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第87回全国高校サッカー選手権大会2回戦

2009-01-04 | 速報
第87回全国高校サッカー選手権大会 二回戦
 平成20年を迎え、新年初の2回戦。鹿島学園高校(茨城県)が粘り強い試合運びで3×2の野洲高校(滋賀県)の接戦を制し、3回戦へと進む。

▽2回戦(40分ハーフ)
              
  鹿島学園高校(茨城県)3(1 - 1)2 野洲高校(滋賀県)
得点:[鹿島]安芸・小谷・三橋 [野洲]坂本・藤野                
                              
 3大会ぶりの優勝を狙った野洲高校(滋賀県)が競り負けた。試合開始前にベンチを見ても山本監督の姿がない。後で知ったことだが高熱を出し、会場入りできず水野部長が代行を務めたようだ。山本監督なら「しょうがない」かというような結末である。普段の生活が招いた結末のような気がする。
 前半開始早々リズムよく攻める鹿島学園高校が押し込み再三のチャンスを作る。先取点を安芸が奪った、23分野洲高校も味方が蹴り込んだシュートがバーに嫌われ、それを坂本が押し込んで同点とする。さらに藤野の得点で逆転に成功した。鹿島学園高校の悪い癖で相手が“押せ押せ”で来ると引いてしまう。全国レベルの戦いが出来ないのが悪い癖だ。
 試合後のコメントでこんな事をFW三橋が言っている。「やる前は野洲高校の名前が怖かったけど試合になったら通用した」と言っていた。このコメントでもわかるように相手に合わせてサッカーをしてしまう。ウィザス高校も同じなのだが、田舎で試合をしているとどうしても全国レベルを忘れてしまう。プレッシャーを感じずにいつも試合をしている。いざプレッシャーのかかる試合になると何も出来なくなってしまう。相手のトリッキーなプレイやパスワークに騙されてしまう。ちょっと耐えれば慣れてしまうところを耐えきれずに失点し続けてしまい、ゲームを終わらせてしまう。
 同点に追いついてからの野洲高校は、一度逆転するが決定機を確実に得点する鹿島学園高校に再び追いつかれて最後には力尽きてしまう。
 ここ数試合観戦して感じたことは、「Jユースカップ」「高校サッカー」も得点を取るが失点もする粘り強く守備をするチームがなくなってしまった。
 ただ、そうした攻撃面が際立つ一方で、気になる点があったのも指摘しておかなければいかないだろう。最近、指導の現場で「ボール扱いのうまいDFは増えたが、1対1に強いDFが減ってしまった」といった言葉がとみに聞かれるが、それを今大会に当てはめるのはそう強引なことでもないだろう。ゾーンの意識が強すぎるのか、各チーム共に簡単にマークを外されるDFが目立った。
 これは、トレーニングの影響があるように思う。今の練習は、パターン練習が多くなり「人を付けた練習」をあまりしないことだ。試合数が増え「怪我」等をしないように、人を付けない練習が多くなってしまった。基本は、「人がいない状態」「人を付けた状態」そして「ゲームの中で」が基本のように思う。
 DFのレベルアップは、転じてFWのレベルアップにもつながっていく。1対1に強い優秀なストッパーの養成について、もう一度より下の年代から検証し直していく必要があるのではないだろうか。
                          L.FELNANDES