7月24日に母は療養型病院に転院しました。
今までいた病院は急性期病院で急性疾患または重症患者の治療を24時間体制で行なう病院です。
急性期病院は急性期の患者さん・救急の患者さんのために機能を強化し体制を整えた病院なので、急を要する患者のためにある程度治療が済んだ患者は出なければなりません。
一方、療養型病院は病状が慢性期になった患者を対象に医療ケアやリハビリのサービスが受けられる病院です。
在宅で暮らすことは困難で、日常的な医療ケアが必要な患者が対象です。
介護保険ではなく、医療保険が適用されます。
入院時に担当医師から説明を受け、『人生最終段階における医療に関する処置確認書』を相談しながら書きました。
いざという時は積極的な延命治療を行わない代わりに痛みや苦しみのないようにして穏やかに終末期を迎えるようにするということでした。
胸が痛みました。
もちろん、穏やかに過ごしてほしいと思いますが、母が食べられるようになって、1日も早く元気に退院できることを望んでいます。
看護師さんが「お母さんは要介護2だけど、認知レベルは少し落ちていませんか?」と聞いてこられました。
「2ヶ月前、施設で介護認定再調査をしましたが、日常のことはある程度できているし、認知レベルも落ちていないのでそのまま要介護2と判定されました。」と答えました。
看護師さんは「要介護3の可能性が高いので申請をしようと思いますがいいですか?」と言われました。
私は承諾しましたが、その時に「認知症ということになれば、病院での看護がより手厚くなるし、特別養護老人ホームにも行けますよ。」とのことでした。
また、「特別養護老人ホームでは鼻からチューブを入れて、栄養剤を入れた状態でも入所できます。」と教えてくださいました。
母の状態を見て、一番いい居場所を選択できると思いました
26日に面会に行きました。
病室に入るなり、母がとびきりの笑顔で迎えてくれました。
思わず、ホワイトボードに『元気そうだね。顔色もいいよ!』と書いて見せると頷いていました。
すぐに看護師さんが来られたので、そのことを伝えると「今、お風呂から出たばかりなんですよ。」と言っておられましたが「今までは眉間シワを寄せていることが多く、憂うつそうな顔をすることもあったので嬉しいです。」と伝えました。
鼻からのチューブが太いものに変わっていました。
テレビが好きな母が見ていなかったので、「母は耳はほとんど聞こえませんが映像は見ているので、見せてあげてください。」とお願いしました。
面会は10分だけ。帰ろうと母に手を振っていると「10分経ちました。」と言いにこられました。
母の笑みが一時的なものかどうか分かりませんが、ぜひ、次も笑顔で迎えてくれることを願っています。