1980年7月27日 西武球場 14:30スタート
<出演>
山下達郎
クリスタルキング
南佳孝
世良公則&ツイスト
スペクトラム
ハウンドドッグ
シャネルズ
萩原健一&DONJUAN ROCK'N ROLL BAND
ニッポン放送主催
東京、札幌、福岡の3か所に於いて開催
(他地域出演 サザンオールスターズ、RCサクセション、竹内まりやetc)
1 イントロダクション
2 自由に歩いて愛して
3 テンダーナイト
4 ラストダンスは私に
5 大阪で生まれた女
6 ララバイ
7 砂時計
8 祭りばやしが聞こえる
9 ぐでんぐでん
10 ムーンシャイン
11 コンクリートジャングル
12 流れるままに
13 ルーシー
14 ローリング・オン・ザ・ロード
シャネルズの終盤で雨が降りだしたらしい。
そのシャネルズに続き、ステージセッティング替え…。
と、バンドも従えずにショーケン登場。
『おぉい!戻ってこぉい!!
終わりじゃねぇぞぉ!!!
オォラァイ!!カムバック!!
終わりじゃねぇぞぉ!!
のせるぞぉ!!
戻ってこぉい!!!!!!!!』
セッティングが続きます。メンバーの音出し。ショーケンの「オゥライ!オゥライ!」やひと吹きのハープ。
なにより女性ファン(男性じゃないんです。たまたま廻りに多かったのか。。)
「ショーケン!!」「傘、邪魔ぁ!!」「キャー!!」がその時間の隙間を埋めています。
「イントロダクション」が始まりました。アルバム、渋谷のそれとほぼ同じ印象。練り上げられたステージングであることが伺えます。にしてもショーケンのテンションも凄いが、客席のテンションが凄い。「きゃぁぁ!!」「傘、見えない!」「自分だけいい思いしないで!」「前の傘っ!おい!!!」…全部、(うら若き)女性の声です。
切れ目なく「テンダーナイト」。マラカス振ってます。お約束です。投げました!!
「ぎゃぁぁぁ!!!」すごいぞ女性ファン。「テンダーナイト」終了。「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」最後まで持つのかこのテンション。
「ラストダンス~」、『篠やん、調子はどうだい?』メンバーが応える以前に「ぎゃぁぁぁ…」
ショーケンのMC
『どうも、こんばんわぁ!!(こんばんわぁぁ:客席、テンプターズLIVEの如き)
雨の中、どうもありがとうっ!!
よーし、いくぞぉぉ!!!!
それでは、僕の青春時代の歌を一曲っ!!!!!!』(きゃぁぁぁ!!)
ショーケンのMCにやたら「!」つけてますが、その勢いで読んでください。(渋谷のMCはどちらかといえば紳士的、朴訥とも言える読み方で)
で、「大阪で~」客席、女性コーラスの大合唱。そんなにのれる曲だったんだ、これ。
「ララバイ」「砂時計」
とにかく凄いんです。客席が。間奏の合間のショーケンの一挙手一投足にショーケンコール。その声の量、増えていってます。ついに私のとなりの子も…。ついでに私も。。
「祭りばやし~『♪そこにおまえが~』かなり力強く歌い上げてます。
(客席:おっちゃん、たばこやめて!~さすが野外。たばこ吸ってんだ。…オレかな。。)
「ぐでんぐでん」この演奏、ドライブ感が最高とでも言ったらいいんでしょうか。
で、MC。
『雨ですごいんだよ、電気がっ!!!(ンガッ!!てな感じで読んでください。)
僕にも新曲がありますから聞いてねっ!
非常に条件の悪いところで演奏してるんですが負けずにがんばってやりますからヨロシクねっ!!
(がーんばってぇぇーー!!)
今、感電しないように(と、いきなりマイクoff)』
(客席:しょーけーん、しょーけん、しょーーーけーーーーーん!!)
