半世紀を彷徨う

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見た者にトラウマを与える!火垂るの墓

2016-09-11 19:52:06 | 日記
Youtubeでこの映画を観た海外の反応を寄せた動画があり、
久しぶりに見たけど悲しいけど素晴らしい、だけどもう2度と観ないという人が多い。
おれもその意見に賛成だ。あまりの悲しさに心臓をえぐり出されるようなトラウマ。

だけど自分の年齢と立場が変わると感想は変わる。
初めてあれ観た時は「あの意地悪BBA、なんていうやつだ。子供たちがかわいそうだろ!」
と思って観ていたが、最近は違った側面から見て感想が変わった。

兄貴は14歳、今の時代でみればまだまだ子供だ。しかし戦争当時は違う。
そのくらいになれば町の大人と一緒に働くべき立場にあったのでは?
そしてどう見てもあの家にはお世話になっている。もっと手伝いするなり
あの一家に溶け込む必要があっただろう。

確かに自分の親が残してくれたお金やお米を取られた気がするかもしれないけど、
あの家にいて嫌な思いをする時期を過ぎ、自立できる年齢になるのを待つべきだった。
その我慢ができなかったために大事な妹を栄養失調で亡くし、
自分まで餓死するはめになってしまった。

ドラスティックな意見だけど、あの思いやりにかけるおばさんの家で二人生きていくためには
それくらいの試練に耐える必要があった。

監督の高畑勲氏も「あれは反戦映画ではなく、周囲との人間関係の大切さを描きたかった」と言っている。
いや、もちろん監督の意見は今日動画で見たんだよ?感想の方が先だから!

現代に置き換えれば学校で友人となじめないとか、社会に出て対人関係に悩むこともあるだろう。
だけどそれから逃げるために引きこもったり自殺する必要なんか無い。
転校や転職も可能だし、追いつめられる必要もない。

だけどどこかで人との付き合いをできるようにしなければならない。
人間は絶対一人では生きていけないし、親も普通自分より先に死ぬ。
絶対に仲良くできる人はいる。日本だけで1億2千万人以上の人がいるんだから。

誰しもどこかである程度は試練に耐える。おれが会社に勤める時に親戚に言われた事は、
「どんなに嫌な事があっても3年我慢してごらん。」
それは多分自分の味方が見つかる時間だと思う。


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