１２年ぶりに

就職先に卒業証明書を提出する必要がある、ということで
１２年ぶりに大学に行って来た。

通っていた駅は卒業直前から立体化工事されていたのだが、今ではすっかり完成しており
まるで昔の面影はなくなっていて、ホームに立ち食いそば屋までできてたり、構内にパン屋があったり。

駅前もまったく変わりがない、とはとてもいかず、大学の通い道にあった書店＋ゲームショップは
つぶれてしまっており、不動産屋となってたし、駅前にあった大きなゲームセンターにいたっては
飲み屋になった挙句、シャッターが閉まっている、という状況だった。

さすがに徒歩３０分かかる通学路を当時のように歩こうとは、３０度を越える気温の中ではいっさい思えず
バスを利用したのだが、さすがにこれが改善されるには１２年は短かったようで、すれ違うのもぎりぎりな
道路を大学までがたがた揺らしながら運んでくれた。

最寄の停留所に降りる直前にグラウンドを見るとなにやら青い。
気になったものの、とりあえずの用事を済ませる為に、理工学部事務室へと行く。
そこには、昔のままの古い建物が残っていた。昔は工学部と呼んでいたが、今は学科が増えたのか
理工学部となっているらしい。

用事を済ませてから少し構内を歩いてみる。

昔はオープンになっていた図書館棟の一階は今は自動ドアがつき、きっちり冷房が入っていた。
北側にあった１０号棟はおそらく建て直したのだろう、まっさらになっている。
そして、当時の私にはあまり関係がなかった１号棟は今建築中らしい。
だが、私が講義を受けていた一般教養の教室がある棟や、研究室がある棟、製図室や実習室がある棟は
昔の姿のままだった。

ちなみに停留所を降りた時に見たのは、人工芝化したグラウンドだったらしい。当時はなかったフェンスまで
ついていた。

多分、こんな機会がなければ、大学に来ることもなかったように思う。
ちょっとだけ懐かしく、ちょっとだけ驚いた、１２年ぶりの訪問だった。

教授とか元気でおられるだろうかなぁ、、、。