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イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

バーベキュー in Italia

2007年05月04日 06時40分20秒 | Weblog
日本がGWに突入し、多くの日本人がイタリアに流れてきたと同時に
雨雲まで運んできたのではないでしょうか
今週に入って天気が悪くなりました
先週まで、日中は半そででも暑かったくらいなのに
今日は冬のコートを着ている人すら見かけました。
今週末まで天気、悪いらしいですよ~
(悪意感じます?

そんな中、私はまたこの都会を離れて里帰り~
今回の目的はPerugiaのRocca Paolinaで行われていた
チーズのイベントと友人がついに最近購入した
バーベキューセットのご相伴にあずかるためです!
って今回も食べることかい?

このイベントは毎年この時期に行われているものですが
私は参加するのは初めてです
去年はこの時期日本だったし一昨年はチーズ嫌いだったから
興味なかったし・・・一昨年というか
ここ1ヶ月で急激にチーズが食べれるようになったのですが・・・

エスカレーターを降りて行くと既にチーズの強いにおいが充満していました。
友人曰く1週間はこのにおいは消えなかったとのことです。
チーズだけではなくチーズのお供(逆だろ?)のワインや
チーズにつけるジャム、サラミなんかも売っています。
そうです、これは無料のイベントではなく
売っているんですよ、お間違えなく!

しかし私たちは片っ端から試食、試飲させていただきました
ご馳走様!
100g、40ユーロのチーズまでご馳走してくれたおじさんには
感謝感激です
小さなスプーンですが、あれでいくら?って思わず考えてしまいました。
なんて貧乏なんでしょう・・・
こういう太っ腹なところはイタリア人の良いですね。
って無料で食べものくれる人はいい人、って思ってるもんね~
知らない人に連れて行かれちゃうね。
若くないから無理か?

これだけ飲み食いしたにも拘らず
夜は念願のバーベキューをしたんですよ。
写真にはにおいや味を付けられないのが残念です
とにかくおいしい~なんて言葉じゃ足りないくらいおいしかった!
いつもと同じ材料なのにどうして炭を使うと
ここまでおいしくなるのでしょうか?
あ~焼き鳥屋に行きたい(おいおい、まだ食べるのか?)
火を起こすのに少々時間はかかりましたが
最高でした。
あまりにもおいしかったので
もう1日延長して今朝Firenzeに戻って来ました。

ってひたすら食べていたわけではないんですよ!
(下手に弁解するところが怪しい
1日のお休みは前出の友人と
Perugiaの通ったことのない"Vicolo探し"をしていました。
Firenzeじゃ絶対出来ない・・・だって広すぎるもん!
これが結構面白くて、普段は全然気づかないものを発見したり
行ったことないところに出たりして
Perugiaの知らない一面を見ました。

これは今の勉強と同じで
未知の世界に足を踏み込むことはちょっと緊張するけど
楽しいですよね
それが義務になった瞬間、嫌になるんですけど・・・

2日は授業に出ました。
ここはやっぱり落ち着きます。
Lunghi先生の授業に出ている時と
おいしいものを食べているときだけ幸せを感じます。
(だから止められても行っちゃうよ~ん)

最近ちょっと残念なのは先生の授業が形式化してきている事。
私が最初に先生の授業に出始めた頃は
(悪く言えば脈略がなかったのですが)
毎回違った話題で本当に面白かった。
あの頃は通称"Madonna dello Stop"が主なテーマだった。
先生がRaffelloの作だと言っているCerquetoのtabernacoloがテーマでした。
誰の作品か分からないものに作者をいかにして発見していくか
それが所謂ricercaというものなのですが。
先生は自分の研究を惜しげもなく授業で話してくれました。
興味のある人は本が出ているので参照してください。
但し、決して一般うけする本ではありませんのあしからず・・・

あの頃は毎週末先生がPerugiaの教会などに連れて行ってくれたりして・・・
先生は時間がないからと言っているけど
実はそれだけじゃないことも長く見ているとわかります。
生徒にやる気がないからです。

先生は昔(ってここ2年くらいだけど)
ここ外国人大学で教えるのは別のイタリアの大学と違って
色々な国の生徒を相手に出来て楽しいとよく言っていました。
それがたかが2年くらいの間に
別のところで教えたいと漏らすようになりました。
もちろん2年前はそんなこと話せる間柄ではなかったから
その頃も本当はどう思っていたのかは分かりませんが
約2年先生の授業を見てきたので分かります・・・Mi dispiace

それにしても自分は本当にいい時期にここの学生だったなぁと思います。
クラスの8割以上が中国人なんて絶対耐えられないもん!
そしてたぶん今先生に出会っていたら、
美術史をここイタリアで勉強しようなんて無謀なことは思わなかったかも?
その方が幸せだったかも??

Firenzeの駅に降り立つと、
一気に現実に引き戻され、テンションが下がりました。
それでも13時から19時まで授業に出て
家に戻って寂しく先週の残りのカレーを温めて食べました。
本当にこの街嫌い・・・


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