 
アリの大群です。しかも5種類以上。
木材は、汚泥、堆肥化?

横(東西)に約60センチ、縦10センチ程度の腐食部から出てくる、出てくる。
サンプル(=写真)5袋を採取しました。



西側から汚泥を少しずつ剥がしていきました。
アリが逃亡。いずれもタマゴを咥(くわ)えたまま、
地上へ落ちていきます。


下がわが家の庭のバラです。



シロアリ、大きいのと小さい黒アリ、体の一部が赤いアカアリ、
体が透明なアカアリ、ハネアリなど5種類以上を見つけました。

それぞれが形状、大きさが異なるタマゴを咥えて、落下していきます。
東側から、「欠陥その1」の写真に登場した、
タマゴの塊(かたまり)を見つけたのです。



県に5種類のサンプル袋を提出し、調査を依頼しましたが、
結果は1週間後でした。

アリ、タマゴはすでに乾燥消滅?この場所(=写真)から、確認できたのは、オオハリアリだけでした。

次回は、シロアリとオオハリアリの地上5㍍の攻防などについて、です。