イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

2022年東京国立博物館でポンペイ展とモザイク修復

2021年10月25日 22時28分42秒 | 日本の美術館

先週、朝日新聞にも出ていたので今更、になってしまうが、来年東京国立博物館で何回目?の「ポンペイ展」が開催される。

今更な話だけど、私はこのニュースをまずイタリア語の記事から知った。
すると日本語とは違う語られ方をしていたので、ちょっと載せることにした。

2022年1月14日から始まるこの特別展はナポリの国立考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale di Napoli)から160点(日本の記事は「およそ150点」と)ものポンペイ関連のものが出展される。
この特別展は東京国立博物館の創立150年を記念するイベントの1つだ。(そうなの?)
東京国立博物館は日本で一番古く、最も重要な博物館で、特に日本古来の貴重なものやアジアのものを所有している。
2019年ナポリ国立考古学博物館はヴェスヴィオの古い町の文化を知ってもらう日本の大規模な展覧会をこの博物館で開催すると決めた。
展覧会は有名な日本の新聞社である朝日新聞とNHK(NHK Promotions Inc Nippon Hoso Kyokai – Japan Broadcasting Corporation)主催。
更に朝日新聞社はアレクサンダー大王のモザイク画の修復のスポンサーとしてl‘Istituto Superiore per il Restauro del MICに協力した。
修復は2022年12月31日完了予定で、現在修復中の様子は来館者にも見てもらえるようになっている。(最近はみんなこうだね。)

ん?モザイクの修復に朝日新聞がかかわっていたなんて、日本では一切言ってなかった気がするけど…もしや値上げした新聞代でかい?

モザイク修復については以前取り上げた。(記事こちら
同じ展覧会を扱う記事でも切り口が違うなぁ…と改めて思ってしまった。

私が初めて行ったポンペイ展は2000年、品川でのものだった。「また?」と思うものの、日本初出展のものもあるらしい。

朝日新聞の記事に載っていたポンペイ修復にも携わっていた今回の展示の総監修をした青柳正規東大名誉教授の談では「何回も日本でポンペイ展が行われたが、今回は優品ばかり」と。じゃあ今までのは?

だいたいトーハク150周年記念なら国宝出せば良いのに。
東京の後は、京セラ美術館、北九州市立美術館にも巡回。

ナポリ国立考古学博物館やポンペイの遺跡は、何度行ってもいいけど、ポンペイ展はいかがでしょ???


参考:https://artemagazine.it/
写真・ポンペイ展のオフィシャルサイト:https://pompeii2022.jp/highlight/



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5 コメント

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ポンペイ (山科)
2021-10-26 16:12:07
ご紹介ありがとうございました。
日本語サイトもできたようです。URLから、公式サイトもみつけました
https://pompeii2022.jp/
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Unknown (Maki)
2021-10-28 15:35:04
こんにちは。品川のポンペイ展、覚えています。品川駅の再開発の目玉だったような
あのあたりが職場のテリトリーでした。母はイタリア旅行の中でポンペイが1番だったようです。ナポリ、ポンペイは未訪問。今回の記事で行きたくなりました。イタリア、行きたいところが多すぎる
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ポンペイ (カンサン)
2021-10-28 20:18:40
fontanaさんへ、私はイタリアにツアーで行った時に、2、3時間、ポンペイを歩いてきました。ゴールデンウィークの時でした。お天気がよく、気分よく歩いていました。
その後、ポンペイ展が2回はあったと思います。関西に巡回してくれば行きたいと思います。
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秘儀荘の壁画、貝殻のヴィーナス (むろさん)
2021-10-28 23:39:47
日本で開催されるポンペイの展覧会、何回目になるのでしょうね。横浜だけでも3回ぐらい? ナポリの考古学博物館へ行けば済む話ですが、日本で開催する場合は時間をかけてじっくり見ることができるので、見る側にとっても意味はあるでしょう。

現地へ行かなくては見られない壁画としては、秘儀荘のディオニソス秘儀の壁画を第一に挙げたいと思います。私がポンペイへ行った一番の目的はこの壁画を見ることです。個人的な感想ですが、ルーブルのサモトラケのニケやバチカンのラオコーンなどの彫刻も含めたギリシャ・ローマ美術全ての中でもこれが最も好きな作品です。
http://isekineko.jp/italy-pompeihigisou.html
こういう絵を見ると、ルネサンス期のボッティチェリなどがローマ時代のこういった作品を復活させたことや影響を受けたこと実感します。なお、秘儀荘はポンペイ遺跡から少し離れていて、ツアーでは行かないと思うので、個人で旅行することをお勧めします。

ボッティチェリの絵に近い壁画としては、ナポリの考古学博物館にある三美神やフローラもお勧めです(来日したことはない?)。また、ボッティチェリの絵に近いテーマとして、ヴィーナスの家にある貝殻のヴィーナスも見たかったのですが、私が行った時はその区域周辺が非公開となっていて見られませんでした。下記個人ブログのように、見ている人もいるので、またいつかチャンスはあるかと思いますが、その時点で公開しているのかどうかも調べようがないので、あとは運まかせと思っています。
https://italiaryokou.info/pompei/sightseeing
http://isekineko.jp/italy-ponpei.html
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col8280.htm
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皆さま、コメントありがとうございます。 (fontana)
2021-10-31 11:12:25
山科様
コメントありがとうございます。

Makiさん
そうそう、あの頃はまだ新幹線も通っていなくて…あの頃お気に入りのイタリアンレストランが有ったので、よくあのエリアに行っていました。どこかですれ違っていたかもしれませんね。
ポンペイは遺跡好きにはたまらないですよね。ただ足元も悪いし、暑い日は影もないので、体調には気を付けないと。
ホント、10年イタリアに居ても未だに行きたい場所は尽きませんからね。

カンサンさん
私も1度目はツアーでした。ツアーだと見られるのは本当に一部だけなので、是非またゆっくり訪れて下さい。

むろさん
私が行った2016年5月も「ヴィーナスの家」は見れませんでした。2016年に修復完了とあったので、次回は見られる可能性が高いかと。最近は修復が進んで、公開エリアも増えているはずです、イタリアではよくあることですが、特にポンペイは人手不足で、人が足りないと開けてもらえないエリアが増えるので、やはり運かもしれないですね。
ナポリ考古学博物館の写真を見ていたら、ヴィーナスの写真が有ったのですが、本物は博物館に移されたのでしょうか?
ご紹介いただいたサイトのようにきちんとまとめておくべきですね。
「秘儀荘」は素晴らしかったですね。
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