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クローバー 匍匐(ほふく) 福福

ナナの思い出③


私はナナが生きている時から、いつもナナに声をかけていました。
「ナナちゃん、可愛い!」「ナナちゃん、お利口!」
「ナナちゃん、大好き!」「ナナちゃんは別嬪さ~ん!」などと。

そして、ナナがいないところでも歌うように
いつも口ずさんでいました。

なので、ナナがいなくなってからも
どうしても声に出してしまいます。
そして、いないことに気付き、
「ナナがいない・・・。」と泣いてしまいます。

お陰さまで、この頃やっと泣くことが
減ってきました。



「雷とナナ」
雷が遠くの方でゴロゴロと聞こえ始めると
急にうろたえてしまうナナ。
抱っこすると私の頭のもっと上までのぼろうとします。
ある時は押入れの一番奥まで入ろうとしました。

線路の下のトンネルのようになっているところで
電車が来ると雷と同じように怖がり、
身の置き場がないように動き回ります。
小さな声で「ゴロゴロ」と言っただけでも
怖がって逃げようとするナナでした。



ナナはテーブルの下によくいました。
多分、巣穴のように上に天井のようなものがあると
守られていると感じ、安心できたのでしょう。

「挨拶するナナ」
 先生に我が家に来てもらって書道を習っていました。
ナナはいつも一通り全部の生徒さんに挨拶をしました。
終わると、隣の部屋のソファの上でじっと待っていました。
終わり頃になると教室の部屋に戻って来るので
「ナナはちゃんと分かっているのね!」と言われていました。

他のお客さんが来た時もきっちり挨拶をしました。
でも、たまにいたずらも・・・
ナナはお客さんのカバンの中のものが大好きでした。
ハンカチとか手袋を引っ張り出して噛み噛み。
「その節は大変ご迷惑をおかけいたしました。」



「子どもたちとナナ」
これは近所のしゅう君が描いてくれたものです。
しゅう君とナナは同い年です。



しゅう君が小学校に行き始めた頃、家に帰ったら、
おうちの方がおられないことがありました。
それで、張り紙をして我が家に来てもらいました。
それが、ご縁でとても仲良くなりました。
しゅう君はナナのまつ毛が自分と同じように長いのが
好きだったそうです。

朝、登校する時、数人で我が家の前を通るので、
ナナも一緒に行くようになりました。

そのメンバーの家族に柴犬のマリンちゃんが仲間入りをし、
マリンちゃんも一緒に行くようになりました。
  


マリンちゃんは今日7月27日が7歳の誕生日です。
とてもおとなしく、聞きわけのいいお利口さんで
抱っこされるのが大好きです。

一緒に登校するのは、2、3年続きました。
私がだんだん寝坊をすることが増え、
途中から行けなくなってしまいました。

でも、その後、マリンちゃんと散歩の時などに会うと
ナナはマリンちゃんにしゃべるように会えた喜びを
表現していました。
(ナナがしゃべると言ってくださる方は多かったです。)
二匹は姉妹のように感じているのかなと思うほど
いつも自然に寄り添っていました。



しゅう君が本が大好きなことと
私も読み聞かせを仕事にしていたこともあって
読み聞かせをすることがありました。
ナナも子どもたちと一緒に聞いています。
読んでいるのは
森絵都 作 吉田尚令 絵
「希望の牧場」です。



今日、しゅう君がナナに手を合わせに来てくれた時に
珍しい花を持ってきてくれました。
グロッパの中の白い花はホワイトドラゴンというそうです。
別名はシャムの舞姫だそうです。



ナナがお世話になっていた動物病院です。
去年、挿し木をした紫陽花と芽が出たアガパンサスを
差し上げると病院の前においてくださっていました。



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