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ファイナンシャル・プラニング事務所 インテレクタス 

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シカゴ通貨先物(円)投機筋のポジション(2016年5月17日現在)

2016年05月21日 | 投資・運用
IMM(シカゴ)通貨先物(円)のポジションは5月17日(火)時点でネットの円買い越し額が7,365億円になり、先週より僅か16億円縮小で、引き続き大幅な円買い越しが続いています。

円の買越額は5000億円、売越額は1兆円を超えると反転が近いとの指摘があります。

なお、毎週火曜日のポジションが金曜に発表されます。

今後買いポジションの巻き戻しが行われるのか注目されます。

スマートベータ型ETF

2016年05月19日 | 投資・運用
昨年12月、日銀は「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」の株式を組み入れたETFを年最大3,000億円買い入れる方針を打ち出しました。

この日銀の方針に沿ったスマートベータ型ETFが本日2本上場される予定です。

スマートベータ型ETFが今後インデックス型ETFと比較してどうパフォーマンスするか注目しています。

消費税10%再延期・日本国債格下げ

2016年05月18日 | 投資・運用
消費税10%への引上げは見送られる可能性が高まってきました。今月末には発表されると予想されています。

引き上げが再延期されれば、日本の財政再建の道が遠のいたとして日本国債の格付け(現在:A1・A-)は下げられると予想されます。

通常国債が格下げされると利回りは上昇しますが、現在の国債市場を鑑みますと日銀が国債残高の3分の1以上を保有して且つ国内機関投資家の長期保有もありますので国債市場への影響は殆どないと思われます。

ただ日本の機関投資家は為替ヘッジをして外債投資をしており、なお一層ヘッジ・コストが上昇し利鞘が縮小する事になります。

反面、外国人投資家にとっては米ドルから円へのマイナス・ヘッジコストがなお一層深まり日本国債への利鞘が拡大します。

海外の投資家は米ドルを円にヘッジ付き(直物で米ドル売り・円買い、先物でドル買い・円売りー為替リスクはない)で交換すれば、円をマイナス金利で調達でき、マイナス利回りの日本国債に投資しても十分利鞘が取れるのです。

海外の投資家は利鞘が取れるから日本国債に投資しているわけで、安全資産だからという理由ではありません

日本国債市場現状と今後・日銀金融緩和

2016年05月18日 | 投資・運用
現在の国債市場の状況

2016年3月末国債発行残高:910兆円

2016年4月末日銀国債保有残高:359兆円(2013年3月末:125兆円)

マイナス利回り:市場に流通する国債のうち8割(ドイツの場合:5割程度)

今後の予定

日銀の国債保有残高は年80兆円ずつ増えていき2017年度末には500兆円超と全体の半分近くを握る。

なお、国債の新規発行額は年30兆円強

日銀の財務リスク

日銀の資産によると長期金利が1%上昇すると保有国債の時価は21兆円減り、日銀の自己資本(7兆円強)の3倍にあたる。

日銀の追加緩和の選択肢として国債の追加購入はそろそろ限界と言われています。

一方、ETFの保有額は簿価で8兆円(既に日本生命の株式保有額を上回る「大株主」)、今後年3兆円ベースで買い増していく。REITの保有額は3,000円億弱。

黒田総裁は、量・質・金利の3次元での緩和手段を今後も必要な時には躊躇なく行うと断言されていますが、効果のある選択肢としては

1.日銀預入金へのマイナス金利幅拡大

2.民間銀行へのマイナス金利での貸出導

しか道は残されていないのではないでしようか。