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イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Lucca 再び

2014年09月15日 23時03分18秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

日本は今日は祝日でお休みだったんですね。

今日いつもどおり試験勉強をしていてふと気が付いたんです。
終わった気でいたLucca(ルッカ)の話ですが、大事な場所をかき忘れていた・・・
ということで、Lucca 再びです。(再び行ったわけではありません)

何を忘れていたのか、というとDuomo(大聖堂)San Martino(聖マルティーノ)の次に重要といわれる

San Frediano(聖フレディアーノ)

ファサードのモザイクがとても印象的な教会ですが、私は暑くてよく覚えていないんですよねぇ。
この教会は元々6世紀ぐらいからあって、その当時はまだ街の城壁の外にありました。
それが中世、街の拡張により城壁の中になります。
このファサードの上部にモザイクが使われている様式はToscanaでは
FirenzeのSan Miniato al Monte(サン・ミニアート・アル・モンテ)とここだけという非常に珍しいものです。
これはRomaのBasilica(バジリカ)様式との深い関係を表しています。

モザイクはAscenzione di Cristoで両側を天使に抱えられたキリストが昇天する様子が描かれています。
キリストの下の段には使途たちが並んでいます。
多分上の部分と下の部分は違う職人の手によって作られたものです。
上の部分はビザンチン色が強いローマ風のモザイク、下はBerlinghieriという地元の画家の特徴が現れています。
ただ現在私たちが見ているこのモザイクは、オリジナルのものではなく
14世紀に手を加えられたものです。

実はこの教会の内部には教科書に載っている(イタリアのね)ようなお宝があったんです。
本当はお昼前にLuccaを離れようと思ったのですが、それを見るために残ったくらいだったんです・・・それなのにそんな大切なもの紹介し忘れるなんて。

こちらです
Fonte battesimaleという洗礼のための泉(噴水?)
こちらはRobertoという彫刻家の作品で下の部分にモーゼの物語が掘り込んであります。

一番有名な”モーゼの十戒”のシーン
他にも

Jacopo da Quercia(ヤコポ・ダ・クエルチャ)の祭壇(1422年)とか

Cappella della Croce(十字架の礼拝堂)は見逃せない。
ここは日本人にはあまり馴染みのないAmico Aspertiniというボローニャの画家が
礼拝堂内をフレスコ画で埋め尽くしています。

Trasporto del Volto Santo a Lucca(Volto santoは先日説明した天使が顔を彫った「ニコデモのキリスト像」ということでそれをLuccaに運んでくる様子が描かれていました。
私はAspertini結構好きなので、ここでかなりはまってしまいましたけど。

と忘れていたのは実はここだけではなかったんです。

San Pietro Somaldi
写真が残っているので、行ったのは確か・・・
しかし、重要な真ん中の門の上の彫刻、ちゃんと見なかったよ・・・
実はここにGuido BigarelliのConsegna delle chiave,キリストが聖パオロに天国の鍵を渡すシーンの彫刻があります。(1248年)

このGuidoさん、誰だか覚えていますか?
陸の孤島Bargaの説教壇
それからこちらはまだ紹介してなかったのですが

Pistoia(ピストイア)のSan Bartolomeo in Pantano

ここに

はたまた説教壇
よっぽど説教が好きだったんだね、トスカーナは。
これがGuido Bigarelliの作品

これはGuidoの追随者の作品。

このほかにも

Pisaの洗礼堂
その真ん中にある

これも彼の作品でした。
そして


とまぁ色々作っていましたよ。
この時代のアーティストと作品をまとめたのですが、こういうことはやはり紙が向いている。

なんだかんだ言って眠くなってきた・・・



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