突然の出会い ～ もう一人のＮ part2～

マン喫を出た俺は、車を大通り公園方面へと走らせる。

途中、信号待ちの時に、何度かメールを送り、大体どの辺にいるか
確認しながら。

２０分後、とりあえずテレビ塔付近に着いた俺は、再度メールをする。

Ｎちゃんからの返事は、某銀行の前に居るとのこと。
俺はそこで待つように返事をし、車を銀行前まで移動させた。

Ｂとの事があったばかりだったので、多少半信半疑で。

でも、ＮちゃんはＢと違って、携帯の直アドを教えてくれていたので、

『今度は大丈夫だろう』

という思いもあったんだけど^^;

そして、待ち合せの銀行前に着いた俺は、歩道にある花壇に座っている
一人の女の子を見つけた。

既に日が落ち始めて、多少暗くなってきていたが、他にそれらしい
女の子が居なかったので、この子かなぁと思いながらメールをする。

すると、目の前の女の子が携帯を取り出した。

『間違いない』

そう確信した俺ではあったが、念のためメールで服装の確認をする。

目の前の女の子が、また携帯を取り出す。

Ｎちゃんから返ってきたメールの服装と、目の前の子の服装が一致した（笑）

そして俺は、車の窓を開け、

俺「Ｎちゃん？」
Ｎ「そうだよ」
俺「とりあえず、車に乗って」

そして、Ｎちゃんを車に乗せた俺は、少し郊外のカラオケボックスへと
車を走らせた。

Ｎちゃんは、１９歳の専門学校生。
見た目は、もう少し若く見えたんだけどね。

車中、いろいろと話をすると、彼女の学校は他の学校よりも夏休みに入るのが
遅かったらしく、周りの友達ともなかなか時間が合わないということだった。

この日は、バイトも休みで暇だったので、遊び相手を探すのに
チャットをしていたとのこと。

前回も書いたが、俺の前に別の男と待ち合わせをしていたらしいが、
メールは来るけど相手が待ち合わせ場所に来なく、かなりイラついていたらしい（笑）

そんなＮちゃんの愚痴を聞きつつ、カラオケボックスに到着した。

とりあえず、１時間歌うことにし、ボックスに入った。

歌い始めて３０分が過ぎたころ。
それとなく歌っている彼女の腰に手を回すと、少し驚いた顔をしたが、
嫌がる様子が無い。

そして、Ｎちゃんが歌い終わった後、

俺「ねぇ、キスしていい？」
Ｎ「えっ？」
俺「ダメ？」
Ｎ「いいよ」

最初は軽く、そして次第にディープへと・・・。

思いもよらない展開に（っていうより、そっちにもっていったんだけど^^;）、
思わず頭に浮かんだことを、そのまま口に出してしまった（笑）

俺「ここ出て、ホテル行こうか」

～　つづく　～