果報は寝て待て・・・そして偶然の出会い

随分と更新が滞ってしまいましたm(__)m
皆様にはご心配をおかけ致しましたが、おかげさまで体調も良くなってきました
退院後しばらく自宅で療養して、５月の中旬から職場に復帰しています
それに同調して、釣りにもポツリポツリと行ってました(^^ゞ

それらの釣行においては釣果が振るわず、ブログに載せるほどでもないな…と思っているうちに早や７月になってしまいましたね

さて、先週のことですが「どっかに釣りに行きたいですねぇ」と、いっつぁんさんに相談すると…
「あの川、そろそろ良いかなぁ、ちょっと時期的に早いかなぁ」
いっつぁんさんが、昔、渓流釣りを始めた頃に良く行った川のことです
また、私がぷくぷくりんさんと初めて一緒に釣りをした時、ぷくぷくりんさんにガイドをしてもらった川でもあります
例年だと、もう少し夏らしい季節になったら釣行するところですが、この時期はもしかしたらすごく良い状態なのかも!?…そう思ったらその川のことが気になって仕方ありません
「じゃぁ、次の土曜日（6/30）に行ってみよう！」ということになりました(^^♪

夭逝された釣りの師匠のお仕込みにより、釣り場１番乗りが身に染みている我々は、周囲が明るくなり出した頃には車停めに到着し、そそくさと身支度を整え釣り場へ続く山道を歩き始めました
今回は１時間くらい歩くつもりですから、山道ではウェーダーを着用せずザックに詰め込んで釣り場へと向かいます
いっつぁんさんも私も、歩く姿はまるで登山者
「まったく釣り人には見えないねぇ」とお互いのスタイルを評価し合いました
文字通り山あり谷ありの山道ですから、１時間歩くと体力的にかなりこたえます
途中、休憩しながら、眼下の流れを見下ろしました
渓流の岩などの濡れ具合から急激に減水した様子が見てとれます
予定した入渓地点に到着したのは６時くらいでした

　　　　
　　　　いっつぁんさんはウエット、自分はドライで釣り上がる

「まったく反応ないね」とお互い顔を見合わせました
魚の活性が低すぎるのでしょう
いくらウェーダーを履いているとはいえ、流れに足を入れて釣りをしていると寒くて仕方がありません
それくらい気温・水温が低いのです
1時間以上歩いて、釣果もお寒い状況では、精神的にかなりツラいものがあります

　　　　
　　　　こんな絶好のポイントからも反応なし！

おそらく、気温が上がる日中は、標高の高い山からの雪どけ水が入って川の水位が上がるけれど、気温の低い夜間には雪どけ水がおさまるので、朝方に急激な減水が起こるのではないだろうか？
そのことで、イワナ達の活性が著しく低くなっていたのではないだろうか？
そんな仮説を立てて２人で納得したものの、釣果的に納得できるものではありません
３時間釣り上がっても、フライには無反応だし魚の影すらも見当たらない
「こうなりゃしょうがない、昼寝でもしよう!!」といっつぁんさん
肉体的にも精神的にも疲れ切っていたので、２つ返事で賛成しました

　　　　
　　　　釣り人の活性も下がっています　果報を寝て待つ様子

釣り場での昼寝は、実に気持ちが良いものです
その昔、霞ヶ浦や中禅寺湖に行った時にも、釣り場で寝ていました
それは、やはり釣れなかったからですが（苦笑）
渓流釣りではめったにやらない仮眠ですが、時間を稼いで活性が上がるのを待ち、加えて体力を回復させることが出来るので、今回は一石二鳥な戦略です
３０分も寝たのでしょうか
いっつぁんさんが「魚の反応が出てきたようだ」と、寝入ってしまった私を起こしてくれました
バラしはしたものの、仮眠の前にひと流ししたはずポイントから一発で出たみたい
１１時近くになって、気温・水温も上昇し活性も上がったようです

　　　　
　　　　画像右の岩まわりの巻き返しから、なんとか出てくれて一安心
　　
ただし、早朝と比較して魚の反応が多少良くなったという程度なので、退渓地点まで釣り上がってみたもののキャッチ出来た魚は、お互い１匹ずつというありさま
これでは山道歩いて釣りに来た甲斐がないということで、山道を下って下流部に戻り入渓し直しました
休憩も入れて９時間近く釣りをしていたのですが、お互いに４匹ずつという結果に終わりました
釣果的には振るわなかったわけですが、釣れるイワナは相変わらず素晴らしいコンディションでした
「おっ、尺では!?」と思うくらいの引きの強さ
イワナの大きさは、ほとんどが９寸前後
尺は出ませんでしたが、このくらいのが釣れれば満足しなきゃいけません
でもね、釣り人は欲が深いのです

帰りも山道を辿って１時間の歩きです
帰路の途中で渓流に目を落とすと、釣り人が見えました
その人はフライマンで、ちょうど合わせを入れてイワナをキャッチしたところでした
「我々の他にフライマンとは珍しいね」なんて話しながらの帰り道です
車停めまであと少しといった場所で小休止をしながら、私にこの渓を案内してくれたぷくぷくりんさんのことをウワサしてしまいました
そしたらなんと！
そのぷくぷくりんさんが、山道を降りて来るではありませんかΣ(゜Д゜)!
その後ろには、先程イワナを釣っていたフライマンの姿も見えます
休憩を延長して、ぷくぷくりんさんと少しお話しました
その際、同行された方を紹介して下さったのですが、実はそのフライマンはわんさんでした！
更なるサプライズです
このようなタイミングでお会いできるとは思いもよらず、本当にびっくりしてしまいました
知らなかったとはいえ、せっかくの山形遠征でわんさんがセレクトされた渓を先行してしまって恐縮した次第ですm(__)m
その後、お互いに情報交換をして、そして再会を祈念して別れました

後から考えると、朝イチから調子よく釣果が上がっていれば、おそらくその時間まで釣りをしていることはなく、そうするとぷくぷくりんさんとわんさんに実際に会えたかどうだかはわかりません
この渓のパワーがこの度の出会いを演出してくれた
そんなふうに思えるほど、山の緑を映し込んだ魅力あふれる流れなのです