前回からの続き
搬送先の病院に到着すると、わらわらわらと看護師やら医者が駆けつけてくる。
ストレッチャーを乗り換えて(よく医療ドラマでみるように「1,2,3で移りますよー、はい、1,2,3」と本当に言っていた)ガラガラガラと処置室内に連れて行かれ、
石垣島から着けてきた備品等を返却出来るよう手際よくこちらの病院のモノと交換してくれる。
付き添ってきてくれたI村先生も「移動はこれで終わりだからね、疲れたでしょう。もう大丈夫だよ」と声を掛けてくれた。
この間きっとオット氏はいろんな書類にサインしないといけなかったはず、おまけに新年度からお世話になる皆様にもフライング気味に挨拶する羽目にもなったはず...
重ね重ね、お世話になりました。
そうこうしていると担当してくれる循環器の先生が来てくれて、これからのこと(細かいところは覚えてないけど
心臓の動きを補助するために左首の静脈からペーシングの細い器具、左鼠径動脈からバルーンポンプを入れることなど)を簡単に説明してくれました。
もちろんノーとか言うチョイスはないわけで(笑)、おまかせしますー、と答えるワタクシ。
そっからガラガラガラ-とアンギオ室まで連れて行かれるのですが、途中何の気なしに目をつぶったら
「ダメ-、目を閉じないで-」とか言われる。なに?死んじゃったと勘違いするから?
アンギオ室では「はい、鼠径部のあたり消毒しますからねー、びしゃびしゃしますよー、はい、キレイな布かけますからねー、
はい、麻酔打ちますからちょっとチクッとしますよー、どっか痛いところありますか-」などなど言われながら処置が進行していくのです。
こんな状態でもなんとなくウトウトしたりしつつ、あてがわれている酸素マスクがずれてやだなー、とか思ってました。
左首静脈からも同じ様な手順で体内に器具が挿入され、
こうして、左半身には心臓の動きを補助する器具が入り、右半身は点滴ラインに繋がれているワタクシが出来上がったのです。
(処置が終わってやっと「酸素マスクを当てられているのが苦しいです」と訴えて、開放感のあるヤツに変えてもらえたのでした)
そして今宵のお宿 ICU。
担当してくれる看護師さんが自己紹介してくれて、南の島でも勤務したことあるよーとか言って和ませてくれたのでした。
オット氏にも再会。
ワタクシはこんなになっちゃったこと、オット氏は翌日南の島に戻ってやり残してきた引越手続き、医療費支払いなどを済ませてくることの情報交換。
怒濤のXデーはこんな形でひとまず終わったのでした。