何があったんだ?そういえば電気にしびれたってなアクションがあった覚えがあります。
新曲といえば「ムーンシャイン」つづいて「コンクリートジャングル」…。
『~♪ おぅらい!のってたら立て!のってたら立てっ!!!!』
ショーケン、どうやらハープ吹くどころではないらしい。。
バックの速水清司(?)のコーラスもシャウト。
「流れるままに」…歌詞の途切れ途切れにショーケンの息づかいが伝わってきます。
『調子、どうだぁっ!!!!♪風よ吹けえぇ!!』
「ルーシー」…なんて表現したらいいんだろう。ところどころでショーケン、歌詞を呑み込んでます。息づかいが。無言の状態。と、大歓声。ここで衣装のスウェット脱いだな。
バンドの演奏がまた凄い。。
「ローリング・オン・ザ・ロード」知るかぎりのいくつかの演奏の中でも特筆すべきものかと。渋谷のそれと較べてもあきらかに早いんですよ。渋谷のそれは重くドッカリと演奏されてましたが、この日はドライブ、まさにロールしてるというのは、こういう事を言うのでしょうか。
と、この中途で残念な事に音源終了。さすがに私もテープを入れ替える余裕がなかったと思われ。ラジオ放送分から引用。悔しいなぁ。
そのラジオ放送なんですが、他の出演者は2曲づつなのに、ショーケンは「「自由に~」「テンダー~」「大阪で~」「ムーンシャイン」「ローリング~」の5曲。
ライブそのものも8組の出演で7時間前後の公演時間、にもかかわらず、このセットリストですから何をか言わんやでしょうか。
エンディングは全員、ステージに。
このライブはテレビ、ラジオでオンエアされてますので、目に耳にされた方も多々。。
特に画像の方は、かの「ショーケンの横顔」さんでも紹介され、
「雨の中でこの叫び、
『おーい。終わりじゃねえぞ、乗せるぞ!戻ってこい!』
この場面は歴史に残る名場面である。」 (無断転載すみません)
というコピーにいたく感動。以来、このライブは私の中で神格化、伝説の~となっていました。(放映分、フルで観てみたいものです。)
渋谷のコンサートから一週間を明けずにステージに立ってる訳ですが、いきなりの雨、野外ならではの高揚感、諸々の要因はあったにせよ。渋谷の時とはショーケンのテンションは別物。
「確かにショーケンを聴いた、観た、感じた」と妙な感覚、帰りの西武線の中でずぶ濡れのまま、同行の友人と二人ハイテンションだったのを覚えてます。たまたま居合わせた女子高生も「誰がすごかったって、ほら、誰だっけ、あの人、ショーケンがすごかった。」と興奮してたようなしてなかったような。彼女達のお目当ては他にあったらしいんですが。ショーケンを知らない観客までしっかり掴んでたようです。実際、この日の会場にショーケン目当てはどれくらいの割合だったんでしょうか。雨ごときで帰り始めた事(目につくぐらいの大移動だったような)でも推測できますね。この女子高生の言葉にこの日のショーケンの真実があったと信じています。
まさに「HARD RAIN LIVE」。ライブそのものの記憶は薄れてますが、この帰り道の興奮の記憶は鮮明。決して思い出の美化、脚色等ではないと思います。女子高生に会ったせいではなく。。。
このライブの前日、萩原健一、30歳に。1980夏。
「おぉい!戻ってこい!!」吠えてます。その瞬間です。
オープニング~金色のジャケット、渋谷と同じですね。ベストアルバムのジャケット写真にも使われてました。
「おぉいぇい!!」降りしきる雨が見えますでしょうか。下の部分、傘です。
金色ジャケットを脱ぎすて…顔、怒ってますね。よく見えませんが。
「テンダーナイト」マラカス振ってます。…投げるよね?
投げたぁぁ!「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」…すぐ近くに落ちました。くそぉぉぉ。
なんだかおなじみのこのポーズ。渋谷でも然り、「ウェスタン~」でも登場します。そういえば「ラストダンス~」の『♪~誰もいないとこで』と背中に両手をからますあのアクションも印象的でした。
ショーケンアクションパート2 身をよじらせてるのを観るだけでなんでニンマリしてしまうんだろう。。
ショーケン、楽しげ、満足げ。。
脱いじゃいました。「アンドレ~」のそれより数年若い、セクシーセミヌード「きゃぁぁぁぁ!」
エンディング ショーケンどこ?わかりますよね?同じステージ上のハウンドドッグがこの後「ローリング~」をカバー。。
そこだけ引き延ばし。ショーケーン!
会場はこんな感じでした。ステージには雨養生も何もありません。楽器もずぶ濡れですね。当時はでっかいモニターも無く、この距離だと何もわかりませんね。いくらショーケンファンといえど雨が降ったら帰っちゃうかな。