「伊、日本人観光客を隔離なし入国へ ワクチン接種が条件」という記事に飛びついた。
う~ん、疑わしい。
そんな簡単か???
イタリア語のサイトを確認。
確かに海外から帰国するイタリア人と外国人旅行者の隔離を廃止するとある。
外国人は、まず欧州連合(EU)域内国の人から。
そしてイギリス人、イスラエルなどワクチン接種が進んでいる国の人達。
あくまで日本を個別に取り上げての特別な措置ではない。
マリオ・ドラギ首相は「“pass verde nazionale”(イタリアのグリーン・カード)を所有していればイタリア全土を旅行することが出来る。”ヨーロッパ・グリーン・カード”は6月中旬をめどに効力を発揮する予定。」
写真:https://www.thelocal.com/20210318/austria-to-introduce-coronavirus-immunity-passport-in-april/
この”グリーン・カード”によって、イタリア入国の隔離の義務は5月15日をめどになくなるようだ。
健康省(ministro della Salute)では現行の隔離を含む法令を更新しない方針。
この政府の動きは、ギリシャのように既に入国規制を解いている国に後れを取らないようにという決断だ。
この「グリーン・カード」はどう機能するのか?
具体的には来週発表になるようだが、現在でもイタリアでは感染状況がオレンジや赤の州を移動する際は非感染を証明する書類を携帯する義務がある。
・接種日から6か月以内の「ワクチン接種証明」(基本2回接種だがJohnson & Johnsonのワクチンの場合は1度。)
・コロナに感染したが、完治したという証明(治療を受けた病院もしくは医師の証明付きで、これも6か月有効。)
・イタリア入国前、48時間以内のPCR検査か抗原検査が陰性だった場合。
これらが「グリーン・カード」として機能するようだ。
国を跨ぐ国際「グリーン・カード」としては、これらの1種類でいいのか、複数必要なのかはまだ言及されていない。
イタリアらしいのがここ。
証明書は紙!!
いや、イタリアの事情じゃなかったみたい。
とりあえず5月15日からということで時間がないので、まず紙でスタートして、5月10日にヨーロッパで試験使用されたスマホなどの機器を使った仕様に移行する予定。
観光客の受け入れがスタートすれば、現行の法令をいくつか見直さなくてはならない。
まずは海外からのイタリア入国時の15日間の隔離。
実は5月10日から入国時にはまずPCR検査、5日の隔離後、EU圏もしくはイギリスからの入国者は再度のPCR検査、に変わった。
EU以外の国から入国した人は10日間の隔離。
しかしブラジル、インド、バングラディッシュ、スリランカからは完全に入国禁止。
またEU圏、イギリスから入国した外国人にも、イタリア国内で感染状況がオレンジもしくは赤の地域を移動する場合は非感染を証明する書類の形態が義務付けられている。
これはこの夏に外国人観光客を取り戻したいという切実な願いで外務省、健康省が動いた結果だが、このニュースが流れた直後、オランダ、ポルトガル、ドイツなどの国から予約の波が訪れたという。
更に、かつてイタリアで大金を落としていたロシア、アメリカ、中国(既に日本人は入っていない!)の観光客を動かすために隔離を6月中旬までに廃止したいという政治家も多い。
政府は出来るだけ早くワクチン接種率の高い全ての国へ隔離を廃止した入国を認めるように動いている。
引用:https://www.ilsole24ore.com/
そして、これでまたぶり返さないと良いのだが…
イタリア自身も接種が終わった人はまだ773万人、人口の12.8%のみ。(5月11日現在)
しかし日本は499万、まだ人口の1%だってさ~!!
日本はワクチン接種率の高い国、にいつは入れる事やら…
隔離無しでイタリアに行ける日は遠くないかもしれないが、私たちがワクチンを打てる日はまだまだ先なのだ。
詳しい内容をありがとうございます。
参考になりました。
こちらで紹介されたグロッセートのボッティチェリを鑑賞したくイタリア行きを考えていましたが、残念でした。
私も家族も一度目のワクチン接種が済み、(職業優先枠に入りました)上手くいけば8月に行けるかな?ですが、ドイツは半年も続くロックダウン疲れで閉じこもりがち、今は日本に一時帰国したい気持ちが大きいです。
2019年のフィレンツェではイタリア人のガイド先生と東洋人生徒のグループに写真を頼まれ日本人かな?と思ったけど全員韓国人、ブディックで昔、通っていた語学学校の袋を持ったグループに声をかけたら中国人、イメージとして日本人少ないと感じましたが、やっぱりそうなんです…と改めて感じました。
コメントありがとうございます。
ワクチンのおかげでようやく光が見えて来たという感じでしょうか。まだまだ油断は禁物ですが。
そうですね、日本人観光客も震災以降それほど戻らなかったですし、留学生はイタリア全土でかなり減りましたね。
イタリアが昔のように憧れの国ではなくなってしまったのかもしれません。